El Sol se Recuesta

バチルス・サブチリス・ナットーの日記

喰霊‐零‐を見たあとで、殺生石を見に行ってきた。

2010-03-27 02:31:28 | 車載動画
石の香や 夏草赤く 露あつし

白面金毛九尾の狐伝説が伝えられている、史跡「殺生石」
栃木県は那須町湯本温泉の近くにある溶岩ですが、この史跡一帯が「賽の河原」と呼ばれていて、硫黄ガスが発生している一帯には草木一本生えていません。

2008年まで有料道路だったボルケーノハイウェイと呼ばれる山岳道路は、償還期間を終了したため無料化となり、現在では栃木県道17号、290号に組み入れられました。
もっとも楽に「殺生石」に至るルートは、那須ICから県道17号を那須岳に向かっていくのがいいのですが、福島県側から伸びる県道290号線を通るルートもなかなか楽しいです。
楽しいというのもおかしな表現ですけど、もともと山岳有料道路だっただけにアップダウンは激しく、大小さまざまな弧を描くカーブも多くてレベルで言ったら上級者向き。
油断は禁物なルートです。
あ、もちろん交通法規に則った運転レベルでの話ですよ♪

ところでこの「殺生石」
いわゆる九尾の狐伝説という壮大はお話の最後に出てくるエピソードが謂れのようですね。

平安初期の時代、インド・中国と荒らしまわった妖怪「九尾の狐」は日本に渡来、
「玉藻の前」という美女に化け、時の朝廷を乗っ取らんと企んだものの、陰陽師「安倍泰成」によって正体を見破られ、白面金毛九尾の姿となって逃げ込んだのが現在の那須湯本温泉那須野が原。
これを知った朝廷が、上総介広常、三浦介義純の両名に討伐を命じ退治させたそうですが、死してなおその場に石となって毒気(硫黄ガスのこと?)を発し生き物を殺し続けた…。

怖いですwww


まぁ、那須岳中腹の谷間に位置するので硫黄ガスが人間の致死レベルに達する前に流されやすい地形なので立ち入り禁止とかにはならないと思いますが、小動物には危険な場所のようです。
ちょうどこの日、ある調査チームみたいな人たちが来ていて、キツネの監視をしていました。(普通のキツネですよ)
なんでも、3組ほどのキツネの親子が付近にいるらしく、賽の河原に入り込まないよう監視していたんだそうです。
というのも、生まれたばかりの子ギツネのために餌を捜し求める親ギツネが、誤って賽の河原に入り込み死んでしまうのを防いでいるんだとか。
親ギツネが死ねば、子ギツネは餓死したり、親ギツネを追って賽の河原に入り込んでしまうからなんだそうです。
九尾の狐がキツネを殺してしまうなんて、なんだか皮肉な話です…。



そんな伝説が残る史跡「殺生石」に至る動画をうpしました。↓


喰霊‐零‐を見たあとで、殺生石を見に行ってきた。




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