【6月10日 AFP】南米コロンビアのグスタボ・ペトロ(Gustavo Petro)大統領は9日、先月1日にアマゾン(Amazon)の密林地帯で墜落した小型飛行機に搭乗し、行方不明になっていた先住民の子ども4人が40日ぶりに無事発見されたと発表した。
行方不明になっていたのは13歳、9歳、4歳、1歳のきょうだい。
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このニュースには、感動した。
「生き延びる実践的な知恵」を持っていた子供たち。
特に姉(13歳)がみんなを導いたとか。
アマゾンの密林には、毒をもった植物も多いし、怖い動物もいる。
一方で、有用な薬用植物も多い。今後もアマゾンから、新薬の素材が発見されるだろうなんて、記事をその昔に読んだことがある。
13歳の姉は、下の兄弟たちを守り、飢えを癒し、安全な場所で休む知恵を、上の世代・・・大人たちから授けられていたってことだ。
それを実践できた。真に賢いとはこういうことだろう。
・・・・・・・・・そして後追いニュース・・・
6/12 時事通信
きょうだい4人は先住民で、1~13歳。先月1日に小型機が墜落した現場では、同乗していた母親とパイロット、先住民指導者の遺体が見つかっていた。
父親のマヌエル・ミジェル・ラノケ(Manuel Miller Ranoque)さんはこの日、記者団に対し、長女のレスリーさん(13)は「母は4日間生きていた」と話していると明かした。
母親のマグダレナ・ムクトゥイ(Magdalena Mucutuy)さんも先住民の指導者の一人だった。
けががもとで亡くなる前、4人に対し、「みんな、ここから抜け出しなさい。お父さんに会いに行きなさい。お母さんと同じように大きな愛を示してくれるでしょう」と語り掛けたという。
コロンビア先住民族全国組織のルイス・アコスタ(Luis Acosta)氏はAFPに、「子どもたちはアマゾン育ちで、食べられそうな種や果実、植物、根を食べていた」と語った。
グスタボ・ペトロ(Gustavo Petro)大統領と共に入院中の子どもたちを見舞ったイバン・ベラスケス(Ivan Velasquez)国防相によれば、4人は回復しているが、固形物はまだ食べられない状態。
レスリーさんが、試練を乗り越えられるよう他のきょうだいを導いたもようだ。下の2人は密林の中で誕生日を迎え、5歳と1歳になった。
国防相は「他の3人が生き延びられたのは、彼女(レスリーさん)の勇気とリーダーシップのおかげだ。きょうだいの面倒を見てくれた。ジャングルについての知識があった」とたたえた。
11日には、4人が発見され、救助隊と対面した際の様子を携帯電話で撮影した動画もテレビ放送された。密林の中をさまよっていたため、痩せ細っている様子が分かる。
「レスリーが小さな子を抱いて走って来て『おなかがすいた』と言った」。救助隊の1人は公共放送RTVCのインタビューに応じ、4人を発見した瞬間についてこう振り返った。「男の子2人は横たわっていたが、1人が起き上がって『お母さんは死んだ』と話した」
「私たちは君たちの仲間だ。家族やお父さん、おじさんに送られて来た。私たちは家族だよ」と声を掛けたところ、少年は「パンとソーセージが食べたい」と返事をしたという。【翻訳編集】 AFPBB News
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亡くなっていく母の言葉に従い生き延びた。なんか、言葉もないが…
実は日本の森にも、野原にも、アマゾンほどではないが、食べられる山菜や植物はある…
皆さん、ご存じですか?
日本の青少年・子供世代は、知らないでしょう。
こんな状況で、まずは生き延びられないだろうな…
その昔、北海道の某地にサバイバルキャンプみたいな子ども村がありました。
私、何度か通って、自分もサバイバルキャンプを楽しみましたが。
あの村では、火を起こせる、森や川で食べられるものを取ってくる子が、リーダーでしたね。
成績のいい、頭だけ回る子ではありませんでした。
昨今、伝統的な考え方や文化を古臭いといって、捨て去るニッポン。
捨て去った中に、実は我々が生き延びるために知恵やヒントがあるはずなのだが。