山村に暮すその婦人は夫に先立たれ幼い2人の子供と残された。
旧習深い土地で彼女は耐え、子供達を立派に育て上げた。
後年、都会に出た子供達に「一緒に暮らそう」との誘いに
婦人は「此れまで大変だったからこそ強く生きられた。
生暖かい同情に囲まれていたら、今の私は無かった。
”強く生きよ”と教えてくれたこの土地で死ぬまで生きます」と。
人は強くなれるのです。
ある作家の方は語っています。
「『個』の強さが無いと『人間』に成長しないのです」
「使命を自覚した人は強い。そして強い事が幸福なのです」と。
何も無い人生より難と戦う人生に幸福の醍醐味があるのでしょう。