老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

政局話(2)

2012-09-03 14:53:30 | 政治
最近のTVの政治報道は、大阪維新一色。まだ【政党】にすらなっていない一地方の政治団体の一挙手一投足を微に入り細を穿つように報道する。この情況には既視感(デジャブ)がある。そう、小泉首相時代の【郵政選挙】である。

その一方で自民党総裁選の情報も騒がしい。やれ、安倍だ、石原だ、石破だ、町村だ、谷垣だ。自民党といっても所詮野党。その野党の総裁選がこれほど報道される。理由は明快。誰も次の選挙で民主党が勝つとは思っていないからだ。民主党が勝てないなら、消去法で次は自民。その総裁は、次の総理大臣。だから、自民党の総裁選を報道する。まあ、こんなところだろう。

では、なぜ、大阪維新なのか。それも単純明快。民主党も勝てないが、自民党も大勝しない。おそらく、現在、国民の間に渦巻いている既成政党不信を考えれば、どの政党も過半数を取れないと予想される。そうなると、第三極として、大阪維新が大躍進するに違いない。だから、維新の一挙手一投足がニュースになる。

ここまでは、誰にも容易に想像がつく。ここからは、メディアの思惑。(狙い)

まず、大阪維新と自民党、公明党を組ませる。そうなると、過半数はもちろん、2/3も夢ではない。その為に、公職選挙法に抵触しない時期に、次に勝たせたい政党を徹底的にメディアに露出させる。それも、政策話ではなく、政局話に集中させる。(人間ののぞき見趣味を徹底的に刺激する) その裏側で国民に都合の悪い法律(人権法案やACTÅ法案など)を成立させ、反政府的言論(ネットを含む)弾圧の準備をする。
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1653.html

当然、ACTA法案なるものは、TPPと抱き合わせ。反TPPや反原発、反消費税議論は徹底的に封殺される可能性がある。こうすることによって、大手メディアに都合の悪い議論、不都合な真実を暴くネット議論の封殺を計り、国民を政府の都合の良い方向に誘導できる。

つまり、現在の政治状況は、政友会、民政党の対立により、政治が全く機能せず、首相が次々に変わっていった昭和10年代の政治の閉塞状況に酷似している。同時に、権力の御用機関に堕したメディアの腐敗堕落も相似形である。このような状況下で何が起きたか。結局、超国家主義的政権(丸山真男説)に傾斜し、太平洋戦争に突入、300万余の命を犠牲にし、荒野と化した国土を生み出した。

戦前の悪夢をもう一度繰り返しかねない政治状況。橋下維新は、その露払いだと言える。
“ 面白うて / やがて悲しき / 鵜飼いかな ”

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
流水
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする