【2周目】です。
。・゜・(ノД`)・゜・。
>37で りゅうらさんの娘さんが、おっしゃってた通りになってしまいました。
『一話から見直せばいいんだよ!そしたらまた一年楽しめるよ』
見るたびに、新しい発見がある気がするシンケンジャー。
いよいよ2周目も最後です。
これまで、私の、長文・駄文にお付き合いいただいた皆様。
たいへんご迷惑をおかけしました。
・・・そして、ありがとうございました。
m(_ _)m
決意も新たに立ち向かうシンケンジャー
シタリは、「シンケンジャーは、昔から命を大切にしない。」とぼやきます。
ドウコクは、
「だから気にいらねー、人間なら、人間らしく命乞いをして泣き喚けばいいもんを。が!今日は上げさえてやろうじゃねえか、命乞いじゃぁあねー『早く殺してくれ』って悲鳴をなー。」
もーほんま、ドウコクの「ド」は、ドSの「ド」ですか、っていうくらいの。。。本当に人間の嘆きや苦しみが好きなんですね。
「シンケンジャァァァアアアア!!!」
と、いうドウコクの絶叫は、シンケンジャーへの憎しみに満ちています。
先代シンケンジャーでは、志葉家の弱体化は顕著で、それゆえに、ドウコクは、「もう、もらったな。」っていう確かな手応えを感じていたはずです。
そしたら!!まさかの「不完全ながらも封印の文字」!!
不完全ゆえに、封印されるまでには至りませんでしたが、ドウコクは、【ひどい水切れ】に悩むことになります。
憎々しい思いで見ていた、志葉の当主は、これまた、まさかの!【影武者】でした。
ドウコクにとっては、これほど【こざかしい宿敵】もいなかったことでしょう。
薄皮太夫を取り込み、封印を免れ、水切れを克服したドウコク。
満を持して、あふれた三途の川の水とともにこの世に現れます。
「志葉家のモヂカラは、破壊的だ、オマエがというよりディスクがもたない。使えるのはおそらく1回だ。」
と、手渡される、志葉家伝承のモヂカラのディスク。(もしかしたら、封印のモヂカラではない。。。)
そのディスクをインロウマルにセットし、スーパー化。さらに、
「流ノ介」
と、指示を出すようにうながす殿。
それは、まるで、「今からの決戦に備えて、細かい戦術は、腹心のオマエにすべてゆだねた。」とでも言うかのようでした。
流ノ介は、殿の守りに茉子とことはを置き、後ろからの不意の攻撃に備えて源太を、自分と千明を【殿への盾】になることを指示しようとします。
その意を瞬間的に汲んで、千明が、ポジションにつきます。
チームとして動くことができるというか、【流ノ介の意を的確に汲む】・・・ここは、第三十七幕、「接着大作戦」が生きてます。
捨て身で突っ込んで、あえて狙う、ドウコクの左胸。
手応えを感じて押し込む「志葉家のモヂカラ」。
しかし、ドウコクは、
「なるほど、ちったぁ考えて来たらしいな。が、こんな程度じゃ、俺は倒せねーぜ。」
流ノ介が「失敗か。」と思わずつぶやき。
「所詮テメエは偽者ってことだ。」
と、指差すドウコク。割れるディスク。
勝ち誇ったように、技をうちこむドウコク。
ダメージをうけて、変身解除してしまう殿と家臣たち。。。
しかし、目の輝きは消えていません。
「それだ・・・その目、どうして泣きわめかねえ、助けてくれと言わねえ、さっさと絶望してみせろぉ!。」
さらに攻撃するドウコク。
立ち上がれないとみるや、
「すぐには殺さねーぞ。てめえらの目の前に、志葉の小娘の首をおいてやろうじゃねえか。」
