安倍政権の暴走が止まらないばかりか、暴走とともに拡大するのが「憲法秩序」と「全法体系」への攻撃と破壊である。
今回審議されている「共謀罪」は、実体を直視すれば分かるように、明治後期に制定された刑法典(決して自由主義的な刑法ではない)の全面的な改廃になる。
いみじくも刑法は市民革命以後に各国(欧米の)で制定されたものであり、市民革命の成果である絶対王政期の恣意的な刑罰を克服して、「罪刑法定主義」などの原則をドイツなど後進的(西欧の典型的な立憲国家と比べて)国家でも採用したのである。そのドイツ刑法を模範にした刑法典が、明治政府が制定した刑法典であった。
この刑法典の内容として、犯罪行為の実行があった場合に限り処罰する、という原則を採用したものである。
刑法典もその刑法思想とそれに影響を与えた近代憲法の原理を体言しているものなのである。それが先ほども述べた「罪刑法定主義」や刑法の謙抑性などの原則である。普通の国民が罪を犯した場合に、明確な犯罪の実行がある場合に限り処罰できるという法制度は、近代の法原理と立憲主義に則したものなのである。
こうした原則を今回、安倍政権は短兵急に破棄し、国連の委員の方の批判的意見も「うるさい」と言わんばかりの態度で拒絶しているわけである。
これはもう明治憲法とか現憲法がどうのこうのという次元を遥かに超えている。戦前の事例で言えばナチス党の政権奪取の事例と全く変わらない、正気を欠いた政権だということになる。
ナチス「第三帝国」は、彼らが何を行ったかは知らない人はいないほどの恐ろしい政権だったが、この同時代の日本帝国も明治憲法をさらに国家主義的に進めた「治安維持法」の制定や国家総動員法や国家秘密法の制定に、本質が現れている。
吉村昭氏は最初「戦史小説」を書いていたが、その中の描写で「軍艦を作っているときに国民の目から遠ざけるために軍艦を覆い隠す布状のもので囲った」という箇所があった。 昭和前期に入ると軍事政権の政府は国民すらも監視対象にして、軍艦が見えるような構図で写真撮影した者も処罰されたと書かれていた。
一方、安倍政権は今のところ軍事政権でもないのに昭和前期の政権と同じ法体制を目指している。前者と後者の政権で異なるところは、前者は森友学園事件や加計学園事件のように国家の私物化が極まっているが、後者は中国への進出と侵略などに忙しく、国家の私物化どころではなかったのである。
憲法を蔑ろにする政権に投票しないでくれ、と有権者に言いたいのであるが、ない物ねだりかもしれないという絶望感もある。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
名無しの探偵
今回審議されている「共謀罪」は、実体を直視すれば分かるように、明治後期に制定された刑法典(決して自由主義的な刑法ではない)の全面的な改廃になる。
いみじくも刑法は市民革命以後に各国(欧米の)で制定されたものであり、市民革命の成果である絶対王政期の恣意的な刑罰を克服して、「罪刑法定主義」などの原則をドイツなど後進的(西欧の典型的な立憲国家と比べて)国家でも採用したのである。そのドイツ刑法を模範にした刑法典が、明治政府が制定した刑法典であった。
この刑法典の内容として、犯罪行為の実行があった場合に限り処罰する、という原則を採用したものである。
刑法典もその刑法思想とそれに影響を与えた近代憲法の原理を体言しているものなのである。それが先ほども述べた「罪刑法定主義」や刑法の謙抑性などの原則である。普通の国民が罪を犯した場合に、明確な犯罪の実行がある場合に限り処罰できるという法制度は、近代の法原理と立憲主義に則したものなのである。
こうした原則を今回、安倍政権は短兵急に破棄し、国連の委員の方の批判的意見も「うるさい」と言わんばかりの態度で拒絶しているわけである。
これはもう明治憲法とか現憲法がどうのこうのという次元を遥かに超えている。戦前の事例で言えばナチス党の政権奪取の事例と全く変わらない、正気を欠いた政権だということになる。
ナチス「第三帝国」は、彼らが何を行ったかは知らない人はいないほどの恐ろしい政権だったが、この同時代の日本帝国も明治憲法をさらに国家主義的に進めた「治安維持法」の制定や国家総動員法や国家秘密法の制定に、本質が現れている。
吉村昭氏は最初「戦史小説」を書いていたが、その中の描写で「軍艦を作っているときに国民の目から遠ざけるために軍艦を覆い隠す布状のもので囲った」という箇所があった。 昭和前期に入ると軍事政権の政府は国民すらも監視対象にして、軍艦が見えるような構図で写真撮影した者も処罰されたと書かれていた。
一方、安倍政権は今のところ軍事政権でもないのに昭和前期の政権と同じ法体制を目指している。前者と後者の政権で異なるところは、前者は森友学園事件や加計学園事件のように国家の私物化が極まっているが、後者は中国への進出と侵略などに忙しく、国家の私物化どころではなかったのである。
憲法を蔑ろにする政権に投票しないでくれ、と有権者に言いたいのであるが、ない物ねだりかもしれないという絶望感もある。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
名無しの探偵
「最後に笑いたい」と言っていた彼女のそんな死に~アカシアの雨がやむとき青空さして鳩が飛ぶ紫の羽の色それはベンチの片隅で冷たくなった私の抜けがら~の歌詞は、22歳大学四年生だった彼女の死に付きそうように歌われ、日本中に流行した。今もまだ生きている歌のようですね。
6月24日、日比谷公会堂で国民葬が行われ、7月15日、岸内閣は結局内閣総辞職に追い込まれ、訪日予定だったアイゼンハワー大統領はそれを取りやめ、フィリピンからアメリカへ帰国して行った。
「広めるためには“カッコよさ”も大切」と言う最近の若者グループによる反安倍デモ。それを精神的に後押しするリーダー人は、デモの日、警官と談笑していたそうだ。“カッコいい”が重要、ファッション感覚で政治活動する彼らには、樺美智子さんが行ったデモは“ダサイ”ということになるのだろうか?棍棒で体を叩かれたり首を絞められるなどは、けっしてカッコいいとは言えないですものね。
集団的自衛権行使容認、戦争法案、特定秘密保護法、共謀罪…カッコいいデモをしり目にすんなり通り安倍内閣は総辞職になっていない。
新安保条約は自然成立してしまったが、岸内閣を総辞職に追い込んだ反岸デモと最近の反安倍デモ…デモに似合う言葉は、真面目とか誠実とか説得とか、なのかなぁなどと。「安倍を吊るせ!」とヒステリックに叫んでも、当の安倍首相がにこにこし内閣もケロッとしている状態には、何だか、不純でダサイ!などと感じ続けて結構長くなってると私は思ったりでした。
明日は雪?安倍内閣の支持率↓
おやつ