里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

アピオス茶試飲

2010年07月31日 | その他
ネットで検索すると、
 「アピオスの花は“ジャスミン系の甘い匂い”がして、たくさん植えてある所では
  数km先まで匂う」
 「アピオスの花は甘い香りがし、乾燥してお茶にして飲むと美味しい」
等と書かれていた。

そこで、如何にも良い香りがするお茶が楽しめそうなので、期待を込めて先ず生の
花を数分間煎じてみた。
摘み取った生の花お茶(左:無添加、右:レモン添加)

さて、いよいよ試飲だ!
先ず匂いを嗅いでみたが、アピオスの芋のちょっと泥臭い臭いがするだけで、あの甘い
香りは全く無くなっていた! 味はと言えば「可も無く不可も無し」と言ったところだ。

ネットで「レモンを加えると綺麗なピンクに変わる」と書かれていたので試してみたが、
確かに色は淡いピンクに変わったものの、臭いは泥臭いままでレモンの味がした!

何だか少しガッカリした。 
しかし、ネットでは「乾燥してお茶にして飲むと美味しい」「ほうじ茶にしたら美味しい」
とも書かれていた。 気を取り直して次回はほうじ茶に挑戦だ!


アピオス(マメ科ホドイモ属)の花

2010年07月30日 | 野 菜
畑のアピオス(アメリカホドイモ)の花が咲き続けている。
「道の駅」で買った芋を試しに蒸かして食べてみたところ、ジャガイモの味に似ていて
その上に甘く結構いける味だったので、残りを植えておいたものだ。

日本にも同属の自生種の“ホドイモ”というのがあるが、こちらは花は地味で芋は食用
にはなるがあまり美味しくはないそうだ。

このアピオス、たくさん花が咲いているが、花を着けたままでは芋の肥りが悪いらしい
ので、きょう全部摘み取ってやった。
摘み取った花は「乾燥してお茶にしても良い」らしいので、次はお茶に挑戦だ!
アメリカホドイモ(花の画像は2枚)ホドイモ
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“屁こき虫” ?

2010年07月29日 | 動 物
庭のモミジの木で“雀の小便担桶”を撮影していたら、変な虫がたくさん居た。
よく見るカメムシ(屁こき虫)より大型で、大きさは2cm以上もある。
調べて見ると外来種の“キマダラカメムシ”らしいのだが、何しろ“カメムシ”という
昆虫は種類が多すぎて判別出来なかった!

しかし、“屁こき虫”という俗称が備後地方だけでなく全国的に使われている事や、
こんな嫌われ者を採り上げている人達がたくさん居る事を初めて知った。 
福光村・昆虫記  地球昆虫図鑑  温順通信 さん達の画像は少しキモイが、
その努力には敬服した。 脱帽! 

カメムシ
“カメムシ”という名前の昆虫はいなくて、
・狭くは、アオクサカメムシ・クサギカメムシ等のカメムシ科の昆虫の総称を指すが、
・広くはカメムシ科等の多くの科の陸生昆虫の総称を指し、日本では約1,000種類の
 様々な体形や大きさ、色の昆虫が知られている。

悪臭を放つ事で知られ、“クサムシ” “屁こき虫”などの俗称があるが、青臭い強烈な
悪臭は胸の腹側から出すアルデヒド類で、敵に警告を与えたり撃退する役目がある。

食性については、多くの種類は植物の葉や茎、果実等の液を吸いとる“草食”であるが、
昆虫などの動物の体液を吸う“肉食”のものや、両刀使いの“雑食”のものも居る。


イラガの幼虫の脅威!

2010年07月28日 | 動 物
昨日、スイレンの葉を触っていたら、葉の左端に食べられた跡があった。

この時期になると、バッタの子供が何でも食べてしまうが、スイレンの葉を齧った犯人
はあの恐ろしい“イラガの幼虫”の一種類で、“ヒロヘリアオイラガ”という種類だ。
何しろ、イラガの幼虫は“電気虫”という異名を持つほど電撃的で、知らずに触れよう
ものなら激しい痛みに飛び上がるという悪魔だ。 危うく刺されるところだった!

