(写真)ロシア人のおよそ40%が喫煙者です
プーチン大統領が厳しい新法案に署名をして法案化するとロシアの公共の場での喫煙は禁止されることになります。
新法のもとでは、レストランや長距離列車やマンションの入り口やホールでの喫煙は違法になります。
政府は、喫煙を減らすことを国民の健康を改善する公約の基本条件の一つにしています。
ロシアは世界で最も喫煙率が高い国の一つで、10人に4人以上が喫煙者と考えられています。
下院の議員が一人だけ立法に反対票を投じましたが、議会は2月初めに法案を通過させました。
受動喫煙や喫煙の結果の危険性から市民の健康を守るとする法案は6月1日に施行されることになります。
その日に、駅や空港や地下鉄や港の入口から15メートル以内と、職場やマンションの入り口や子供の遊び場や浜辺での喫煙が禁じられます。
ちょうどその1年後に、長距離列車や船、ホテル、レストラン、バー、商店やマーケット、郊外の鉄道のプラットフォームなどで喫煙が禁止されます。
法案の下で、タバコに最低額の小売価格が導入され、タバコ販売や広告は制限されます。
法律制定は、2011年に発行されたロシアの喫煙に関する世界健康機関の報告書の中で概説されている勧告のいくつかを満たしています。
報告書によると、2010年の最も安いブランドの20本入りタバコ・パックの小売価格は、11ルーブルです。ちなみに西側の人気ブランドは48ルーブルで売られています。
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ロシアでも喫煙が難しくなりそうです。日本が喫煙を厳しくする前に比べるとロシアの40%の喫煙者はそれほど多くないような気がします。日本のピーク時の昭和42年は83.7%だったそうですから。
↓ちなみに、
主要先進国(G7)の喫煙率(OECD ヘルスデータ 2011) |
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国 |
米国 |
イタリア |
カナダ |
イギリス |
日本 |
フランス |
ドイツ |
喫煙率 |
16.10% |
23.10% |
16.20% |
21.50% |
23.90% |
26.20% |
21.90% |
G7の中では多い方ですね。