(・・・もう、ほんま、放送できません。。。そんな恐ろしい絵、日曜朝に、画面に出せませんッ。でも、大人には、見えちゃうんですよね。その絵が。。。脳内に。)
お屋敷では、丹波に止められるもの聞かず、姫が、2枚目の「志葉家のモヂカラ」のディスクを作っています。
「御当主たちは、ドウコクにやぶれ・・・もう。。。」
と、あきらめの入った丹波に、
「生きているなら、もう一度立つ。立つ!!丈瑠は、絶対に戦いをやめない。丈瑠が影と知っても。そばをはなれなかった侍たちも同じだ。」
「だから、私も今できることを。」
「しかし、姫は志葉家のぉ。」
と、姫の身を案じる丹波を姫は叱りつけます。
「志葉家だけ生き残っても意味はないのだ。」
と。
「この世を守らなければ、その思いはみな同じはず。みなの力を合わせればきっと。」
「今、自分にできることをするだけ、と自分の体を省みずにひたすらディスクを作る姫を見上げ、何かを思う丹波。
一方、彦馬さんは、
「とのぉ!とのぉ!」
と、シンケンジャー最大のピンチに、長刀をもって駆けつけます。
「おまえたちッ、立てるよな。」
立ち上がる殿と家臣たち。
「この程度で倒れていたら、この世も人も守れない。」
変身を解除したまま、ナナシをやっつけます。
彦馬さんを囲んで、
「きっと勝つ。」
と決意を述べる侍たち。
「わかった、おまえたちの好きなものを全部用意しておく。」
と、力強く言う彦馬さんの目に心配や不安は、これっぽっちもありません。
源太がダイゴヨウを彦馬さんに託すと、彦馬さんと殿の目が、合います。
「おまえたち、行くぞ。」
駆け出す侍たち。
殿たちを見送ったあと、
「どうか。。。」
と、言ったあと、うなだれた彦馬さんの心は言葉になりません。。。
自分が心配しているのを、見せたくないし、見せられない彦馬さん。細かいところですが、彦馬さん役の井吹さんの演技のすごいところだと思います。
かけつけるシンケンジャーを待っていたのは、思いつめたような顔をした、丹波。
「これを、姫が渾身のディスク。」
丈瑠が受け取ると、懐を探ってもう1枚のディスクを差し出す丹波。
「それから、これは、不肖、丹波が得意とするモヂカラ。」
「・・・・ご武運を。。。」
丹波もこれ以上ない短い言葉に、万感の思いを載せて。
・・・コミカルでうっとうしい丹波を演じられた松澤さん、ここにきて、その表情、ズルイです。かっこいいです。
テレ朝の公式のホームページの「相関ノ図」に是非!「いやみな方のジイ、丹波歳三」って出してほしいです。(もちろん、姫も。)
アヤカシによってめちゃくちゃにされた街。逃げ惑う人々。
このピンチに響く、あの陣太鼓。
サッと、はけていく志葉家の紋の入った幔幕(まんまく)。
「てめえら、待ってろと言ったはずだぜ。」
すごむドウコク。
「わりいな、俺たちは、せっかちでよ。」
「その先へは、行かせない。オマエを倒し、必ずこの世を守る。」
そして、素面での名乗り。
「シンケンレッド、志葉丈瑠。」
「同じくブルー、池波流ノ介!」
「同じくピンク、白石茉子!」
「同じくグリーン、谷千明!」
「同じくイエロー、花織ことは。」
「同じくゴールド、梅盛源太ッ。」
「天下御免の侍戦隊、」
「シンケンジャー!参る!」
「しょうがねえ、そんなに死にたきゃ始末してやる、やれ!」
と、ナナシをけしかけるドウコクの左胸には、薄皮を取り込んだ【白い跡】と、大きな傷跡が。
気合一発、これぞ最後の戦いに向かう素面のシンケンジャー。
ナナシを蹴散らし、変身!
