NEOの松尾永遠が5月5日の後楽園大会で引退する。私はこの話をいち早く入手していたが…というか、松尾本人から聞かされていた。確か風香との取材の際、「5月に辞めるから、新年の抱負なんてありませんよ…(笑)」と突然言ってきた。もっとも、この時点で正式に引退は受理されていなかった。あくまでも松尾の一方的な願望だった。私は松尾が二冠王になってから、引退を発表するまで5~6回単独取材している。おそらく、もっとも多く個人取材をしていると思う。
そのたび、松尾は真面目なプロレスの話をすることを苦手にしていた。チャンピオンになったことで、友人らに「さぞ稼いでいるんだろう」と思われることも迷惑だったし、二冠王者もそれほど喜ばしいことではなかった。松尾自身は実際に見たことはないが、ハッスルみたいなプロレスが理想だったそうだ。それはお笑い好きからプロレス入りしたことが源流になっている。何より、楽しいことが優先だった。
「私は部屋を掃除したりすることが苦手なんです…」と将来、結婚が出来るかどうか、不安でもあるという。それほど無精なのだろう。けっこう言いにくいことも、ケロッと言うのも松尾流。だから憎めないし、強いことを誇示することだけがプロレスラーではないと証明してくれた。それでいて、けっこうタフだったりする。プロレスは好きだけど、別に強くなくてもいい。これが松尾なのだ。
こんな気張ることなく、自然体の松尾だけに盛大な引退試合より、楽しさを第一に考えた。NEOマシンガンズとの最終試合。きっと、恥ずかし固め満開でハッピーエンドを迎えるだろう。
そのたび、松尾は真面目なプロレスの話をすることを苦手にしていた。チャンピオンになったことで、友人らに「さぞ稼いでいるんだろう」と思われることも迷惑だったし、二冠王者もそれほど喜ばしいことではなかった。松尾自身は実際に見たことはないが、ハッスルみたいなプロレスが理想だったそうだ。それはお笑い好きからプロレス入りしたことが源流になっている。何より、楽しいことが優先だった。
「私は部屋を掃除したりすることが苦手なんです…」と将来、結婚が出来るかどうか、不安でもあるという。それほど無精なのだろう。けっこう言いにくいことも、ケロッと言うのも松尾流。だから憎めないし、強いことを誇示することだけがプロレスラーではないと証明してくれた。それでいて、けっこうタフだったりする。プロレスは好きだけど、別に強くなくてもいい。これが松尾なのだ。
こんな気張ることなく、自然体の松尾だけに盛大な引退試合より、楽しさを第一に考えた。NEOマシンガンズとの最終試合。きっと、恥ずかし固め満開でハッピーエンドを迎えるだろう。