里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

クリタケは安全か?

2010年10月31日 | 
“道の駅”では、シメジとクリタケも売っていたので、未だ食べた事がないクリタケを
買ってみた。
最近、墨田区の「第35回すみだまつり」で、クリタケと間違えて毒茸のニガクリタケ
を販売して大騒動になったが、その本物の方の茸だ。 

ところが帰って調べてみると、近年これにも有毒成分を含有する事がわかり、海外
では毒茸とされているという。
イヤハヤ果たして安全なのかどうか心許ないが、鉄砲に当たるのを覚悟で食べて
みる積りだ!

山には、こんな漏斗のような面白い形をしたキノコもあった。
調べてみたが、ウスタケやカヤタケに似ているような感じがするのだが、サッパリ分ら
ない。 食いしん坊なので見ると何でも食べたくなる。 その内に死んでしまうかも?


〔以下、Wikipediaから引用〕
ホンシメジ、本占地(キシメジ科、シメジ属)、別名:大黒占地
秋にコナラ林やアカマツ林でこれらの樹木に菌根をつくって生活し、子実体は地上に
単生~群生する。
傘は高さ2~8cm。初め半球形からまんじゅう形で、後に平らに開く。色は灰褐色で、
白色のかすり模様がある。
柄は長さ3~8cmで白色、下部がとっくり状に膨らむ(別名の由来でもある)。
「香りマツタケ、味シメジ」と言われるように、キノコのなかでも有数の強い旨味を持つ
稀少な高級キノコで、澄まし汁・きのこご飯・クリームシチューなどに向く。

ブナシメジ、橅占地(キシメジ科、シロタモギタケ属)
秋にブナ・トチノキ・シナノキ・カエデ等広葉樹の朽木、倒木および伐根に群生する。
傘は高さ4~15cm、表面は白~赤みがかった灰色で、中央部に濃色斑状の大理石
模様を顕す(日陰に生えたものには模様が見られない場合もある)。
襞は白色で、やや密、柄に直生。柄は長さ3~10cm、傘に対して偏心性・中心性。
人工栽培品が食用キノコとして日本などで広く流通していて、歯切れがよく風味にも
味にも癖がないため、どんな料理にもよく合う。
また、野生のものは人工栽培品よりずっと大型でしっかりした肉質で、風味も高い。

クリタケ(モエギタケ科、クリタケ属)
秋~晩秋に広葉樹、特にクリ、コナラ、ナラの切り株や倒木などの上に群生する食菌。
傘は茶褐色からレンガ色で3~8cm、ひだは胞子の成熟に伴って黄白色のち紫褐色に
変化する。
主に炒め物、天ぷら、カレーライス、まぜご飯などにして食されているが、近年有毒成分
が見つかり、海外では有毒とされている。 過食は厳禁であり、注意を要する。

ニガクリタケ(モエギタケ科、クリタケ属)
ほぼ一年中、木材や切り株上などに発生する小型の菌。
傘は鮮黄色から淡褐色。幼菌時の皮膜の名残が傘の縁や柄にあるが、消失しやすい。
食用であるクリタケと外見が良く似ているが、生のものは味が苦いので、飲み込まずに
味見をすることで区別できる。加熱すると苦みは消えるが、毒性はそのままである。
誤食すると、嘔吐・下痢から、手足の麻痺などを経て神経麻痺、肝障害などを引き起こし、
最悪の場合死に至るが、ある地域では毒抜きをして食べる習慣がある。


マツタケ大豊作 ?

2010年10月30日 | 
今週の初めに2日続けて雨が降ったので、昨日、“大豊作?”の偵察に行ってみたが、
ようやく8本生えていた。

帰りに“道の駅”へ寄ってみたところ 「このところ良く出始めた」 そうだ。
どうやら、雨が降ったばかりではなく、地温が高くて成長が遅れていたものが、雨後に
やって来たこの秋一番の寒気で地温が下がり一気に成長したらしい?
この調子で生え続けて東北地方並みに“大豊作”になってくれると嬉しいのだが…?



貿易自由化?