漢字のパーツを分担して、「縛」のモヂカラで、一瞬ドウコクの動きを封じます。
「ちゃちなまねしてくれるじゃぁねえか!」
殿は、丹波からもらった「双」のディスクで、烈火大斬刀を2本に。
丹波の「双」のディスクで出した烈火大斬刀が、両方とも【ホンモノ】だったところにも、なんか、こう無理矢理、意味を見出したくなるのは、贔屓の引き倒しというヤツでしょうか。
シンケンジャーの殺陣。
そこに、ある時は、【大きな含み】を持たせたり、ある時は、実戦慣れした手練(てだれ)を表現したりという、素晴らしい表現力のスーツアクターの皆様。
今回も、存分に福澤さんのレッドを堪能いたしました。
2本の大斬刀で、深く切りつけるも、ドウコクに吹き飛ばされてしまいます。
しかし、
「今だ!」
と、吹き飛ばされるのが、織り込み済みであったように、4人のシンケンジャーが切りつけます。
きしむドウコクの体。
これが最後になるであろう「志葉家のディスク」に手をかけてまわす、その人は、
なんと!まさかの、ブルー、流ノ介。
・・・そんな一人一人を、ここまでかっこよくせんでよかとよ、よかよ、もうかっこよすぎるけん、って涙が出てくる演出です。
もージャージャーですもん。目からジャージャーしとりますもん。
ドウコクを斬りつつ抑えていた、ゴールド、グリーン、イエロー、ピンクが離れると、息もぴったりに、ブルーが胸の傷跡を突きます。
そして、あびせる一太刀。
流ノ介の膝が、一瞬、くずれかけますが、踏みとどまるも、ドウコクの波動(吼え声?)で、変身を吹き飛ばされてしまいます。
倒れる6人。・・・志葉家のモヂカラが、ドウコクを焼いていきます。
姫のモヂカラ、すごい!
一の目撃破。
「おのれ~、シンケンジャー、生きて終われると思うなぁ~!」
と、ドウコク。
「ここからが、本当の力ずくか。」
戦いは、二の目へ。
二の目になっても、ドウコクの力は強大。
「無駄にでけぇなりしやがって。」
と、毒舌を吐きます。
殿は、捨て身の最後の一撃に全てをかける作戦に出ます。
ドウコクの攻撃で、弾かれる折神たち。
サムライハオーが解けて、テンクウシンケンオーに。
そして、とうとうシンケンオーに。
「なんでテメエらは、あきらめるってことを知らねえー!」
盾も吹き飛ばされ、とうとう最後の時が近づいた。
「今のうちに言っておく、おまえたちと一緒に戦えてよかった。」
殿の顔は、晴れ晴れとして、微笑みさえ浮かべています。
「感謝してる。」
意外な殿の一言に、「はっ」とした顔を見せる流ノ介と、茉子、源太。
「なんだよ、いきなり。」
と、千明は、ちょっと照れくさそう。
「殿ッ、私の方こそ!。」
流ノ介は、いやでも力が入ります。
「うちもです。」
ことはは、うれしそう。
「6人一緒だから戦ってこれたんだし。」
と、力強い茉子。
「丈ちゃん、巻き込んでくれてありがとな。」
そう言えば源太は、『もっと俺を巻き込めよ、グルッグルに』って言ってましたっけ。
「よっしゃ!行こうぜ!最後の一発だ!」
ドウコクの太刀を受けて、とめ、とどめの一撃を。
ドウコクは、シンケンオーを顔を鷲づかみにし、
「シンケンジャー。。。俺がいなくなっても、いつかてめえらも泣くときが来る。
・・・三途の川の隙間は、、、開いてるぜぇ。」
さすがは、御大将ドウコク。
最後のやられっぷりもお見事。
何よりも、
また、いつか、おまえらの危機が来るぜ、と、【終わりを悲しむファン】をほんのりと喜ばせる一言、(・・・しかも怖い)
ドウコク。。。かっこよかったよ。
「生きることが私の外道さねぇええええ。」
と、往生際の悪いシタリも、にくめないヤツです。
走って迎えにきた彦馬さんと、
ボロボロになりながらも、とびっきりの笑顔で帰ってきた、千明、茉子、ことは、源太、流ノ介・・・そして、子供のような笑顔の、殿!!!!
