このところ毎日、植木鉢の山野草と庭や畑の水やりが忙しくて何もする事が出来なかった
が、昨日意を決して “剣山花トレッキング” という日帰りバスツアーに参加した。
ところが、この暑い時期の、しかもお盆前とあって福山からの参加者は私一人しかいなか
った為に広島発のバスに便乗する事になり、福山市内の駐車場から岡山県側の篠坂PA
までのタクシー送迎サービス付きで合流した。
広島の人は朝5時半から乗車している人も居るというのに何だか申し訳ない思いがした
が、気持ちは早くも剣山だ!
キレンゲショウマ、黄蓮華升麻(ユキノシタ科、キレンゲショウマ属)
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が、昨日意を決して “剣山花トレッキング” という日帰りバスツアーに参加した。
ところが、この暑い時期の、しかもお盆前とあって福山からの参加者は私一人しかいなか
った為に広島発のバスに便乗する事になり、福山市内の駐車場から岡山県側の篠坂PA
までのタクシー送迎サービス付きで合流した。
広島の人は朝5時半から乗車している人も居るというのに何だか申し訳ない思いがした
が、気持ちは早くも剣山だ!
篠坂PA発、 7:47 →(山陽道)→(瀬戸中央道)→(高松道) →(徳島道、美馬)→(438号)→ 見ノ越駅着、11:40 | |
![]() | 登山口の見ノ越駅(標高1,420m)に到着。 ここまでの所用時間は約4時間だ。 登山専門の連中はここから歩いて登るらしい。 |
![]() | 我々はリフトに乗って西島駅(標高1,750m)までを僅か15分で登る。 |
![]() | 〔西島駅からの西側の眺望〕 画像左奥に見えるのは 祖谷地方の山で、その手前の深い谷底には 祖谷川が流れており、下流には“かずら橋”がある。 画像中央の右側に白っぽく見える岩は、 吉川英治さんの“鳴門秘帖”に登場するそうだ。 |
![]() | 地元ガイドを先頭にイザ出発! |
〔登山ルート〕西島駅→大剱道コース→山頂(3)→尾根道コース→刀掛けの松(5)→ キレンゲショウマ群生地(6、7)→刀掛けの松→尾根道コース→西島駅 |
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![]() | 〔2の下〕名水百選 “剣山御神水” 屋島の合戦に敗れた平家の一族が安徳天皇を擁してこの地に逃れ、平家再興祈願の為に大山祇命(剣神社)へ帝の紐剣と共にこの水で楔いだお髪を奉納されたと言われている。 この水は剣神社の御神体である御塔石の根本から湧き出ており、昔から神の水として崇められているそうだ。 |
![]() | 御神体の“御塔石”は巨大な石灰岩で、昔の人はそれを神として崇めたらしい。 |
![]() | 〔2〕大剱神社 祭神は、須佐之男命、安徳天皇、大山祇命 の3柱で、 「天地一切の悪縁を絶ち、 現世最高の良縁を結ぶ」 のだそうだ。 背後に見えるのが御塔石。 |
![]() | 更に登り剱山本宮の鳥居を潜り、剱山本宮の横を通って、先に山頂に向かう。 |
![]() | 〔3〕山頂 山頂はなだらかで広いが、注連縄が張ってある一等三角点周辺はかなり侵食されているので、実際の標高は公称1,955mより少し低い。 剣山の名前の由来は、 ・安徳天皇が剣を奉納した、 ・御塔石が剣に似ている、 等の説があるそうだ。 |
![]() | 〔三角点から見た北側の風景〕 山頂一帯には、植生を回復させて侵食を防ぐ為に木道が設けられている。 |
![]() | 〔三角点から見た南側の風景〕 尾根伝いの直ぐ南隣には、標高1,929mの 二郎笈(ジロウギュウ)が見える。 笈というのは山伏が使う竹で編んだ負い籠の 事で、剣山を太郎笈と呼んで兄弟と見立てたそうだ。 |
![]() | 〔4〕剱山本宮・宝蔵石神社 山頂から下り、直下の神社を参拝した。 祭神は須佐之男命と安徳天皇で、運気向上の神とされており、鳥居の下の輪を先ず左回りに潜り抜け、次に8の字を書くように右回りに潜り抜けて参拝すると、汚された身体や魂が祓い清められ、魔を除けて昇運するように祈願されていて“輪くぐり神事”と言うのだそうだ。 |
![]() | 神社の背後には、ここにも巨大な岩があった。 |
![]() | 〔5〕刀掛の松 尾根道を下って来ると4叉路があり、傍らに “刀掛の松”という案内板があった。 安徳天皇が神社へ剣を奉納する時にこの松に剣を掛けて休んだという言い伝えがあるそうだ。 ここから右に折れ、嘗て修験道の行場があったキレンゲショウマの群生地に向かう。 |
![]() | 〔6〕キレンゲショウマの群生 行場に向けて急斜面を下って行くと、至る所へキレンゲショウマが群生していた。 例年なら7月下旬~8月中旬が見頃で、既に実をつけているものもあった。 |
![]() | 宮尾登美子さんの原作「天涯の花」でスッカリ有名になった花だ。 |
![]() | 「天涯の花」のストーリーは、 剣神社の宮司夫妻の養女となったなった孤児の珠子が巫女として成長する中で、東京からキレンゲショウマの撮影にやって来て山中に倒れていた男を救助して看病した事から恋に落ちる…というもので、 珠子とキレンゲショウマを天涯(空の果て)の花に見立てたものらしい? |
![]() | このコースは鹿による食害を防ぐ為に至る所へ、間隔の開いた丸木の木道や防護網が設けられていた。 その設置と維持は大変だろうに関係者には感謝あるのみだ! 左右に見えるのはテンニンソウだが、剣山周辺では至る所に群生している。 |
![]() | 〔穴吹川の源流〕 行場コースの標高が一番低い場所へ到着。 この辺りが穴吹川(吉野川支流)の源流だそ うだ。 |
![]() | 〔7〕上から見たキレンゲショウマの群生 穴吹川の源流から刀掛の松を目指して登って行く途中の群生は圧巻で、広葉樹林下の深くて急傾斜の谷間で石灰岩のガレ場にビッシリ群生していた! 標高が1,700mを超える谷底で湿っている上に、気温が下界より10℃も低く、午後からは必ず霧がかかるか雨が降るような環境だ。 道理で我が家では旨く花を咲かせない筈だ! |
キレンゲショウマ、黄蓮華升麻(ユキノシタ科、キレンゲショウマ属)
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日帰りツァーがあるんですね、羨ましいです。
でも仙人さまの記事で行ったみたいな気分になれました。
我家のは蕾が大きくなりません。
さいわい当地では色々なバスツアーがあるので、自生地の生育環境を見学しては、栽培の参考にするように努めています。
何とか自宅で綺麗な花を見られるように頑張ってみます!
ささっとみせていただき
と言えばマメに聞こえるかも知れませんが、実は、
行った事のない場所や、見た事の無い山野草を見たいだけのダボハゼです。
でもこんな綺麗な花が群生しているのを見ると感動しますね!
キレンゲショウマって花は見たことがなくて、珍しく拝見しています。
この様な群生が見られて、出かけられて良かったですね。
よくトレッキングって聞きますが
花トレッキングでしたら、楽しみながら歩けますね。
キレンゲショウマも知らない花ですが
「天涯の花」も知らずにいました。一つ勉強させて頂きました。
有難うございました。
山野草の場合は、花に出合う度に説明を聞きながら歩くので、楽に楽しむ事ができます。
自然界で自生している花に初めて出合うと感動します!