(写真)囚人の虐待疑惑の中心と言われているアル‐ジュダイダ刑務所
リビアの首都トリポリのアル‐ジュダイダ刑務所から100人以上の収容者が脱獄しました。
収容者は多国籍からなり、今までにおよそ60人が再逮捕されたと当局筋は言っています。脱獄の様子などははっきりしていません。
アル‐ジュダイダは、トリポリの刑務所の中で最大規模の刑務所の一つです。人権団体は刑務職員が収容者を虐待していると非難しています。
集団脱走は、カダフィの死後最初の記念日の1週間前に起こりました。
リビアの国家警備隊のアル‐シャリフ隊長は、これまでに脱走した120人の収容者のうち少なくとも半分が再逮捕されたとBBCに語りました。
移民法違反のアフリカ人不法移民もいれば、リビア人の有罪犯罪者もいると彼は言いました。
脱走の状況は未確認だが、今調査が行われていると当局は言います。
国家警備隊は、地域に検問所を設けて脱走者を探していると言います。
リビアの刑務所は、現在、異なる軍事協議会と旅団の配備の監督下にあります。
首都の刑務所は、法務省の管轄下にあり、理論的には省の警察に守られているとトリポリのBBC記者は伝えます。
しかし、リビアには去年の紛争以来、まだ包括的・組織的な公的治安力がありません。
今年初めには、首都の別の刑務所から脱走しようとして刑務所の一部が燃やされました。
アムネスティ・インターナショナルは、カダフィ追放後のアル‐ジュダイダ刑務所で広範囲にわたる虐待があると語りました。
前リビアの指導者は、昨年10月20日に生まれ故郷のスルトで捕らえられ殺されました。
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リビアではまだまだ治安が悪く、政府の管理・監視も行き届かず危険なようです。人権団体は刑務所の収容者に対する虐待行為があると言っていますし、集団脱走を許す程刑務所の管理も不十分のようです。制度が民主化して治安がよくなるまでにはまだまだ時間が必要のようです。