「殿!おまえたち!!うっっっははははははは。」
と、泣いているのか、笑っているのか、もうどうしようも言葉にならない彦馬さん。
みんなで抱き合って、大喜び。そして、後ろに転ぶ殿。
(・・・余ってんじゃないからね、殿。)
三途の川がある以上、志葉家は必要、と、あとを丈瑠に託し、帰っていく姫。
「姫は、この丹波がしっかりと育てますゆえ、十九代は頼みますぞ・・・ご当主っ。」
帰り際、丹波が黒子を呼んで、見合い写真を差し出せば、姫も黒子を呼んで、ハリセンで応じる。
これまでと変わらない二人、そして、これからも変わらないであろう二人の様子を垣間見させつつ、二人は去って行きます。
ハリセンは、姫の定番になったようですね。
しかし、口では強く言いながらも、ハリセンは優しい姫でした。
それぞれの生活に帰る仕度をすませ、集まってくるメンバー。
和気藹々と、そしてドタバタと。。。いつものようににぎやかです。
丈瑠に
「仕度。。。できたのか。」
と、尋ねられ、さっと居直るみんな。
流ノ介の
「殿!!」
の、一言に、とうとう来てしまったその瞬間を悟り、表情を曇らせる、茉子、千明。
しかし、次に出てきた一言は、意外な言葉でした。
「お別れの舞を一差し。」
源太
「丈ちゃん、おフランスのみやげ、楽しみにしろよ。」
ことは
「殿様、ほんまに、ほんまにありがとうございました。」
(ことはの「殿様」で、涙が出るのは、なんでだろ。。。)
千明
「ま、追い越すのは、次に会った時だ。。。忘れんなよ。」
茉子
「外道衆が現れたら、いつでも飛んで来るし、あ、人見知りは、直した方がいいかも。」
目を合わせてうなずき合う流ノ介と殿。
「行ってしまいましたな。。。。ここがこんなに広いとは。。。」
ガランとした、お屋敷。
殿にギターを勧め、それを持って、「ほら、殿~。」とうれしそうに殿を追いかける彦馬さん。
・・・すっかり平和が帰って来ました。
==========
みなでつかんだ、この世の平和、その中への旅立ちは、嬉しいながらも少し寂しい。
それでも、またいつか会う日もある。
侍たちの心は、晴れ渡り、
『侍戦隊シンケンジャー』
これにて、一件落着!
==========
スポンサーの後ろで、静かにバトンタッチする、シンケンジャーと、ゴセイジャー。
「応援ありがとうございました。またいつか会える日まで。」
いよいよ、シンケンジャーとお別れする時が来てしまいました。
ありがとう、シンケンジャー。
侍戦隊、永遠に。
。・゜・(ノД`)・゜・。
>37で りゅうらさんの娘さんが、おっしゃってた通りになってしまいました。
『一話から見直せばいいんだよ!そしたらまた一年楽しめるよ』
見るたびに、新しい発見がある気がするシンケンジャー。
いよいよ2周目も最後です。
これまで、私の、長文・駄文にお付き合いいただいた皆様。
たいへんご迷惑をおかけしました。
・・・そして、ありがとうございました。
m(_ _)m
決意も新たに立ち向かうシンケンジャー
シタリは、「シンケンジャーは、昔から命を大切にしない。」とぼやきます。
ドウコクは、
「だから気にいらねー、人間なら、人間らしく命乞いをして泣き喚けばいいもんを。が!今日は上げさえてやろうじゃねえか、命乞いじゃぁあねー『早く殺してくれ』って悲鳴をなー。」
もーほんま、ドウコクの「ド」は、ドSの「ド」ですか、っていうくらいの。。。本当に人間の嘆きや苦しみが好きなんですね。
「シンケンジャァァァアアアア!!!」
と、いうドウコクの絶叫は、シンケンジャーへの憎しみに満ちています。
先代シンケンジャーでは、志葉家の弱体化は顕著で、それゆえに、ドウコクは、「もう、もらったな。」っていう確かな手応えを感じていたはずです。
そしたら!!まさかの「不完全ながらも封印の文字」!!
