息吹新木場

　息吹の新木場大会は前売り段階で指定席が完売。場内は立錐の余地がないほどの熱気があった。開場前から駐車スペースで、飲食の露店が賑やかで、まるで縁日のようだ。入場式から希月あおいが、しりとりパフォーマンスで沸かせていた。希月は頭の回転が早く、売店でも常にしゃべりっぱなしだった。このバイタリティーは才能である。
　かつて若手だった選手もキャリア５～６年でみんな、この世界ではそれなりの顔になってきた。メインは所属選手の松本浩代が、ジュニアニ冠王座を仙台からやってきた仙台幸子に完勝し初防衛に成功。松本はキャリアの割りに貫禄がすごい。するとJWPのピンキー真由香が、次のタイトルマッチに名乗りを挙げる。ピンキーも度胸満点でとても人懐っこい性格だ。
　興行とは満員の観客がいて、そして試合を存分に楽しんでいることが一番望ましいこと。息吹の観客はすべての人がプロレス・ファンというわけではなく、息吹しか見ない会員制みたいな人もいる。それはそれで大いなる娯楽になっている。だから独特の空間が生まれているのだ。風香の試合は…fukamatsuri.jpにクリック！