里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

免許更新

2007年01月31日 | その他
誕生日が過ぎて1ヶ月近くなったので、重い腰を上げて免許の更新に行って来た。

すると、視力検査の順番が回って来た一人のご婦人が「免許証が無くなった」と大
騒ぎを始めた。 検査官も含めて全員が周りを探して見るが無い。
検査官 「最後に免許証を見たのはどこですか?」 と尋ねると、
ご婦人 「さっき迄あったんですが…?」 との返事。
周りの人達も自分の順番が回って来ないので、少しムッとしながら探して見るがや
はり無い。
暫くすると、自分の持ち物を探していた彼のご婦人が「あった!」と歓声を上げた。

周囲の人達も少し和やかになったがそれも束の間、手で方向を指しながら「右」
「左」と答えるのだが、サッパリ見えていないらしい。
業を煮やした検査官が「それでは眼鏡をかけて下さい!」と言うと、彼のご婦人お
もむろに眼鏡を取り出したものの、「前より見え難い!」と宣う。
それもその筈で老眼鏡では見える訳が無い。 

周りの人達もすっかりブルーな気持ちになってしまったが、翻って考えてみると、
私の事も周囲から見るとこんな具合に見えるのかと思うと、いささか寂しくなって
しまった。
おまけに今度からゴールド免許と言うのが無くなり、みんな有効期間が5年になる
と言う。 今迄無事故・無違反でゴールド免許を貰う事に多少優越感を感じていた
が、何だかつまらなくなってしまった。

最後に事務の女性が「免許証入れのケースは何色になさいますか?」と聞くので、
思わず「ブルー!!」と言ってしまった。

早春の昆虫

2007年01月30日 | 動 物
先日の新聞に、梅の花に集まる昆虫を調べた結果、ハチやアブなど10種類以上が
確認された事が紹介されていた。

この時期に飛んでいる昆虫など見た事は無いが、畑の野菜には幾ら捕殺しても次か
ら次へ青虫(モンシロチョウの幼虫)が育っている。
まさか秋に産み付けた卵が時間差攻撃で孵化しているのでは無かろうが、かと言っ
てこの時期にモンシロチョウが飛んでいるのを見た事も無い。 摩訶不思議だ!

又、早春に咲く山野草は、昆虫が少ないこの時期、確実に交配をする為に開花期間
を長くしているのだそうで、我が家でももう1週間以上も前からユキワリソウが咲
き続けている。 これも摩訶不思議な裏技だ!

セツブンソウも頭を持ち上げ始めた。 もう一息で暖かい春がやって来る。
ユキワリソウセツブンソウ


鳥インフルエンザの打撃!

2007年01月28日 | 動 物
高梁市で鳥インフルエンザに感染した鶏が死に始め、その養鶏場から10km以内
の鶏や卵の移動自粛が要請されており、安全が確認出来る迄は1月28日以降、卵
を全て廃棄しなければいけないそうだ。

友人の兄弟がこの規制区域内で養鶏業を営んでおり、10万羽の鶏が1日に8万個
の卵を産むので、その処置と今後の見通し難で非常に困っていると言う。
市場に出せば、1個20円×8万羽=160万円の価値がある物をみすみす廃棄し
なければならない上に、その処理費用が発生し、今後販売再開される迄鶏を養わな
ければならず、最悪の事態ともなれば全部殺処分しなければならないだろうし、そ
の苦衷は大変なものだろう。

岡山県には209の養鶏場があり1000万羽の鶏が飼育されており、全国10位
にランクされる程の規模なのだそうで、この10km圏内については、15業者が
採卵鶏86万羽、肉用鶏7万羽を飼育しておられるとか。
この業界の皆さんは、成り行きを固唾を呑んで見守っておられるに違いない。

このウィルスは、鴨などの渡り鳥が運んでくるらしいが、今年は暖冬とあって渡り
鳥の滞在がずれこみ3月ごろ迄は油断できないと言う。
何とか出来ないものだろうか?

