わんこのロッキーに続き、らっちゃんが居なくなって
おじさんたちが一番変わったと感じたのは、
20年近くずっと、一日も欠かさず行っていた、お散歩に行かなくなったことです。
そう、にゃんこはお散歩に行かないのです
これは、慣れるまでかなり違和感がありました
どんなに忙しいときでも、必ずお散歩に行くことが一日の必須作業でしたから・・・
ディーナの体調は、何度か波を繰り返しながら、
少しずつ、下降していきました
それでも、もう、おじさんもおばさんも、多くは考えていませんでした
何をどう考えていても、その場にならなきゃ、ほんとのことは分からないということを
今までの経験で思い知ったのかもしれません
今、ディーナは赤ちゃんのように可愛く
あどけない眼差しは、きらきらとしていました
「それでいいじゃない」
おじさんもおばさんも、「とにかく、くよくよしない」と決めていました。
アモは、唯一、一緒に居られるわんこのらっちゃんが居なくなり
ガラス戸越しの、ご対面だけになってしまいましたが、
それでも、いたって元気
この世の天真爛漫を、全て身につけたような明るさで、
おじさんたちを、笑わせていましたし
図体は大きいくせに臆病者のデビュは、
天敵のようににらみ合っていたわんこが、皆天使になり
お家安泰の感じで、あちこちを闊歩するようになりました。
皆、おじさんたちの気持ちが分かっているようで
ふと、色々なことを思い出して、ジ~ンとした気持ちになると
不思議とお膝に乗ってきたりして、のどをゴロゴロ鳴らしては、
撫でて・・・と、おねだりしたりするのです
こうして、ディーナのカウントダウンが目前と分かりながらも
家族は、持ち前の愛情ハツラツを地で行くような日々を楽しみ
想い出は、数限りなく、増えて広がっていったのです
・・・つづく・・・