〔ヒロヘリアオイラガの画像2枚、大きいほうが終齢幼虫〕
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この“電気虫”、憎めない一面もある。
蛹が抜け出た硬い殻を、“スズメノショウベンタゴ、雀の小便担桶”と呼び、雀の糞尿
を入れる桶とからかわれている。 製造当時は白地に黒の模様が入った堅いのが木の枝
にくっついていたのだが、いま庭に残っている小便担桶は痛んでしまっている。

〔痛んだ、雀の小便担桶の画像2枚〕
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この“電気虫”にも、もっと上手や強敵がいるそうだ。
その一つはチャドクガで、幼虫は毒針毛をたくさん持っていて触れると激しいかゆみに
襲われ発疹が出来るが、その毒針毛は幼虫が脱皮した殻に残り、蛹の表面や繭にも
くっついている上に、ご丁寧な事に雌成虫は腹に毒針毛をくっつけて飛び立ち、それを
卵塊になすりつけるという念の入れようで、つまり卵から成虫まで全部危険だと言う。

究極の強敵は、カマキリとスズメバチで、毒針をものともせずに“電気虫”の幼虫を食
べてしまうと言う。 それぞれ上には上が居るもので、自然界は複雑だ!

〔以下、 神奈川県衛生研究所のHPから引用〕
毒針毛を持つ毒蛾類
イラガ類・カレハガ類・ヒトリガ類は幼虫のみ毒を持ち、ドクガ類は卵から成虫まで全て
毒を持ち、毒トゲの先端部が皮膚に触れると内部の毒が注入されると考えられている。
しかし、その成分はヒスタミンや何らかの発痛物質とされているが、詳細はわからない。

イラガ類
日本には、イラガ類が27種類生息しているが、その内の何種類かの幼虫が毒を持つ。
・イラガ
 北海道~九州まで見られ、幼虫は黄緑色で背面に大きな黒褐色の斑紋があり、カキ・
 ナシ・サクラ・ウメ・アンズ・カエデ類・ヤナギ類・クリ・クルミ・リンゴ・ザクロ等の多くの
 樹木につく。
・ヒロヘリアオイラガ
 西日本各地~関東地方で見られ、幼虫は黄緑色で背面中央に青色の縦帯があり、
  サクラ・クスノキ・エノキ等の多種類の樹木につく。

ドクガ類
日本には、ドクガ類が52種類生息しているが毒を持つのは一部の種類だけで、特に問題
になるのはチャドクガとドクガ。

・チャドクガ
 本州以南で広く見られ、終齢幼虫は体長約25mmで約50万本の毒針毛を持っており、
 チャ・サザンカ・ツバキ等のツバキ類の植物だけにつく。
 成虫の翅は黄色で、翅の長さは10~20mmほど、前翅中央部には“くの字”型の幅の狭
 い帯状紋があり、先端部に1個または2個の黒点がある。 
・ドクガ
 北海道~九州まで広く見られ、終齢幼虫は体長約40mmで、600万本もの毒針を持っ
 ている。
 幼虫は、100種以上の植物、特にバラ類(サクラ、ウメ、ナシ、リンゴ、キイチゴ)・ブナ類
 (クヌギ、コナラ、クリ)・マメ類・ツツジ類等につく。 
 成虫の翅は濃い黄色で、翅の長さは20~40㎜ほど、中央部には「くの字」型の幅の広
 い帯状紋があり、先端部に2個の黒点がある(1個又は無い個体もある)。


水面から立ち上がるスイレンの葉

2010年07月27日 | 庭の山野草
Rohman さんのブログに、
「スイレンの葉に、蓮のように水面から立ち上がる物が有るが、密植させているせいか?」
と書かれていたので、調べて見た。
すると、
・ハスは、幼株では浮き葉を出し、成長して浮き葉が水面を覆い尽くすと立ち葉を出す。
・スイレンは、浮き葉しか出さない。
と書かれている。

そこで、我が家のスイレン鉢を覗いて見たところ、何と水面に浮かぶ葉の他に水面から
立ち上がっている葉もあった!

小さな鉢で密植状態になっているせいかと思って、大きな鉢を覗いて見ると、こちらは
繁っていないのに、やはり両方の葉があった。

不審に思って更に調べて見ると、
「初夏以降は葉柄が太くなり、カーブさせて葉を水面に収める事が出来ず、殆どの葉が
 鉢の外へ飛び出してしまう」
と書かれたものがあった。

そこで、もう一度スイレン鉢の中を見ると、立ち葉の葉柄は確かに太い!
その上、「水量が少ないので葉柄を曲げる事が出来ず、水面から立ち上がってしまった」
という事らしい。 
今まで、我が家にあるのがスイレンの姿だと思い込んでいたが、自然はもう少し複雑な
ようだ!


