お家にゃんこになってからというもの、
アモは、
色んなわんこにゃんこの注目の的となりました
わんこは、接触してもOKですが、にゃんこは、ウイルス
が感染すると言うので
ガラス戸越しのおめもじ・・・
でも、それまでいなかった子
が来た事が、
他のおじいさんおばあさん
たちを刺激したようで
、
ある種の活気が生まれたのは意外なことでした。
ミーヤおばあさんも、そのひとり・・・
ミーヤおばあさんは、ディーナおばあさんの娘です
。
シャムの子なのになぜか三毛、その毛並みがとても綺麗で、しっぽが長く、高い声をしていました。
2年半前、顎の癌が見つかり、手術を受けて、顎が半分しかないのに
、
しっかり、自分でご飯も食べられて、気丈なにゃんこでした。
それまではほとんどお二階にいましたが
、
アモが来てからは、たまに目をまん丸にして、アモの様子を覗きに来るようになりました。
アモはといえば、ディーナにしろミーヤにしろ、どうも言葉が通じることに気づいたようで、
ガラスを挟んで、しきりに何か言っているようです。
おばあさんにゃんこ達は、決して優しさ満点で接していた訳では無かったのですが
おじさん家のお庭に来る、それまでの得体の知れないにゃんこたちとは違って
ずっと、お家で暮らしてきたにゃんこ独特の、
愛情に満たされたなんとも言えぬおおらかさがあり、
それが、アモに通じないわけはありませんでした。
おじさんおばさんは、そんなアモの様子を見て
「一緒の部屋に居られたらねぇ・・・」と話したものでしたが
アモは、まったくそんなことはお構いなし
、
元気でお転婆にプラスして、この上ない甘ったれへと拍車がかかり
誰も疑うことを知らない、実に純粋素直なにゃんこに成長して行くのです
そんなアモを見ていたおばさんは、
愛されるということが、どれほど大切なことか
、今更のように思うのでした。
どのわんこにゃんこにも、たっぷりの愛情で接していたので、
みんな、アモにやきもちを焼くことも無く
おじさんたちの家には 、重病患者
を抱えながらも、
しあわせで温かな日々が、
続いていました。
そのすぐあとから、様々な出来事が、起こり始めることを、
このときは誰も予想していなかったのです・・・
・・・つづく・・・