生きている化石、メタセコイア

2007年01月25日 | 花 木
NHKの地学講座で、“生きている化石”の勉強をした。

大昔に繁栄していたが、何らかの理由で衰えてしまい、今なお細々と世代をつない
でいる生物(シーラカンス、オウムガイ、メタセコイア、トクサ、イチョウ等)を
“生きている化石”と言うのだそうだ。
つまり何百万年も何億年も前から進歩していない生物の事で、シーラカンス以外は
知らなかったが、そう言えば我が家にも一人生息している。

所でこのメタセコイア、化石としては良く知られておりセコイア属とかヌマスギ属
とか議論が分かれていたのだが、日本の三木茂と言う人が、現在もアメリカで生育
しているセコイア属の仲間(レッドウッドやブラックウッド)とは異なるセコイア
属の新種である事を発見(1941年)したのだそうだ。

その後中国で生育している事が発見され、アメリカの学者が播種した所よく発芽す
る事が確認されて“生きた化石”として世界に紹介されたと言う。

日本へは、
アメリカの学者から送られた
・第一号が皇居の吹上御苑に植えられたほか、
・気候の似た日本での保存を依頼されて保存会が結成され、100本の苗木が各地
 に配布され生育状況が調査されたと言う。
その後、英米の種子会社から世界に広まるようになり、この頃大阪書籍が関西以西
の教科書採用校約700校へ苗木を配布した事も手伝い、主に学校や公園に多く植
えられたそうだ。

このメタセコイア(スギ科メタセコイア属)、毬果や種は実に小さい。
しかし、成長すると30~40メートルに達すると言う。
セコイア属のレッドウッド や ブラックウッドの樹高100mには及ばないが、相
当大きくなる。
学校や公園に多く植えられているのも、過去の経緯に加え一般家庭では大きくなり
過ぎて困る事も一因らしい。

この長さ5mm程の薄っぺらの種。 家を乗っ取られるかも知れないが 、果たし
て発芽するかどうか試してみる事にした。

イノシシの“ぬた場”

2007年01月24日 | 動 物
昨日久しぶりに山へ行って見た。 すると案の定、昨年試みに湿地を作っておいた
所を、早くもイノシシが“ぬた場”として利用してくれていた。
体についたダニやノミを落とす為に泥浴びをするらしいが、そこへは昨年ブロガー
の sasaki さんから教わって挿し芽で増やしたサワギキョウを植えておいたの
で、果たして発芽してくれるかどうか心配だ。
湿 地ぬた場

帰り道薮の中で、枯れた蔓からぶら下がった“カラスウリの実”を見つけた。
中を見ると種がたくさん詰まっており、図鑑を見るとその形が“カマキリの頭”や
“結び文”や“打ち出の小槌”に似ていると書かれていたが、私には“昆布巻き”
に見えた。
面白い形をした種があるものだ。 
家に帰って早速播種しておいたが、発芽するかどうか楽しみだ。
実(卵大)種(長さ=1.2cm)

NHK山野草講座「沼隈町“山桃の丘”」

2007年01月19日 | 野外講座
昨日は、2日続いた雨も上がりすっかり良い天気になったので野外講座に参加した。

今回は、瀬戸内海沿岸の沼隈町で山桃を見、次いで鞆町で瀬戸内海の風景を楽し
むと言う趣向だったが、山桃はともかく、暖かい日差しを浴びながらのんびりと瀬戸
内海の風景を堪能した。

所でこの鞆港、港のど真ん中を横断する大きな橋をかける事になっているが、一方
では 「景観を損ねる」 と大反対も起きている。
この辺りは昔からの海上交通の要衝で、当時から発展したのがあだになり、今や車
の往来が出来ず朝夕は通勤ラッシュで大渋滞するのだそうだ。
確かに生活している人達には気の毒だが、かと言ってこの景観が損なわれるのも困
るし、何とか良い手はないものか?

この地には、その地理的条件から色々な人が往来し、歴史的な価値のある建造物も
たくさん残っているのだが…。

(太子堂からの眺望)
太子堂仙酔島と弁天島
鞆港いろは丸展示館

医王寺
平安時代(826年)弘法大師開基と伝えられる真言宗の寺院で、1600年に福島正則
が再興。 現存する鐘楼や本堂は1600年代に福山藩主の水野氏が建立した。

600段の階段を上ると太子堂があり、そこからは遠くには四国連山、足元には箱庭
のような瀬戸内海が見られ眺めは最高だ。 1826年には、オランダ人のシーボルト
がツツジや松を観察する為に登ったとも言う。

医王寺の隣には源内生祠と言う平賀源内(1728~1779、讃岐志度村生まれ)を祀
った小さな祠がある。
生祠と言うのは生存中の人を神として祀った祠の事だそうで、長崎で学んだ源内が
帰りに立ち寄りここで陶土を発見し、オランダや中国の陶法を取り入れた源内焼き
を伝えた功績を称えたものらしい。