お国柄?

2010年07月26日 | その他
スイスの観光列車“氷河特急”が脱線事故を起こして2日後だというのに早くも運転を
再開し、日本人の乗客も多く、ほぼ満席だったそうだ。

事故原因についても未だ明らかになっていなくて、鉄道会社が、
「軌道、車両、人為面の3つの要因が複合して起きた可能性がある」との見解を示し、
警察や事故調査委員会が慎重に調査を進めている段階で運転再開するとは、私でも
ちょっと理解出来ない。
まして、乗客210人の中で、日本人の乗客77人の内1人が死亡し、26人が重軽傷を
負ったというのに、運転再開直後の乗客に日本人が多かったとは嘆かわしい!

年間で7万人もの日本人が利用する人気の観光コースで、特に中高年層のツアー客が
多かったと言うから、「折角楽しみにここ迄来たのだから乗りたい!」と考えたとしても
頷けなくは無い。
しかし、事故原因の究明や対策が明らかにされていない中で、こうも安易に満席にして
しまうようでは、鉄道会社の余りにも性急なやり方を追認してしまう事になる。
せめて日本人だけでも全員がキャンセルし「今後全てが明らかになる迄は乗らない!」
と気骨を示して欲しいところだが、なかなかそうも行かないらしい?

翻って、大相撲名古屋場所の入場者数を見ると前年比で1割減少しただけで、名古屋
場所担当の二所ノ関親方は「3割減ると思っていたのに1割減なら有難い」と話してい
るそうだが、これも相撲協会へ誤ったメーセージを伝えた事になり兼ねない。

日本のお国柄は「悪いものは悪い!」と筋を通すものだと思っていたが、どうやら錯覚だ
ったらしい!


ヤマブキソウの初花

2010年07月25日 | 庭の山野草
4月初めに本葉が出始めたものの、ラベルが落ちて何の種を播いたか分らなくなってい
たが、7月に入ってポツポツ咲き始めた花を見るとヤマブキソウだった!

〔4月→7月〕
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ヤマブキソウは、本来4月に開花するのだが、時期遅れで咲いたらしい。
しかし、双葉から本葉が出た年に咲いたという事は播種後1年で開花した事になる訳で、
それにしては初花を着けるのがいかにも早過ぎるし、“?”だ。

〔4/14 に撮影した成株〕

まぁ、いずれにしても庭が手狭になってきたので、このヤマブキソウとフタリシズカの
実生苗を“ササユリ山”へ移植する事にし、この暑い中を行って来た。

山中の木陰に入ると涼しくて快適だったが、それでも力仕事をすると大汗が出て、どこ
から嗅ぎつけるのかやって来た虻に強烈に刺されてしまった。 それも“アツ!”という
感じでだ! 卑怯にも背後から、しかも着衣の上からでも攻撃して来るとは、如何にも
癪に障る奴等だ!


オクラ

2010年07月23日 | 野 菜
今日は“大暑”、一年で最も暑い時期だ。 畑の野菜達も急に暑くなった為に早くも夏
バテで、アフリカ生まれのオクラですら肩を落としている。 
このオクラ、元はアメリカに売られた奴隷達が栽培していたものが日本へ渡来したのだ
そうだ。

今年は緑色で円錐形の実がなる種類と、赤色で断面が七角形の実がなる種類を植えてみ
たが、赤実のものも中身は緑実のものと同様な淡緑色であり、味も全く変わらなかった。
ネバネバの食感が好きではないのだが、
 ・そのネバネバに含まれる粘質物や食物繊維には、血糖値を下げたり整腸作用やコレス
  テロールを減らす作用があり、
 ・その他にも、人間に必須のミネラルやビタミンが含まれていると言う。
我慢をして食べ、この猛暑を乗り越えるとしよう!
円錐形の実がなる種類赤い実がなる種類
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アメリカネリ(アオイ科、トロロアオイ属)、原産地名:オクラ
原産地はアフリカで、日本には幕末に渡来した。
温暖な地方では多年草だが日本では1年草で、嘗てフヨウ属に分類されていた事がある
だけに、ブッソウゲ(ハイビスカス)やフヨウ、ムクゲ等とそっくりな花をつける。
若い実や花には、ミネラルやビタミンが含まれ、ヌメリには血糖値を下げたり整腸作用
やコレステロールを減らす作用がある。
〔名前の由来〕
アメリカから伝わったネリ(トロロアオイ)という意味で“アメリカネリ”と名づけられた。
又、断面がレンコンに似ているので“陸蓮根=おかれんこん”とも呼ばれている。


