里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

バイカアマチャの挿し木

2012年06月20日 | 花 木
庭へ植えているバイカアマチャが茂ってきたので、剪定をしたついでに、今年伸びた新芽20cm余りを鹿沼土へ挿し木した。
鹿沼土へ挿し木(H24.5.28)ガラスの蓋をして完了

その後、時折乾燥しているかどうかチェックするだけで、ガラス蓋をしているので殆ど水やりをする事もなく放置したが、1カ月に満たないのに殆ど100%発根した。
山野草の繁殖がこうも簡単なら楽勝なのだが、なかなか旨く行かない!
発根(H24.6.20)発根部分の拡大

バイカアマチャ、梅花甘茶(ユキノシタ科、バイカアマチャ属)
本州中部以西の太平洋側で、山地の林内や湿った場所に自生する落葉低木。
花期は7~8月で、両性花と装飾花が別々につき、アジサイとは逆に装飾花の方が
小さい。
両性花装飾花と蕾



イワナシの実生、発芽8か月後

2012年06月17日 | 花 木
H23.7.30、実を購入。

ヤフオクを覗いていたら、
「梨に似た味の実をつける常緑小低木」
の実を出品していたが、花も可愛いようなので買って育ててみる事にした。

1個の実には約100粒の種が詰まっているそうだが、吹けば飛ぶような小さな種だ。
H23.7.30、播種。
栽培が難しい植物で苗を植えつけてもほとんどが1年か2年で枯れてしまうらしいが、実生だと育つらしいので、
「高山植物の実生1-青森県のラン」のイワナシの項を参考にして、ミズゴケへ播種する方法を試みた。
旨く行けば5年目で梨に似た味の実を食べられる筈だ!
H23.10.15、発芽。

何時の間にかビッシリ発芽していた!
双葉の両端までの長さは2mmしかない。
H24.6.17、発芽8か月後。

3枚の本葉らしいのがベタッと張り付いた感じだ。
本葉2枚の両端までの長さは0.8cmしかない。
梨の実に似た味を楽しめるのは、何時の事やら…!

イワナシ、岩梨(ツツジ科、イワナシ属)
北海道西南部や本州の日本海側で、山地から亜高山帯にかけて樹林内や傾斜地に這うように自生する常緑小低木。樹高は10~25cm。
葉は互生し、長楕円形で先端は尖っていて、全縁で両面に粗い毛がある。
花期は4~6月で、枝の先端に総状に3~8個の釣鐘型で淡紅色の花をつける。
6~7月になると直径約1cmの実が熟すが、梨の味に似た甘味があり食べられる。


〔名前の由来〕
岩場などに生え、実が梨の味に似ている事から“岩梨”と名づけられた。


黄金蘇鉄の実生、その後

2012年06月16日 | 花 木
H22.6.25、播種。

ヤフオクでスズムシソウを買ったら、おまけに
ソテツの種”を送ってくれた。
「赤い果肉の部分を取り除き、土の表面に半分くらい出して植えると」の事なので、その通りに植えておいた。
H22.11.12、発芽。

播種後約5カ月で発芽。
2.5×4cmもある大きな種で、まるで土の表面に転がっている状態なのに発芽した。
生長は遅く寒さには弱いらしいが、何とか花が咲くようになるまで育ててみたい!
H23.6.1、発芽約7か月後。


冬の間は屋内へ取り込んでおいたが、何時の間にか葉が2枚に増えていた。
それにしても、播種して半年になると言うのに、丈は6cmしかない。
確かに生長が遅い!
H24.6.16、発芽1年7か月後。

葉は2枚のままだが、長い方の葉は長さが30cmくらいになり、かなりソテツらしくなってきた。


株元に、やがて幹の先端になるソテツ固有の姿が覗いている。



猛毒ヒョウタンボク(嫁殺し)の実

2012年06月14日 | 花 木
名前の面白さに釣られて買った木だが、初めて花が咲いた(H24.5.1)。
同属のスイカズラに花の形が似ていて、甘い香りもする。

やがて一部の花が変色して金銀木となり、連なった緑色の実を2個つけた。
H24.5.9H24.5.29

そして、楽しみにしていた実が、遂に赤く熟した(H24.6.14)。
9月頃に熟すというのに、途中で植え替えた為に早く熟してしまったらしい?
この実、食べると嘔吐・下痢・麻痺を引き起こす猛毒成分を含んでいて、“嫁殺し”と呼ばれる物騒な代物らしいが、本当にそうなのかどうか試してみたい誘惑に駆られて困っている!