不完全ゆえに、封印されるまでには至りませんでしたが、ドウコクは、【ひどい水切れ】に悩むことになります。
憎々しい思いで見ていた、志葉の当主は、これまた、まさかの!【影武者】でした。
ドウコクにとっては、これほど【こざかしい宿敵】もいなかったことでしょう。
薄皮太夫を取り込み、封印を免れ、水切れを克服したドウコク。
満を持して、あふれた三途の川の水とともにこの世に現れます。
「志葉家のモヂカラは、破壊的だ、オマエがというよりディスクがもたない。使えるのはおそらく1回だ。」
と、手渡される、志葉家伝承のモヂカラのディスク。(もしかしたら、封印のモヂカラではない。。。)
そのディスクをインロウマルにセットし、スーパー化。さらに、
「流ノ介」
と、指示を出すようにうながす殿。
それは、まるで、「今からの決戦に備えて、細かい戦術は、腹心のオマエにすべてゆだねた。」とでも言うかのようでした。
流ノ介は、殿の守りに茉子とことはを置き、後ろからの不意の攻撃に備えて源太を、自分と千明を【殿への盾】になることを指示しようとします。
その意を瞬間的に汲んで、千明が、ポジションにつきます。
チームとして動くことができるというか、【流ノ介の意を的確に汲む】・・・ここは、第三十七幕、「接着大作戦」が生きてます。
捨て身で突っ込んで、あえて狙う、ドウコクの左胸。
手応えを感じて押し込む「志葉家のモヂカラ」。
しかし、ドウコクは、
「なるほど、ちったぁ考えて来たらしいな。が、こんな程度じゃ、俺は倒せねーぜ。」
流ノ介が「失敗か。」と思わずつぶやき。
「所詮テメエは偽者ってことだ。」
と、指差すドウコク。割れるディスク。
勝ち誇ったように、技をうちこむドウコク。
ダメージをうけて、変身解除してしまう殿と家臣たち。。。
しかし、目の輝きは消えていません。
「それだ・・・その目、どうして泣きわめかねえ、助けてくれと言わねえ、さっさと絶望してみせろぉ!。」
さらに攻撃するドウコク。
立ち上がれないとみるや、
「すぐには殺さねーぞ。てめえらの目の前に、志葉の小娘の首をおいてやろうじゃねえか。」
(・・・もう、ほんま、放送できません。。。そんな恐ろしい絵、日曜朝に、画面に出せませんッ。でも、大人には、見えちゃうんですよね。その絵が。。。脳内に。)
お屋敷では、丹波に止められるもの聞かず、姫が、2枚目の「志葉家のモヂカラ」のディスクを作っています。
「御当主たちは、ドウコクにやぶれ・・・もう。。。」
と、あきらめの入った丹波に、
「生きているなら、もう一度立つ。立つ!!丈瑠は、絶対に戦いをやめない。丈瑠が影と知っても。そばをはなれなかった侍たちも同じだ。」
「だから、私も今できることを。」
「しかし、姫は志葉家のぉ。」
と、姫の身を案じる丹波を姫は叱りつけます。
「志葉家だけ生き残っても意味はないのだ。」
と。
「この世を守らなければ、その思いはみな同じはず。みなの力を合わせればきっと。」
「今、自分にできることをするだけ、と自分の体を省みずにひたすらディスクを作る姫を見上げ、何かを思う丹波。
一方、彦馬さんは、
「とのぉ!とのぉ!」
と、シンケンジャー最大のピンチに、長刀をもって駆けつけます。
「おまえたちッ、立てるよな。」
立ち上がる殿と家臣たち。
「この程度で倒れていたら、この世も人も守れない。」
変身を解除したまま、ナナシをやっつけます。
彦馬さんを囲んで、
「きっと勝つ。」
と決意を述べる侍たち。
「わかった、おまえたちの好きなものを全部用意しておく。」
と、力強く言う彦馬さんの目に心配や不安は、これっぽっちもありません。
源太がダイゴヨウを彦馬さんに託すと、彦馬さんと殿の目が、合います。
