老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

駆けつけ警護付与、自衛隊南スーダンへ

2016-11-21 23:24:03 | 集団的自衛権
南スーダンのPKOに新たに参加する陸上自衛隊の先発隊120人が、20日、青森空港を出発した。南スーダンの首都ジュバに21日に到着し、12月12日から活動を開始するという。

11月19日東京新聞「こちら特報部」によれば、南スーダンは現在内戦状態(「カオスに陥りつつある」・・国連報告書)にあり、首都ジュバでも今後、何が起こるかわからないと言う。その上、今回から新たに「駆けつけ警護」の任務が付与されて、派遣隊員が戦闘に巻き込まれるリスクは格段に高まった。

21日の新聞各紙には、別れを惜しむ隊員と家族の写真が掲載され、朝日新聞には、「不安で胸が張り裂けそう」「殺されたり、相手を殺したりするようなことになったらと、やりきれない」の心配の声や、「使命感から行くのなら、気持ちは大切にしたい」「不安は感じるけど、誇りに思う」など勤めて前向きになろうとする家族の声が紹介されていた。

IWJの当日の動画では、家族や自衛隊の仲間に見送られて出発する隊員たちの様子が映し出されていたが、彼らの表情は一様に明るく晴れやかで、自分達は覚悟を決めた上で、見送る家族を気遣い励ましているようにも見えた。

こうした人としての優しさ、温かさがにじみ出た姿は、東日本大震災の被災地で直向に救援活動をしていた彼らの姿とダブって見えた。実際、朝日の記事の中でも「(自衛隊を)やめたいと繰り返していた息子が、東日本大震災の被災地で救援活動を経験して変わった。人の役に立ちたいと、目覚めたのだと思う」という母親の言葉も紹介されていた。

恐らく彼らは被災地救援と同様、政府が命じる任務を「人の役に立つ」ものと純粋に受け止めて赴任先に赴くのだろう。しかし、そこで待ち受けるのは、「いつ銃撃戦が起きても不思議ではない情勢」(こちら特報部)であり、場合によっては自衛隊が民間人に銃を向けることになりかねない事態だ。

しかも、「こちら特報部」内の飛内悠子さん(日本学術振興会特別研究員)の言によれば『「駆けつけ警護」の最大の問題は、南スーダン人の役に全く立たないことだ』という。

大義もあいまい、違憲の疑いが濃厚という状態の中で、「永田町よりは危険」などの軽口を叩きながら、日本の心優しい若者達をわざわざ危険に晒すような政府のやり方を、私は理解することができない。

「こちら特報部」のデスクメモで『仮に派遣隊員が「衝突」で死亡した際(略)政府は戦死と呼べないのは憲法九条があるためと釈明する。ならば改憲せねば「英霊」は浮かばれないと騒ぎになる。そんなシナリオが脳裏に浮かぶ。』と書かれていたが、確かにその疑念を拭うことができない政府の一連の対応だ。

もし万一のことがあったら、安倍晋三という人間と現政権の非道は、長く日本の歴史に刻まれるだろう。だが今は、現に今家族と共に生きている隊員の皆さんの、ご無事を祈るばかりである。

「護憲+コラム」より
笹井明子

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君死に給うことなかれ (おとなのおやつ)
2016-11-26 14:32:08
   手と足をもいだ丸太にしてかえし   鶴彬

 青森空港から南スーダンへ出発する自衛隊員のニュースを見て、同じ自民党でも宮澤喜一元首相とか日本新党だった細川護熙元首相などが現在現役の首相だったら、この出発光景は無かったのではと思います。ISに日本人ジャーナリスト後藤健二氏が人質になったとき(2015年1月)、周囲が引き止めるのに聞く耳持たずエジプトへ飛び、IS挑発演説を高揚して行った安倍首相、それにより海外で仕事をする日本人が好戦的なISに狙われやすくなるというような考慮、配慮はなく、血なまぐさいことに妙に魅力を感じてしまう人なのかなぁと…
 川柳作家鶴彬が上の句を発表したのは28歳のときで、反戦的という理由で検挙され東京中野・野方署に留置、赤痢にかかり亡くなったのが29歳、その翌年1939年に第二次世界大戦が始まっている。70年余り前の川柳ですが、駆けつけ警護に出かける自衛隊員の様子を見て頭に浮かびました。古びてない句、不思議です…
   あべ皮に日の丸柄はきな臭く    おやつ
 南スーダンでもし自衛隊の方が亡くなれば、棺は日章旗で覆われ、帰国、英霊として靖国神社に収める工作、日本のマスコミはにぎやかに繰り広げるのかなぁと、すごいんだろうなぁとか私は推測したりです。
 自衛隊の方絶対に、君死に給うことなかれ。
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カナダ外務省ピアソン・ビル (おとなのおやつ)
2017-01-01 20:28:25
   トランプに“戦けしかけ”ゲームあり   おやつ

 カナダ外務省の建物はピアソン・ビルとよばれ、カナダ国際空港はトロント・ピアソン国際空港とよばれている。
 ピアソンはベトナム戦争のとき、アメリカ国内で北爆反対の演説をし、翌日ジョンソン大統領に呼びつけられ、胸ぐらをつかまれ文字通り吊し上げられたカナダ元首相。カナダは「国連安全保障理事会の承認がない」との正論でイラク戦争への参加も拒否している。~孫崎享著『戦後史の正体』
 1月20日からアメリカ合衆国大統領はトランプ氏、、「中国との戦争は日本がやれ」と正式に言い出すことが生じるかもしれないが、「我が国は第二次世界大戦のとき中国に迷惑をかけているので、もう戦争はしない。これからは話し合いでお互い理解を深めてゆこうと思う」とそれを断り、トランプ大統領と今度ジャパンハンドラーズになるマイケル・オースリン氏などに吊し上げられ、頭をポカスカ殴られ、たんこぶを作って首相が帰国しても、日本のマスコミは一人前の精神を備えているのなら、その首相の正解のこころを支え、外務省の建物を☆☆・ビル、羽田国際空港なども羽田☆☆国際空港と、その首相の名誉の名前を入れよび始めるよう論陣を張らなければいけない!と私は思います。
 日本の庶民も中国の庶民も自分が住んでいる家を焼かれ、破壊されることなど決して決して望んでいない。中国の人たちは日本に来て爆買いをし、日本の企業は中国へ行き両国に益になる商いを展開する。東京とかその他あちこちにミサイル弾が飛んでくるなどもってのほかですね。偉大な政治家の偉大なたんこぶ、国民は後の世にも、誇りをもって、そのいきさつをきっと伝えることだと思います。
 ベトナム戦争結局アメリカは敗北だったし、イラクのフセインを倒した後にISが育ち、大暴れしている現実を見ると、つくずく、カナダはアメリカが行きすぎるとき正しい答えを主張し、アドバイスしていたのになぁと…やっているのですね、頑としてくじけずに。
 
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