ロッシー小川ブログ  MY FAVORITE LIFE

女子プロレス、ルチャ・リブレ、レトロなどなど、プロレス人生を謳歌するロッシー小川の仕事や趣味について大公開!!

ジャック・ブリスコよ永遠なれ!

2010年02月03日 00時13分58秒 | 20世紀スーパースター列伝
 海外からまた訃報が入ってきた。元NWA世界ヘビー級王者のジャック・ブリスコが亡くなったというのだ。享年68歳。ブリスコと言えばドリー・ファンク・ジュニア、ハーリー・レイス、テリー・ファンクと共に70年代を代表するスーパースター。この中では一番、来日回数も少なく強さを押し出すようなファイトではなかったから、地味な印象が残っているが、アマレス出身の実力者だった。また、NWAの赤いベルトはブリスコの象徴でもあった。昭和49年1月に王者として来日し、馬場、鶴田、デストロイヤー、ドリーの挑戦を次々に退けた。
 NWA世界王者というのは、全米各地や海外など加盟プロモーターのテリトリー(団体)を巡回し、各テリトリーのトップ・レスターの挑戦を受けて回るのが仕事で、相手の良さを十二分に引き出すことが任務。かつてのWWF(東部)やAWA(北西部)のように、地域の王者ならば、個性的な強さを誇示した純ベビーがふさわしい。だからNWAの場合、強さが目立ち過ぎるレスラーには、王者の資格はない。ほとんど毎回のように、60分をフルタイム闘えるスタミナを兼ね備えていなくてはならないし、勝つにしても反則、リングアウト、クイック・フォールが中心だからだ。馬場さんのように地元で短期間、それも3度も王者になったのは、稀な特例。だからブリスコは王者にもってこいの存在だった。
 それでも十八番の足4の字固めや、芸術品と称されたアーム・ドラッグはブリスコの真骨頂。ドリーにとって最大のライバルで、いわゆる70年代のアメプロにおける教科書みたいな試合を繰り広げていた。私的には頭の禿たドリーや、孫悟空みたいなレイスよりも、長髪でカッコいいブリスコが好きだった。少年だからブリスコの真の良さは理解できなかったが、大人になってプロレスの奥深さを知るとその偉大さが染みてきたものだ。偶然にも、ここ1カ月ばかり、携帯の待受けはブリスコの写真にしていた。もうブリスコを知らない世代が大半になったが、ドリー、テリー、レイス、ローデスといった同世代が健在なだけに残念でならない。ベテラン関係者(記者)のブリスコ評を聞きたくなった…みなさんブリスコを語ってください。

 
 



最新の画像もっと見る