「おまえたち、行くぞ。」
駆け出す侍たち。
殿たちを見送ったあと、
「どうか。。。」
と、言ったあと、うなだれた彦馬さんの心は言葉になりません。。。
自分が心配しているのを、見せたくないし、見せられない彦馬さん。細かいところですが、彦馬さん役の井吹さんの演技のすごいところだと思います。
かけつけるシンケンジャーを待っていたのは、思いつめたような顔をした、丹波。
「これを、姫が渾身のディスク。」
丈瑠が受け取ると、懐を探ってもう1枚のディスクを差し出す丹波。
「それから、これは、不肖、丹波が得意とするモヂカラ。」
「・・・・ご武運を。。。」
丹波もこれ以上ない短い言葉に、万感の思いを載せて。
・・・コミカルでうっとうしい丹波を演じられた松澤さん、ここにきて、その表情、ズルイです。かっこいいです。
テレ朝の公式のホームページの「相関ノ図」に是非!「いやみな方のジイ、丹波歳三」って出してほしいです。(もちろん、姫も。)
アヤカシによってめちゃくちゃにされた街。逃げ惑う人々。
このピンチに響く、あの陣太鼓。
サッと、はけていく志葉家の紋の入った幔幕(まんまく)。
「てめえら、待ってろと言ったはずだぜ。」
すごむドウコク。
「わりいな、俺たちは、せっかちでよ。」
「その先へは、行かせない。オマエを倒し、必ずこの世を守る。」
そして、素面での名乗り。
「シンケンレッド、志葉丈瑠。」
「同じくブルー、池波流ノ介!」
「同じくピンク、白石茉子!」
「同じくグリーン、谷千明!」
「同じくイエロー、花織ことは。」
「同じくゴールド、梅盛源太ッ。」
「天下御免の侍戦隊、」
「シンケンジャー!参る!」
「しょうがねえ、そんなに死にたきゃ始末してやる、やれ!」
と、ナナシをけしかけるドウコクの左胸には、薄皮を取り込んだ【白い跡】と、大きな傷跡が。
気合一発、これぞ最後の戦いに向かう素面のシンケンジャー。
ナナシを蹴散らし、変身!
漢字のパーツを分担して、「縛」のモヂカラで、一瞬ドウコクの動きを封じます。
「ちゃちなまねしてくれるじゃぁねえか!」
殿は、丹波からもらった「双」のディスクで、烈火大斬刀を2本に。
丹波の「双」のディスクで出した烈火大斬刀が、両方とも【ホンモノ】だったところにも、なんか、こう無理矢理、意味を見出したくなるのは、贔屓の引き倒しというヤツでしょうか。
シンケンジャーの殺陣。
そこに、ある時は、【大きな含み】を持たせたり、ある時は、実戦慣れした手練(てだれ)を表現したりという、素晴らしい表現力のスーツアクターの皆様。
今回も、存分に福澤さんのレッドを堪能いたしました。
2本の大斬刀で、深く切りつけるも、ドウコクに吹き飛ばされてしまいます。
しかし、
「今だ!」
と、吹き飛ばされるのが、織り込み済みであったように、4人のシンケンジャーが切りつけます。
きしむドウコクの体。
これが最後になるであろう「志葉家のディスク」に手をかけてまわす、その人は、
なんと!まさかの、ブルー、流ノ介。
・・・そんな一人一人を、ここまでかっこよくせんでよかとよ、よかよ、もうかっこよすぎるけん、って涙が出てくる演出です。
もージャージャーですもん。目からジャージャーしとりますもん。
ドウコクを斬りつつ抑えていた、ゴールド、グリーン、イエロー、ピンクが離れると、息もぴったりに、ブルーが胸の傷跡を突きます。
そして、あびせる一太刀。
流ノ介の膝が、一瞬、くずれかけますが、踏みとどまるも、ドウコクの波動(吼え声?)で、変身を吹き飛ばされてしまいます。
倒れる6人。・・・志葉家のモヂカラが、ドウコクを焼いていきます。
姫のモヂカラ、すごい!
