(写真)日本は、2011年は死刑執行をしませんでしたが、2012年3月に再開しました
日本で3人の死刑囚が処刑されました。安倍晋三首相の下では初めての執行です。
3人は木曜日の朝処刑されたと法務大臣が発表しました。一人は女児を殺害しました。
日本は、伝統的に一度に数人の死刑執行を行います。今回は、2012年9月以来の執行になります。
日本は、死刑制度を有する数少ない先進国で、通常複数の殺人をまとめて処刑します。
「事件を慎重に考慮して執行を命じた。」と谷垣法相が記者会見で語りました。
「いずれも犯人の利己的な理由で犠牲者が尊い命を奪われた非常に残忍な事件だった。」
処刑された3人は、7才の女児を殺害した44才のコバヤシ・カオル、2008年に東京のショッピングモールで男を殺し7人を負傷させた29才のカナガワ・マサヒロ、2002年に金を要求してバーのオーナーを殺した62才のムトウ・ケイキと発表されました。
人権団体アムネスティ・インターナショナルの日本支部は、木曜日の死刑執行を強く非難すると言いました。
ほとんどの人が死刑執行を支持していますが、人権団体は、日本の死刑は特別苛酷で、死刑囚は面会も運動もほとんど認められていないと言います。
数十年執行されてきましたが、囚人は処刑の時を前もって知らされません。
日本の有罪判決確定率は99% で、大半の有罪判決は自白に基づいているので憂慮していると人権団体が強調していると記者が伝えます。
現在死刑囚は130人以上います。その中には東京の地下鉄でサリンガスを撒いた1995年の事件の首謀者である麻原彰晃がいます。
2011年は、執行がありませんでしたが、2012年3月に前の民主党政権下で実行されました。安倍氏は2012年12月に総選挙で圧勝して政権を取りました。
2011年の死刑の公式支持率は80%以上でした。
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さっそくこのニュースです。安倍政権になってから何もかも駆け足ですね。谷垣法相の決断の早さにも驚きです。
死刑制度に関してはなかなか国民的議論が進まず、制度の維持が続いています。民主党時代に女性法相が問題を投げかけましたが、自民党政権は聞く耳を持たないようです。