私の住むまちの本屋さんが、立て続けに2件、店を閉じました。
ほどなくCD・DVDレンタルを兼ねた大手チェーンの本屋さんが
近くで工事中のマンションに入ることが判明しました。
知人と話しました。
「大きい本屋さんが来るのもいいけどね」
「わたし、あの商店街の本屋さんで立ち読みするのがなんだか落ち着いて好きだったのに」
「そうそう、がさがさしてないから良かったよね」
「立ち読みばかりじゃは悪いなぁと思ってたまに買ったりしてね」
まちの本屋さんには独特のホスピタリティーがあるのです。
そんな居心地の良さに、勝手気ままなお客は足を運んでいたのです。
しかし現実はそう暢気なことは通用しなかった。
大手1件来るだけで店をたたまねばならないほどの大打撃、
きっと売り上げは激減するんでしょうね。
私なんかいやらしいから、あの本屋さんたち、大手から立退料とか慰謝料とかお見舞金とか
何かもらったかしら・・・なんて心配までしてしまいました。
だって、1件は早々に店替えのため工事しているけれど
1件はシャッターが閉まったまま。
そこには
「まちのためにお役に立てればと頑張って参りましたがこの度・・・」
との閉店を知らせる張り紙だけが。
「まちのためにお役に立てればと」というところに
その本屋さんの意地を見たような気がします。
チェーン店の便利さ、画一化したシステムの安心感、豊富な品揃え。
・・・だけじゃない本屋さんの良さって
絶対ありますよね?