里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

ササユリ実生鉢植えの初花(3)

2011年06月14日 | 山野草の繁殖
我が家の庭でササユリの花が1輪だけ開花した。
H16年に12号鉢へドサッと播種しそのまま育てていたのだが、スッカリ手狭になった為に
H22年11月に庭へ移植しておいたもので、初花を見るまでに実に足掛け8年もかかった!


危険分散する為に庭のいろんな所へ移植しておいたが、全く発芽しないものや、発芽した
が枯れてしまったり、1葉しか出なかったものが多かった中で、5枚以上葉をつけたものは
僅か5球で、その内の1球が葉数6枚で開花した。


葉を虫に齧られたりしながらも健気に咲いている、実に貴重な1球だ!



〔栽培記録〕
〔H16年播種〕

バーミキュライトを主体にした普通の園芸用土に、20cm、10cm、0cmと深さを変えて播種し、その上をミズゴケで覆った。
〔H18年6月〕

1年目は発芽せず2年目に発芽したが、どうも表層に播いた物が一番成績が良く、発芽後深さ
3cmくらいの所で球根が出来ているようだ。
〔H18年6月、拡大画像〕

2年目のサイズは、
 葉の長さ×枚数: 3cm × 2 枚
 葉柄の長さ   : 6cm
 鱗形の大きさ :6×9mm
 根の長さ    :11cm
〔H20年5月〕

葉の長さは9cm、葉の数は一番多いもので4枚になった。
〔H22年6月〕

葉の数は一番多いもので8枚、大方は(4)~6枚くらいに増え背丈も30cm強位に成長した。

本来なら葉の数が8枚になれば咲く筈なのだが、密植を嫌うのでこれ以上この植木鉢で育てると、競争に負けたものは消えて行くそうだ。
〔H22年11月〕掘り上げた大きな鱗茎

掘り上げてみると、案の定たくさんの鱗茎が出てきた。 同時に種を播いたのに生長の差が大きく、大小様々な大きさだ。
こんなに沢山あるのでは、一説に寄れば開花球は20cm以上離して植える必要があるそうなので、そんな数の植木鉢は準備出来ない。
〔H22年11月〕掘り上げた小さな鱗茎

そこで、止むを得ず地に下ろす事にしたが問題は場所だ。
山へ移植すると山のササユリがウイルスに感染して全滅する恐れがあるし、我が家では日当たりが良すぎる為に暑さが苦手なササユリには相当厳しい。 色々考えた末、仕方無しに庭へ移植する事に決めた。
〔H23年6月〕

危険分散する為に庭のいろんな所へ移植しておいたが、全く発芽しないものや、発芽したが枯れてしまったり、1葉しか出なかったものが多い。
そんな中で、5枚以上葉をつけたものは僅か5球で、その内の1球が葉数6枚で開花した。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
貴重なササユリ (yomogi)
2011-07-09 22:25:13
仙人さま こんばんは。
ご無沙汰ばかりで、本当にスミマセン。
このたびは私の拙い記事へ、コメント有難うございます。
久しぶりに遡って記事を見させて頂いています。
その中でもこちらのササユリ、特別な花に見えてしまいます。
8年って簡単にここで書かせて頂きますが、長い年月ですね。
栽培記録もきちんと残して居られて・・
こちらのササユリ、仙人さまのお気持ちに応えてくれたのですね。
前からの花姿も横顔も、どちらから眺めても美しいササユリです。
貴重なササユリを見させて頂いて、有難うございました。
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ササユリ (仙人)
2011-07-10 17:21:13
ササユリは、暑さや湿った場所が苦手なので、庭の中では適した場所が少ない為に苦労しています。

今度は、改めて“袋播き法”という実生法と、球根をバラバラに分解して植える“鱗片挿し”と言う方法に挑戦してみる積りです。

最終的には“ササユリ山”のササユリを殖やしたいと思っているのですが、前途遼遠です…!
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実生? (たじりみちこ)
2021-07-31 11:02:01
我が家の庭に突然百合の花が咲きました。
球根だとばかり思っていたので不思議でなりませんでした。
実生もあるのだとは!
鳥が運んできたのでしょうか。来年はどうなるのでしょう。いずれにしても嬉しい事でした。
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