ゴーヤの花の臭い

2010年07月22日 | 野 菜
梅雨明けと共に、畑では夏草がグングン伸びている。
仕方無しに草とりを始めたが、大汗を掻くやら蚊の大軍に襲われるやら、散々な目に遭
わされた!

畑では、いまゴーヤが花盛りだ。 東京に住む娘から貰った種を播いておいたものだが、
2~3個実を着けている。
 
〔垣→実〕
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このゴーヤ、近づくと花のにおいが臭い! 生臭い独特の臭いで栗の花の臭いに似て
いる。
栗の花は、その臭いが男性の精液に似ている事から、精液の事を隠語で“クリの花”と
呼ぶそうだが、沖縄では“ゴーヤの花”と呼んでいるかもしれない?

それにしても、咲いている花は雄花ばかりで、雌花は1個しか見つからなかった。
この世界も圧倒的に女性の方が有利らしい!
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雄花→横顔雌花→横顔

この苦い実を使った“ゴーヤ・チャンプルー”がTVで「身体によい」と報じられて以来、
我が家でもご多分に漏れず「身体に良いから食べなさい!」と勧められているが、
これだけは断固断っている!
しかし、バナナと生のゴーヤと牛乳で作ったらしいジュースは不思議にも苦さが弱い
ので、お付き合いで飲んでいる。 何もこんな苦いものを無理をして食べなくても他に
幾らでも食材があると思うのだが、口に出しては言えない…!

ツルレイシ、蔓茘枝(ウリ科、ツルレイシ属)、別名:ニガウリ、ゴーヤ
原産地は熱帯アジアだが、日本では九州南部以西で食用として多く栽培されている。
ツル性の一年草で、生長すると4~5mに達する。
熟す前の緑色の果実は食べると苦いが、ビタミンCを多く含む事から食材として広く用
いられている。
特に、豚肉や豆腐と一緒に炒めた沖縄のゴーヤ・チャンプルーは、食欲の減退する夏場
の栄養補給に格好のメニューとして有名だ。
〔名前の由来〕
ツル植物で、ムクロジ科の果樹レイシの果実(イボで覆われ、熟すと仮種皮が甘くなる)
に似ている事から“ツルレイシ”と名づけられた。


ナゴラン(名護蘭)

2010年07月21日 | 庭の山野草
高知のブロガー“風”さんの記事に“ナゴラン”が載っていたが、あっさりした感じが
気に入ったのでヤフオクで買ってみた。
すると、期待通りの花(画像2枚)が届いた。 しかも、良い香りがする!
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栽培法を調べると、
「庭木に貼り付ける、ヘゴ材につける、ミズゴケで鉢植えにする、などの方法があるが、
 ナメクジの食害に注意する」 と書かれており、
置き場の管理については、
「温度の高い所でよく育ち、夏は半日陰で、冬は凍らない程度に管理する」
「島根県の隠岐諸島にも自生しており、冬に雪が降るような場所でも育つ」
などと書かれていた。

そこで、一部は庭木に直接貼り付ける方法を試す事にし、
残りは、ナメクジに食べられてしまうのも癪なので、総社のブロガー“Rohman”さんの
「木炭を棕櫚皮で包んでそれに着生させ、庭木に針金で吊るす方法」を試みる事にした。

〔庭木に貼り付けたナゴラン〕

ナゴラン、名護蘭(ラン科、セディレア属)
伊豆諸島や本州中部以西で、樹幹や岩上に着生するラン科の常緑の多年草。
茎は短くて、長さ6~15㎝の葉が数枚互生する。
花期は6~8月で、葉腋から花茎を垂らし、直径約3cmの花を5~10個つける。
花は淡黄白色で、側萼片に褐色の縞、唇弁には紅紫色の斑紋があり、芳香がある。
〔名前の由来〕
沖縄の名護市で見つかった事から“名護蘭”と名づけられた。