弁天島の十一重塔
昔、近江の藤原正道という武士が安芸の宮島へ参拝しての帰り、この島で誤って家
伝の宝刀を海に落としたので、土地の者に引き揚げてくれるように頼んだ所、一人
の若者が郷土の誇りを守る為に海に飛び込んで刀を引き揚げたのは良いが、鱶に足
を喰いちぎられて死んでしまったのだそうだ。
正道はこの有様を見て悲しみ、この石塔を建て供養したと言われている。

いろは丸展示館
1867年に鞆沖で紀州藩の船と衝突した海援隊の船いろは丸の賠償交渉をした際に、
坂本竜馬達の宿泊していた町家をそのまま資料館にしたもので、いろは丸から引き
揚げられた物などが展示してある。
因みに、この交渉の結果海援隊は賠償金8万3千両をせしめたそうだが、支払われ
た際には竜馬は既に暗殺されていたそうだ。




“マグニチュード” って何?

2007年01月17日 | 天変地異
地震が起きるたびに“マグニチュード”と言う言葉を聞くが良くわからない。
そこで、NHKの地学講座“地球の謎解き”に参加して聞いてみた。

すると、“マグニチュード”は地震のエネルギー規模を表す単位で、
 ・数字が0.2大きくなる毎に地震の大きさは約2倍になり、1大きくなる毎に
  地震の大きさは32倍になる。
 ・従って、例えばマグニチュード5に対しマグニチュード7は、32倍×32倍
  ≒1000倍の大きさになる。
 ・但し、これは震源地での大きさであるから、直下で地震が起きるとこのエネル
  ギーをまともに受けてしまうが、離れた所ではエネルギーが消耗されるので影
  響は小さくなる。
 ・震源地までのおよその距離(km)は、
  初期微動(最初の小さな揺れ)継続時間(秒)×8 で求められるので、この
  初期微動の時間が長いようなら震源地が遠くにあるのである程度安心できる。
又、地震の強さは下の表のように分類されているとの事であった。

(地震の強さの名称とマグニチュード)

地震の強さマグニチュード最近の地震の例
巨大地震  8以上H6年北海道東方沖地震、M8.2
 大地震  7~8H7年兵庫県南部地震  、M7.3
 中地震  5~7H13年芸予地震     、M6.7
 小地震  3~5

直下型の地震が起きてしまうと、1995年兵庫県南部地震(M7.3)では6OOO人を超
す死者が出、1923年関東大震災(M7.9)では14万人を超す死者・行方不明者が出
たと聞く。
二つの地震のマグニチュードは僅か 0.6 しかないように見えるが、関東大震災の
方は、兵庫県南部地震が約8個も一度に起きた規模だそうで、関東から四国沿岸
でこのような規模の地震が近々起きる可能性があると言う。想像するだに恐ろし
い話だ。

今日は兵庫県南部地震が起きてから12年経つが、何はともあれ亡くなられた人達
のご冥福をお祈りすると共に、この様な大災害が起きない事を願うばかりだ。

庭の鳥の巣

2007年01月08日 | 動 物
昨日の雪がスッカリ解け暖かい陽射しが戻って来たので庭に出てみると、ヤマモミジの
樹上に鳥の巣があるのを見つけた。

直径が12cm余りだが、昨年の葉が繁っていた時には全く気が付かなかった。

東京に住んでおられるTさん宅には、ヤマガラがやって来て産卵をするというので羨
ましく思っていたが、我が家にも産卵していたとは“灯台下暗し”で驚いた。
どんな鳥なのか分からないが、今年もやって来て欲しいものだ。 今から楽しみだ!


そして又、天神山

2007年01月01日 | 家族・友人


天気予報に反し、予想外の好天になった。
まるで私の64歳の誕生日を祝福してくれているようで、スッカリ良い気分になったので、早速家内を誘って恒例の天神山へ登って来たが、今年は昨年の失敗に懲りて隣りの無難な岩に上ったので、墜落する事も無く先ずは無難なスタートを切る事が出来た。

1年間アッと言う間に過ぎてしまったが、これから先益々厳しい世の中になりそうなので、今年も無事に過ごす事が出来るように祈るばかりだ。