老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

格好いい大人

2017-06-03 16:28:47 | 民主主義・人権
その人は「まえだっち」と呼ばれていたそうである。前文科省事務次官前川喜平氏の事だ。

私は氏が「出会い系バーにいったのは貧困調査のため」と言っているのを聞いた時、「なんてベタな言い訳をするのだろう」と思った。しかしネット等の情報を見て「えっ、もしかしたらこれって本当かも…」と思うようになった。

それからは出て来るわ、出て来るわ。週刊文春が珍しく前川氏性善説をスクープしている。それはそうだろう。前川氏をたったひとりで安倍政権に刃向かうヒーローとして扱ったほうが週刊誌は売れるから。

もうひとつ言えるのは、国民は本当は安倍政権の嘘や誤魔化しにウンザリしているのではないのだろうか。もういい加減にしてくれ!と。

いや本当はこんなスキャンダルではなく「加計学園」事件に問題があるのだ。総理大臣という役職についた男が、自分の友人や取り巻き達を優遇し、税金をばらまき、法律をねじ曲げた汚職問題なのだ。

その事実を知った文科省トップの事務方だった人が「あった事はなかった事には出来ない」と私達国民に事実を公表しようとしたのではないか。

マスコミというのはその時一番勢いのある勢力に味方する。だから今は前川氏をヒーロー扱いしていても、なにか事が起きれば川に落ちた犬を叩く如くに溺れ溺れ死ぬ迄叩き潰そうとするだろう。だからこそ私達国民はその情報にリテラシーを持って分析し冷静に判断しなければならない(自戒を込めて)。

しかしこの前川氏は凄い人ではある。テレビ朝日のインタビューに答えて「権力は国民がコントロール出来るものでなければならない」「隠さなければならない事を話したのなら守秘義務違反になるが、国民が知らなければならない事を話したのだから守秘義務違反には当たらない。」理路整然と話す姿に久々に格好いい大人を見た。

そうだ日本にはまだまだこんな格好いい大人がいるのだ。あの前今村環境大臣に「出ていけ!」と怒鳴られても食い下がり質問を止めなかったフリージャーナリストの西村誠一郎氏とか、レイブ事件揉み消しをある覚悟と勇気を持って告発した詩織さんとか。

さあ、今度は野党の人達にお願いしたい。安倍政権を倒すために身体を張って闘う姿を。今を生きる若い人達に、国会にも「格好いい大人」がいる事を見せて欲しい。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
パンドラ

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