「舌耕」ぜつこうと言う言葉を始めて知りました。
俳優の小沢昭一さんが好んで使っていたそうです。
氏は語っています。「舌で耕す。どこを耕すのかと申しますと、人の心を
耕すんであります。」と。「田畑を丹念に耕す様に、毎日毎日言葉で人の心を
こつこつとほぐしていく。その積み重ねの中でいつかきつと花が咲いて実もなる」
と。「以心伝心」という言葉がありますが実際は言葉に表さなければ本当の思いは
伝わりません。普段からさり気なく、思いを伝えていきたいものです。
其れが「耕す」という事なのでしよう。家族の間でも「いつも支えてくれて
有難う」「健康を祈っているよ」との一言ーーーーー。
その思いが、和楽の花を咲かせてくれると信じます。
「鏡開き」とは正月に神様や仏様に供えた「鏡餅」を下げて頂く事です。
関東では、1月11日か1月20日におこなわれるそうです。
刃物で餅を切るのは「切腹」を連想させるので、手や金槌で割り
「割る」と言う言葉を避けて「開く」と言う言葉が使用されたそうです。
「鏡」は円満を「開く」は末広がりを意味します。
鏡餅をいただく事を「歯固め」と。これは硬い物を食べ歯を丈夫にし神様に
長寿を祈る為だそうです。
さあ！鏡餅を頂き一年の無病息災を願つて新しい年のスタートです。
名将が又一人旅立ちました。戦後生まれ、野球殿堂にも入った
星野仙一さん。70歳の逝去、早すぎます。
星野さんは厳しさの中に愛情溢れる人であったらしい。多くの人の心に
忘れることの出来ない人として残っています。
星野さんの言葉「優勝を信じよう。念じて念じて念じまくれ」
「もっともっと野球に恋したい」多くの想いを遺して旅立って
いってしまいました。星野さんの生き方から私達は何かを学びましょう。
そしてご冥福を祈りましょう。
星野さん、有難う！そして、安らかにお眠り下さい。
今年の箱根駅伝は青山学院大学が総合優勝を果たしました。
同大学の監督はテーマを「ハーモニー」と掲げました。
オーケストラにたとえ、各選手が持てる力を出しきり「ハーモニー」を
奏でることが出来れば「勝てる」と断言したのです。
ある方は語っています。「人間の何が美しいと言って持てる機能の限界に
挑戦している姿に勝るものはない」と。
限界に挑む姿の美しさはスポーツに限らないでしょう。
どんな分野にも通じるものです。
「我が人生の挑戦」ーーー新しい一年、実りあるものとして参りましょう。
10歳位の裸足の少年が火葬場で順番を待つ「一枚の写真」
背負っているのは亡くなった幼い弟。 少年は前を睨み唇を噛み締めている。
終戦の年、長崎で撮影された「焼き場に立つ少年」です。世界の多くの人達は
この写真に心が止まった事でしょう。この写真にローマ法王が「戦争の結果」
という言葉を添え 昨年の暮れ配布しました。この写真の抵抗とは裏腹に
北朝鮮の指導者は「核のボタンは私の執務室の机の上におかれている」と言えば
米大統領は「私のほうは大きくてもっとパワフルだ」と。
あの少年の写真を両首脳の執務室の壁に掲げる手立てはないのでしようか。
喜劇王チャールズ、チャップリンが没して40年。
日本を訪れたのは1932年。犬養毅首相に会う予定が延期になり
氏は相撲見物に。まさしく、その日5.15事件が起きたのです。
首相は将校達の凶弾に倒れたのです。「独裁者」の映画には現代の私達に
刺さる言葉があります。「貪欲が人間の魂を毒して世界中に憎しみの
バリケードを築いてしまつた」「世の中のスピードは早くなつたが
私達は自分の穴に閉じこもる様になった」
独裁、戦争、機械化の時代を痛烈に皮肉りながら、其れでも最後まで
愛を求めたーーーーーー。喜劇王チャップリンの姿勢の光は永遠に
輝いていく事でしよう。
6000人のユダヤ人を救った日本人ーーーー杉原千畝氏。
こんな気高い心の日本人がいたとの思いです。
日本政府の命令に背き自分の信念のままに生きるーーーーー。
誰も出来る事ではありません。でも、氏は心の命令のままに
行動を起こしたのです。氏を支えた奥様も素晴らしい方だと思います。
この度「ユネスコ世界の記憶」の登録リストに名前は有りませんでした。
何故落選したのか、関係者の間に衝撃がおこりました。
何故素晴らしいと思う事が、前に進まないのでしょう。
「当り前」という言葉は何処にいってしまつたのでしよう。
こんな事は許されません。再挑戦して「永遠の記臆」として遺して
欲しいと心から願っています。
大晦日の紅白歌合戦、ご覧になった方も多かったと思います。
何か、感じられませんでしたか？何と品位のないNHK放送ーーーーと
私は感じました。公の電波を使ってあれで宜しいのでしようか。
此処までNHKも落ちてしまったのかと残念です。
昨日のニューイヤーコンサートにも同じ様な事を感じました。
舞台装置も、衣装も何かいまいちでした。
天下のNHK、ここで考えるべきではないでしょうか？
「品格」と言うものはとても大事な事と思います。
7日開始の「NHK大河ドラマ 西郷どん」
西郷隆盛を演じるのは役者鈴木亮平氏。
人なつこい笑顔に人間らしさが滲み出ています。
鈴木さんは、ひとりの青年がどの様にあの「西郷どん」になったのかを
知る為にあえて資料は読まなかったそうです。その代わりに、鹿児島や奄美群島
京都などゆかりの土地を訪ねたそうです。その中で特に印象に残つたのは
桜島だと。西郷どんはよく泣きよく走る情熱的な人物。
自分のことより、他人を優先する人間。
鈴木さんはどんな「西郷どん」を演じる事でしよう。
鈴木亮平さんにエールを送り期待いたしましよう。
私の家の前はお寺です。ですから、除夜の鐘も間近に聞く事が出来ます。
なにか、風情のあるものです。今日もお昼に鐘がなりました。
鐘といえばこんなお話しがあります。
ある方がご自身の私財を投げ打って「平和の鐘」を国連に
寄贈したのです。そして、支援金を集め世界の国々に鐘を
届けているのです。その志を継いでお嬢様が「平和の鐘を守る会」を
運営しております。大変な活動と思います。
しかし、誰かがやらなければならないのです。お父様が立ち上がり
それを、お嬢様がひきついでーーーーーーー。
その鐘の音が世界平和のために鳴り響くことを祈り願っています。