ヒョウタンボク、瓢箪木(スイカズラ科、スイカズラ属)、別名:キンギンボク、ヨメコロシ
北海道・本州・四国の山地に自生する落葉低木。 樹高は1~2m。 
葉は、対生し、長さ2~5cmの長楕円形で全縁。 葉の両面に毛が多い。 
花期は4~6月で、枝の上部の葉腋に白い花を2個ずつつけるが、やがて黄色に変わる。
花弁は5裂する。  実は9月頃に赤く熟す。
〔名前の由来〕
2個の実がくっついて瓢箪形になる事からヒョウタンボクと名付けられた。
白い花はやがて黄色に変わるが、その過程で両方の花が見られる事から、キンギンボク(金銀木)とも呼ばれ、赤い実に猛毒がある事から嫁殺しともよばれる。


マンゴーの実生

2012年06月13日 | 花 木
H24.6.12、播種。

義妹から、メキシコ産の熟したマンゴーを貰ったので早速ご馳走になったが、中から大きな種が出てきたので、バレ元で実生を試みる事にした。


種は、長さが10cmもあるが薄べったい。

よく見ると、一部が裂けていて根らしいのが覗いている(矢印)。


拡大してみると根らしいのが突き出ていて、更にその左側の芋虫のような部分につながっている(矢印)。

この分だと少なくとも発芽はしそうで、大いに期待している!

マンゴー(ウルシ科、マンゴー属)
インド、インドシナ半島原産の常緑高木。 樹高は40m以上。 雌雄同株。 
葉は互生し、長披針形で全縁。
花期は、地域・品種により差があるが、枝の先端に萌黄色の円錐花序をつける。

〔主な生産国 と 日本における生産〕
 ・インド・メキシコ・フィリピン・タイ・オーストラリア・台湾
 ・沖縄県・宮崎県・鹿児島県・和歌山県・熊本県


トチノキの実生

2012年06月01日 | 花 木
H23年9月、播種。

熊野の大トチ”を見学した際、落ちていた実を2個拾って帰って播種した。

左側が実で、右は殻をとった種。
種は、栗のてっぺんのとんがりが無くなったような形をしていて、良く似ている。
H24.5.29、発芽。

背丈は25cmになり、茎の先端近くに、対生した4枚の複葉をつけているが、未だ開ききっていない。
葉柄は6~9cmもあり非常に長い。
H24.6.1、展葉。

掌状に開いた一枚の葉は、
全体の大きさが16×19cmもあり、樹高の割にずいぶん大きい。
山で見かける大きな葉は、ホオノキとこのトチノキだそうだが、納得した!

トチノキ、栃の木(トチノキ科、トチノキ属)
北海道~九州で、谷間の湿気のある土壌で育つ落葉高木。  樹高は25m。
葉は、枝先に集まって着き、長い葉柄の先に倒卵形の小葉5~7枚を掌状につける。
花期は5~6月で、葉の間から穂状の花序を立ち上げ、白~薄い紅色の花を沢山つける。
種子は灰汁抜きを行い食用とする。 乾燥させると長期の保存が可能となる為に、昔は救荒食としても貴重であった。


アボガド実生、その後

2012年05月29日 | 花 木
家内が買って来たアボガドの実を二つに切ると、中から大きな種が1個出てきた。

ネットで調べて見ると、アボカドの果実の大部分はメキシコから輸入しているそうだが、
日本でも一時的にはマイナス5℃にも耐えるので、東京でも露地栽培ができ結実例も
あると言う。
福山市では、H22.9.6 迄の猛暑日が31日も続いたので、ひょっとして育つかも
知れないと考え、実生に挑戦してみる事にした。
H22年3月、播種。

大きさが5cmもある心臓に似た種を2個播種。
H22年7月、発芽。

種が二つに割れて芽が出てきた。
H22年12月、成長。

背丈が75cmにも伸びた!
H23年6月、枯れ木復活。

残念ながら昨年の冬が例年に無い寒さであった為に、2本とも枯れてしまったが、小さい方を引っこ抜いてみると種に未だ生気があった。

そこで、大きい方だけ残しておいたところ、何とまたその根元から発芽(画像右下)した!
H23年12月、再越冬。

背丈が25cmに伸びたが、今度は室内で越冬させる事にした。
H24年5月、発芽2年後。

背丈は50cmまで伸びたが、さて、このさき更に大きくなった時にどうしたものか。
悩ましい!