2010年10月28日 | 政 治
我が国は輸出立国の国なのに、米国やEU等とFTA(自由貿易協定)を結んだ韓国に
先行され、これから先は米国やEUなどの市場で韓国に席巻されてしまうと懸念されて
いる。 日本の製品はそうでなくても値段が高い上に、相手国へ輸出した際に関税を支
払わなければならなくなるのに対し、韓国は関税無しで輸出できるので競争に負けてし
まうからだ。

ここに来て、日本は太平洋を取り巻く国々との自由貿易協定(TPP)に参加するかどうか
についても賛否の激論が交わされている。
通常の自由貿易協定(FTA)とは違って、全ての物品の関税を即時又は10年以内に撤
廃するのが原則で、そうなると日本の農業は壊滅的な打撃を受けてしまうからだ。

世界の穀物は自国消費が中心で、国際市場には約1割しか出回っておらず、それを全て
の輸入国が奪い合っており、需給のバランスが崩れると食料自給率の低い国などはたち
まち飢えてしまうのが現状だそうだ。
しかも、現在(2010年)の世界の人口は約70億人だが、あと35年もすると世界の人口は
30%も増え90億人を超えると言われているそうで、そうなると大量の餓死者が出るか、
或いは食料を巡って戦争が起きるとも言われている。

輸出競争に負けるのも困るし、かといって食料が買えなくなるのも困る!
与野党で権力争いをしたり、経済団体と農業団体が自分達の利益だけを争ったりする事
なく、日本全体で智恵を絞って貰いたいものだ!

〔1950~2050年に於ける世界の人口推移〕…総理府統計局のデータから引用


TPP環太平洋パートナーシップ協定
2006年に、シンガポール・ニュージーランド・チリ・ブルネイの4ヵ国で締結した協定で、
貿易や投資、人の移動などの幅広い分野の自由化を目指す。 全ての物品の関税を
即時又は10年以内に撤廃するのが原則。
現在、米国・オーストラリア・ペルー・ベトナム・マレーシアの5ヵ国も参加する方向で交
渉しており、それらの9ヵ国が11月9日に事務レベル会議を開催する予定で、そこに未
だ正式に参加表明していない日本・カナダ・フィリピン・中国の4ヶ国も招かれている。

〔TPP締結・交渉国の国名及び2009年名目GDP〕…H22.10.28付け日経新聞より引用
  国  名  名目GDP
シンガポール   1820億ドル
ニュージーランド   1180億ドル
チ  リ   1620億ドル
ブルネイ    100億ドル
米  国14兆1190億ドル
オーストラリア   9940億ドル
ペルー   1270億ドル
ベトナム    930億ドル
マレーシア   1930億ドル
日  本 5兆 680億ドル



ヤクザの勲章?

2010年10月25日 | 政 治
今日の朝日新聞が、
『尖閣諸島沖で日本の巡視船に衝突した中国漁船の船長が、地元の福建省泉州市から
 “道徳模範”の一つである“敬業奉献模範”の表彰を受けた』
『職業を敬い、奉仕に励んだ事が表彰された理由だ』
と報じていた。

中国近海で魚が獲れなくなった為に日本の領海で密漁し、挙句の果てに日本の巡視船に
船をぶつけておきながら知らぬ顔で受賞する中国漁船の船長も船長なら、
いけしゃあしゃあと表彰する事により他国の領土をなし崩しに掠め取ろうとする中国も
中国だ。
これでは、まるでヤクザ一家の親分が子分に与える“ヤクザの勲章”のようなものだ。
こんな中国を相手にしなければ生きていけないとは嘆かわしい!


オオカミや自衛隊に出動要請?

2010年10月23日 | 動 物
20日の朝日新聞に、有害獣に関する、まるで冗談かと疑う記事が載っていた。
主な内容は、
『昨年度の有害獣による農作物の被害は約222億円にのぼり、8道府県で過去最高を
 記録した』
『それに対し、自治体の要請で有害獣の駆除にあたる猟友会員の数は1978年に42万人
 以上いたのに、2009年には約12万人に減ってしまった』
『そこで、農作物の被害に悩む自治体も対策に動き始め、
 ・静岡県知事は、陸上自衛隊の出動を打診したり、
 ・大分県豊後大野市長は、ニホンオオカミに近い種を輸入して山林に放ったらどうか』
等と提唱しているというものだ。

どこの自治体の農山漁村も、今や高齢化して最後の崩壊が始まろうとしている。
そうなると、単に食料や建築材料の自給が出来なくなるだけではなしに、自然のダムの
働きをしていた山林や田が荒れてその機能を失い、治山治水にも重大な悪影響も出て、
国土は荒廃してしまうだろう。
そこで自治体も切羽詰ってこのような過激な案を検討しているのだろうが、高齢化した
農山漁村に人影がなくなるのは時間の問題で、オオカミや自衛隊では解決出来ない。
事はもっと深刻だ!