一の目撃破。
「おのれ~、シンケンジャー、生きて終われると思うなぁ~!」
と、ドウコク。
「ここからが、本当の力ずくか。」
戦いは、二の目へ。
二の目になっても、ドウコクの力は強大。
「無駄にでけぇなりしやがって。」
と、毒舌を吐きます。
殿は、捨て身の最後の一撃に全てをかける作戦に出ます。
ドウコクの攻撃で、弾かれる折神たち。
サムライハオーが解けて、テンクウシンケンオーに。
そして、とうとうシンケンオーに。
「なんでテメエらは、あきらめるってことを知らねえー!」
盾も吹き飛ばされ、とうとう最後の時が近づいた。
「今のうちに言っておく、おまえたちと一緒に戦えてよかった。」
殿の顔は、晴れ晴れとして、微笑みさえ浮かべています。
「感謝してる。」
意外な殿の一言に、「はっ」とした顔を見せる流ノ介と、茉子、源太。
「なんだよ、いきなり。」
と、千明は、ちょっと照れくさそう。
「殿ッ、私の方こそ!。」
流ノ介は、いやでも力が入ります。
「うちもです。」
ことはは、うれしそう。
「6人一緒だから戦ってこれたんだし。」
と、力強い茉子。
「丈ちゃん、巻き込んでくれてありがとな。」
そう言えば源太は、『もっと俺を巻き込めよ、グルッグルに』って言ってましたっけ。
「よっしゃ!行こうぜ!最後の一発だ!」
ドウコクの太刀を受けて、とめ、とどめの一撃を。
ドウコクは、シンケンオーを顔を鷲づかみにし、
「シンケンジャー。。。俺がいなくなっても、いつかてめえらも泣くときが来る。
・・・三途の川の隙間は、、、開いてるぜぇ。」
さすがは、御大将ドウコク。
最後のやられっぷりもお見事。
何よりも、
また、いつか、おまえらの危機が来るぜ、と、【終わりを悲しむファン】をほんのりと喜ばせる一言、(・・・しかも怖い)
ドウコク。。。かっこよかったよ。
「生きることが私の外道さねぇええええ。」
と、往生際の悪いシタリも、にくめないヤツです。
走って迎えにきた彦馬さんと、
ボロボロになりながらも、とびっきりの笑顔で帰ってきた、千明、茉子、ことは、源太、流ノ介・・・そして、子供のような笑顔の、殿!!!!
「殿!おまえたち!!うっっっははははははは。」
と、泣いているのか、笑っているのか、もうどうしようも言葉にならない彦馬さん。
みんなで抱き合って、大喜び。そして、後ろに転ぶ殿。
(・・・余ってんじゃないからね、殿。)
三途の川がある以上、志葉家は必要、と、あとを丈瑠に託し、帰っていく姫。
「姫は、この丹波がしっかりと育てますゆえ、十九代は頼みますぞ・・・ご当主っ。」
帰り際、丹波が黒子を呼んで、見合い写真を差し出せば、姫も黒子を呼んで、ハリセンで応じる。
これまでと変わらない二人、そして、これからも変わらないであろう二人の様子を垣間見させつつ、二人は去って行きます。
ハリセンは、姫の定番になったようですね。
しかし、口では強く言いながらも、ハリセンは優しい姫でした。
それぞれの生活に帰る仕度をすませ、集まってくるメンバー。
和気藹々と、そしてドタバタと。。。いつものようににぎやかです。
丈瑠に
「仕度。。。できたのか。」
と、尋ねられ、さっと居直るみんな。
流ノ介の
「殿!!」
の、一言に、とうとう来てしまったその瞬間を悟り、表情を曇らせる、茉子、千明。
しかし、次に出てきた一言は、意外な言葉でした。
「お別れの舞を一差し。」
源太
「丈ちゃん、おフランスのみやげ、楽しみにしろよ。」
ことは
「殿様、ほんまに、ほんまにありがとうございました。」
(ことはの「殿様」で、涙が出るのは、なんでだろ。。。)
千明
「ま、追い越すのは、次に会った時だ。。。忘れんなよ。」
茉子
「外道衆が現れたら、いつでも飛んで来るし、あ、人見知りは、直した方がいいかも。」
目を合わせてうなずき合う流ノ介と殿。
「行ってしまいましたな。。。。ここがこんなに広いとは。。。」
ガランとした、お屋敷。
殿にギターを勧め、それを持って、「ほら、殿~。」とうれしそうに殿を追いかける彦馬さん。
・・・すっかり平和が帰って来ました。
==========
みなでつかんだ、この世の平和、その中への旅立ちは、嬉しいながらも少し寂しい。
それでも、またいつか会う日もある。
侍たちの心は、晴れ渡り、
『侍戦隊シンケンジャー』
これにて、一件落着!
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スポンサーの後ろで、静かにバトンタッチする、シンケンジャーと、ゴセイジャー。
「応援ありがとうございました。またいつか会える日まで。」
いよいよ、シンケンジャーとお別れする時が来てしまいました。
ありがとう、シンケンジャー。
侍戦隊、永遠に。