はい!滝沢ロコです!

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アモ子物語・・・その5

2008年02月05日 | 今日のわんにゃん
みにゃさぁん

今日はまたまた、アモのお話を・・・・


おじさんおばさんの緊急会議の結果を受けてお家にゃんこになり、

アモ専用のお部屋に入ってから、アモは、手術あとの傷も順調に癒え

外で恋焦がれてアモを呼ぶ、町の男の声にも、フン、とばかりに

自分の好きな場所を見つけては、長々と寝そべって過ごすようになりました



シャム猫のディーナおばあさんは、たまにガラス戸越しにアモを見ていましたが

初めは目をまん丸にして、『この子、一体誰てな感じでした。

でも、元々ディーナおばあさんはマイペースでプライドの高いにゃんこでしたから、

そのうち、意にも介さず、『別に・・・』という風になっていきました。

アモの方はといえば、もう、そばに行きたくて行きたくてたまりません。
大声で呼んでは、ガラス戸越しに体を摺り寄せる様子に

この家のおじさんたちは、可愛いやら可哀想やら・・・

でも、腎臓が悪いディーナおばあさんには、アモの体内に潜むウイルスは絶対 N G!

とにかく、直接接触は、可哀想でしたが避けなければなりませんでした。

ディーナおばあさんの、いつも堂々たる物腰は、アモにはあこがれでした。

あの、他のどんな猫でもからかってきたラブラドルのロッキーおじいさんでさえ、

ディーナおばあさんには一目置いていたくらいでしたから・・・



まだ若い頃、他のにゃんこたちが皆ロッキーを恐がって、そばを通るとき、ササッと飛び越すのに、

ディーナは、わざわざ大きな顔の前に止まって、

『そこはジャマよ・・・ とでも言うように一声かけていったものでした。

その貫禄を、年老いた今でも保ち続けていたディーナは、

アモでなくても、かっこよく見えたことでしょう

ガラス戸越しではありましたが、にゃんこ同士の会話は、次第に生まれ

それまで、躾も何も一切関りなく生きてきたアモが

少しずつ、良い子になっていく兆しの見えた、心の交流の始まりが、


そこにはあったのです・・・

・・・つづく・・・