第5回 国際2匹目のどじょう賞

2010年10月22日 | その他
10月16日に、山口大学で「第5回国際2匹目のどじょう賞」の授与式が行われたが、
最も優秀な作品には「輝らり賞」が贈られるそうで、何と、福山市の「虎屋本舗」が芸術部門
の“輝らり賞”を受賞したという。

受賞理由は“本物そっくりスイーツ・シリーズ”の開発で、たこ焼き・お好み焼き・
うな重・ギョーザ・ざるそばなどの多くの商品があるらしい。
試しに、人気第1位の“たこ焼きにしか見えないシュークリーム”を買ってみたが、
アッハッハッ! そのまんまだ! 「輝らり賞」に納得した。 

〔たこ焼きにしか見えないシュークリーム〕

受賞した「虎屋本舗」の代表・高田信吾さんは、受賞スピーチで、
「電子レンジで温めてしまうお客様が多数いた」
と話したそうだが、“イグ・ノーベル賞”を受賞しただけあってスピーチも面白い!

国際2匹目のどじょう賞
米国の“イグ・ノーベル賞”は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して
与えられる賞だが、“国際2匹目のどじょう賞”はその日本版で、2008年から始まった。
新聞記者を中心とした団体「国際人記者クラブ(事務局:広島市)」が主催し、次の
8部門からなる。
 ・哲学に関するもの:おもしろ哲学
 ・工学に関するもの:遊具新案 作品 
 ・医学に関するもの:健康、少子・高齢化   
 ・文学に関するもの:俳句・川柳・青春Dodo-itsu
 ・環境に関するもの:自然保護、リサイクル  
 ・科学に関するもの:人類危害防止
 ・平和に関するもの:平和感、作品
 ・芸術に関するもの:3分以内で表現できるもの
 ・そ の 他     :こんなものがあったらいいな案でもどうぞ


ヤマシャクヤク と ベニバナヤマシャクヤク の実生

2010年10月21日 | 山野草の繁殖
昨年の秋に播いておいたヤマシャクヤクの種が鉢土の表面に露出していたので、触って
みたら一部のものは発根していた。 多分来年の春には発芽するだろう。
〔上段:表面の種、下段:発根したもの〕

調子に乗ってヤフオクで、ベニバナヤマシャクヤクの種を何種類か買って播いておいた
が、旨く行けば数年後には咲く筈だ。 
日本の北部で自生しているものは濃紅色らしいので今から楽しみだ!

〔今年の秋に播種した種類〕
 ・北海道産  :「?」
 ・会津産   :「会津くれない」
 ・上州北部産 :「?」        
 ・愛媛産   :「伊予小町」
 ・四国産   :「四国濃色」

〔今年入手した苗の種類〕
 ・北海道産  :「炎」 、「裏に毛のあるタイプ」
 ・東北産   :「緋宝」、「みちのく紅」
 ・群馬北部産 :「桃花ヤマシャクヤク」
 ・佐渡産   :「佐渡小町」←桃色
 ・四国産   :「四国濃色」


マツタケ大豊作 ?

2010年10月20日 | 
数日前に、TVで「マツタケが大豊作」と放送していたので、昨日偵察に行って来た。
夏から秋にかけて猛暑が続き雨が全然降らなかったので、今年は駄目だと諦めていたの
だが、TV放送に釣られてついその気になったからだ。

ところが行って見ると、案の定、山は乾燥しているし雑茸すら生えていない!
どうやら豊作は東北地方だけらしい? 予想していたとはいえ、少し残念だった。

しかし、珍しいものを見つけた。 “ササユリ山”で初めて見つけたヒトツボクロだ!
〔上段:葉表、下段:葉裏〕

自宅にもヤフオクで買ったヒトツボクロがあるが、この夏の猛暑で痛んでしまった。
“ササユリ山”でヒトツボクロが自生しているのなら、早速移植してあげるとしよう。


赤 茸

2010年10月15日 | 
“道の駅”に立ち寄ったら、“赤茸”という今まで見た事も無い茸を売っていた。

最近、墨田区の「第35回すみだまつり」で毒キノコの“ニガクリタケ”が販売されて
大騒動になった事があった。
何でも農家が長野県の“道の駅”へ出荷したものが墨田区のイベントに出品されたらしく、
最近こういったパターンで“道の駅”やスーパーで毒キノコが売られているケースが多い
らしい!