アボカド(クスノキ科、ワニナシ属)、別名:ワニナシ
メキシコ、中央アメリカ原産の常緑高木。 
果実は長さ15cmくらいで、ナスのような形をしており濃い緑色。 食用の果肉部分は
周りが緑色で中はクリーム色。 中に長さ5cmくらいの心臓形の種がある。
東京でも露地栽培ができ、結実例もある。




ハマゴウの実生、発芽1年後

2012年05月09日 | 花 木
牧野植物園を訪れた時に“土佐の植物生態園”で咲いていたのを見た事があるが、
ヤフオクで実を出品していたので買って育てて見る事にした。


H22.10.15、播種。

実はとても硬くて種を取り出せそうにないので、そのまま播種した。
クスノキに似た良い香りがする実だ。
H23.5.13、発芽開始。

実の殻が余りにも硬いので、殻をつけたままのものもある。
H23.5.20、双葉。

実のまま播種したので、一箇所から幾つも発芽している。
双葉の両端までの長さは1.4cmだ。
H23.6.7、本葉4枚目。

本葉の4枚目が出始めた。 本葉の両端までの長さは2.5cmで、背丈も2.5cmだ。
葉もクスノキに似た良い香りがする。

年末までに背丈は10cmまで伸びたが、葉は枯れて、枯れ木状態になってしまった。
H24.5.9、発芽1年後。

4月末頃から、背丈10cmの枯れ木状態の先端から発芽を開始し、対生する葉の両端までの長さは1.5~2cmとなった。

ハマゴウ(クマツヅラ科、ハマゴウ属)、別名:ハマボウ、ハマハイなど
本州以西で海岸の砂地に自生する常緑低木。 
茎は地面を這って根を出し、これより小枝を出す。 樹高は20~50cm。
葉は対生し、葉柄がある楕円形。 表面は灰緑色で、裏面に軟毛が密生し灰白色。 
花期は7~9月で、枝先に円錐花序をつける。 花は青紫色の漏斗状。
茎・葉・果実には芳香があり、薬用や浴料に供する。


エゴノキの実生、発芽

2012年04月27日 | 花 木
H23年4月22日、“ササユリ山”から実を採種。

右側が実で、左側は果肉を除去した種。
種は1個のみだったので、これを播種した。
H24.4.25、発芽。

双葉の両端までの長さは約5cmだ。
最近、庭木として植える人も多くなったそうだが、私もその内の一人だ。
それにしても、植木にするには随分先の話になりそうだ!

エゴノキ(エゴノキ科、エゴノキ属)、別名:チシャノキ、ロクロギ
北海道~沖縄で、雑木林に多く見られる落葉小高木。 樹高は約10m。
葉は互生し、長楕円形で縁には細かい鋸歯がある。
花期は5~6月で、小枝の先に芳香のある白い花を下向きに沢山つける。
花柄は長く、5弁に見えるが合弁花。
果皮にサポニンを多く含むので、石鹸の代わりにしたり魚毒性を利用して魚漁に用いた。
〔名前の由来〕
実にはサポニンを含んでいて、味が“えぐい”事から、エゴノキと名づけられた。



ザイフリボクの実生、発芽

2012年04月24日 | 花 木
H23.11.8、実を採取。

所要で出入りの造園業社へ行ったところ、ザイフリボクの実が目にとまったので、少し貰って実生を試す事にした。
H23.11.10、播種。

実の果肉を除去し、種を水洗いして播種した。
H24.4.21、発芽。

たくさん発芽していて、双葉の両端までの長さは1.3cmだ。
庭木として植えられるようになるには、果たして何年後の事やら?

ザイフリボク(バラ科、ザイフリボク属)別名:シデザクラ
岩手県以西で林縁や尾根へに自生する落葉小高木。
葉は新芽の頃は白毛が密生するが、やがて落ちて無毛になる。 縁には小さな鋸歯があり、赤みを帯びる傾向がある。 
春に葉の展開と同時に、5弁の細長い白い花を咲かせる。 
果実は青紫色に熟し食べられる。
〔名前の由来〕
細長い花弁を采配に見立てて采振り木と名づけられた。
別名は、細長い花弁から四手(シデ=神社などで縄やサカキにぶら下げる白い和紙)の様なサクラと見立てて、四手桜と名づけられた。