黒式部の怨念日記

怨念を恐るる者は読むことなかれ

何かがずれてドツボにはまる件(スポーツも楽器も)

2025-02-28 12:18:07 | 音楽

あさイチのゲストで登場した小芝風花を最初に見たのはかつての朝ドラ「アサがきた」のヒロインの娘役だった。あのときは、子供子供していたように思えたが、今やってる大河ドラマではえらく色っぽい顔つきである。人の顔は20代でも変化するものだ、ということはアナウンサーの顔を見てても思うことである。

その大河で描かれた「花魁道中」には歩き方の「型」があるらしく、それを小芝風花が見事に体現していた。この人は、若い頃フィギュアスケートをやっていてオリンピックを目指していたそうだから、そうした「型」を体現するのは得意なのだろう。と言っても、並みの人間ができることではない。生まれつきの才能と厳しい鍛錬の賜物であろう。

番組では小芝風花の子供時代のフィギュアスケートをする映像が紹介されていて、何回転ジャンプとかをくるくる回っていてすごかった。だが、この何回転ジャンプとやらは、回転数の多いヤツになるといつでもできるというわけではないそうで、練習ではできたけど本番で失敗したとかの話をよく聞く。一度出来たヤツが次にできなくなるのは不思議である。タイミングとか何とかが微妙にずれてくるのであろうか。フィギュアスケートに限った話ではない。大谷選手だって不調の時期がある。ものすごい量の練習をしているであろうトップアスリートでもそういうことが起こりうるのである。

ということを、私は自分への慰めにしている。というのも、音楽の練習をしてて、昨日はあんなに上手くできた(歌えた、吹けた、弾けた)のに今日はメタメタ……どころか、ついさっき上手くできたのに数分後にはメタメタということがよくあるからだ。やっていくうちに何かずれてくるのだろう。めげそうになるが、トップアスリートでさえそういうことがあるのだから基礎に立ち返って取り戻す以外に途はない、と思い直すのである。

中学のときの陸上部の先生は、練習で上手くいくとそこでストップさせてそれ以上やらせなかった。良い感覚のまま留めるのがよいという考えだろう。私などは、もっともっと繰り返したかったが(「練習はウソをつかない」とも言う)、続けるうちにタイミングがずれてきて、むきになって続けて、ますますずれていってドツボにはまったかもしれない(現在始終体験していることである)。

子供の頃の私は、一本足打法の王選手には不調なんかないと思っていて、読んでた野球マンガ(「巨人の星」ではない)に「王選手が最近不調」というくだりがあって、このマンガは嘘つきだ、と思ったものである。その王選手に一本足打法を教えたのが昨日の放送で亡くなったヒロインのおじいちゃんということになっているらしいが(今ドラ)、これは間違いなく嘘である。王選手に一本足打法を教えたのは荒川コーチである。

今日のあさイチに視聴者が送ってきた大河ドラマの花魁の衣装の絵は、実物と寸分違わなかった。着るモノについて無知蒙昧である私からすれば神業である。人間、それぞれ得意な分野があるものである。


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