スターダムにレギュラー参戦する紫雷イオがデビュー5周年記念大会を開催する。「小川さん好みの空中殺法を使う新人がいますよ…」という言葉をある関係者から聞いて、早5年が経つことになる。それはデビュー前のイオのことであった。当初こそ、ぎこちなさが残っていたが、この5年間でメキシコも体感し立派な選手へと成長してきた。風香祭で風香の妹分のような活動をしてきたこともあったが、それもいつしか立ち切れになり、あまり縁が無くなってきた。昨年のある日、イオがスターダムに参戦したい意向を聞き、話し合った末にレギュラーとしての定期出場へと進展していった。これも何かの縁である。プロレス界は縁で繋がっているが、縁がある人もいれば疎遠になった人もいるし、まったく関わったことのない選手もいる。
そのイオがデビュー5周年の記念大会を行うのだから、スターダムとしては全面協力して当然。テーマはいかにスターダム色にこだわらないこと。それでもプラネットというユニットを作ったから、そのメンバーは大会に出場するのは自然な流れ。メインに特別参戦するダーク・エンジェルはかつて私が3度に渡って来日させたルチャドーラ。CMLLとTNAを股にかける国際派である。彼女は義理堅く「日本ではロッシー小川が関わらないイベントやプロモーションには出場しない」とまで言ってくれているほど。2010年以来、2年ぶりに来日になるが、今年でデビュー10周年を迎えるとか。短期間だがまたダーク・エンジェルを日本に紹介できることは嬉しいこと。最近はメキシコ事情がまったくわからないが、去年来日していたレディ・アパッチェやアパッチェ姉妹から様子を聞いているのでなんとなく理解している。イオ&サラ(本名)という古今東西の空中ファイターの競演はきっとファンを魅了するに違いない。そういえばサラにはスカイハイ・オブ・アルシオンのチャンピオン・ベルトを預けたままだ。いったいどうなっているのかはわからないが、その活躍を期待したい。