この赤茸も同様で、近くの農家が出品したものだ。
好奇心には勝てず、試しに小さめのパック入りを買ってみたが、こんな姿をしている。
調べて見ると「毒キノコで苦味がある」と書かれたものもあった。 
さて“鉄砲”の弾に当たって死んでしまうのか? 初めて食べるものにはスリルがある!

赤茸(本名:サクラシメジ)…ふるさときのこ考から引用
見るからに毒々しい赤紫色の茸で、人にさきがけて食べた勇気ある人の名前を讃えて
“フササタケ”或いは“オテツ”などと呼ばれている。
湯がいて生姜醤油和え、味噌和えが好ましい。

以下、〔社団法人農林水産技術情報協会→農産物のプロフィール→野生きのこの世界〕
から引用
アカタケ(フウセンタケ科、ササタケ属 )
夏から秋にかけてトウヒやコメツガなどの亜高山地帯の針葉樹林内の地上に発生する。
傘は初めまんじゅう形で後には平らに開く。
色は暗赤褐色でほとんどの場合表面はなめらかであるが、ごく細かい鱗片が付着する
場合もある。
ひだは柄に直生から湾生し、並び方はやや疎。初め傘と同じ暗赤褐色だが後にはさび
褐色となる。
柄は傘とほぼ同色、または、より黒味がかっている。 表面には繊維紋がある。

サクラシメジ(ヌメリガサ科、ヌメリガサ属)
秋にコナラ、クヌギ、ブナなどのブナ科の樹木の林内地上に列状に多数発生する。
全国的に利用される食用きのこのひとつである。
傘は初めまんじゅう形で後には平らに開く。傘の中央部の色は暗赤色から赤ワイン褐色
で周辺部はやや淡色となる。傘の縁部は初め内側に巻き込む。
ひだは初め白色で後に赤ワイン色のしみができる。並び方は空で柄に直生から垂生する。
柄は初めは白色で後には傘とほぼ同色となる。 内部まで充実している。

以下、〔飛騨高山朝市→掲示板〕から引用
赤茸(本名:サクラシメジ)
毒キノコですが、湯がいて塩漬けにすると食べられます。調理法の知らない方は絶対に
食べないで下さい。
このキノコは高山では赤カブと一緒に漬物にして食べます、この地方では、品漬けといい
最高の地方料理の一品です。
今頃取れる赤茸・胡瓜・茄子・茗荷の子・等を強めの塩で漬けて置き、11月の終いに、
乱切りにした、赤カブを混ぜ、軽めの重石をして漬け込むと、3週間程度で食べ頃にな
ります。


アケボノシュスラン空振り

2010年10月10日 | 山野草
2日雨が降ったがどうやら上がったようなので、時期が遅いかもしれないが、烏帽子山の
アケボノシュスランを見に行って来た。

〔ルート〕
六ノ原駐車場(800m)→毛無山(1143.7m)→出雲峠(973m)→烏帽子山(1225.1m)
                           →出雲峠→六ノ原駐車場

途中で小雨が降り始めたが毛無山の山頂に着く頃には南の方角に晴れ間も覗いて来た。
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見るほどの花も無いので出雲峠を目指して下ると、峠の頂上付近の草原には、未だウメ
バチソウ、センブリ、マツムシソウ等がたくさん咲いていた。
ウメバチソウセンブリ
マツムシソウヤマラッキョウ

出雲峠では、駐車場からまっすぐ登って来た数人の奥さん方がしきりに雑木の切り株等
を漁っているのに出会った。
公園内は動植物等一切採取禁止になっているというのに、どうやら茸がお目当てらしい。
趣味と健康と実益を兼ねているという訳だろうが、オバサン達は実に逞しい!?
恐ろしいので後ろから撮らして頂いて、本命のアケボノシュスランを求めて烏帽子山に
向かった。

ところがだッ! 烏帽子山の山頂まで登ってみても、登山道の両脇を下刈りしてある為に
何も見当たらない!
用もあったので急いで下山したが、途中で茸狩りのオバサン達に又出会ってしまった。
「ひょっとしてアケボノシュスランに出会えなかったのは、この人達の崇り?」
と、つい八つ当たりしたくなった。 ゴメンナサイ!
下山途中の渓流アケボノソウ