女子ガイコク人列伝（第48話）エストロジータ

1977年10月18日生まれ、ミチョアカン州サモラ出身。165cm、58kg。（得意技）タパティア
　本名ビビアナ・オチョア・バラーダ。10代前半からアレナ・メヒコのジムで練習生として通っていたが、私はその時から顔見知り。軽くマット運動程度しか見たことがなかったが、そのビビアナがプロデビューしたのはある意味必然だったのかもしれない。メキシコ遠征した日本選手とも親しくなったが、特に下田美馬、吉田万里子とは仲が良かった。
　当時はルチャ・バンドの「ルードス・デル・リズモ」でボーカルピアノを担当。このメンバーはグラン・アパッチェ、パンテーラらCMLLの中堅ルチャドーラが中心となったバンドで、ルチャのイベントや催し物で音楽を披露していた。
　93年2月26日、メキシコ州アメアメカでデビュー。これといった活動はなかったが、98年8月のエカテペック大会からAAAに登場。エストロジータと改名し、それもブリトニー・スピアーズ風の女学生キャラや、ラティン・ラバーの女子版など多彩なコスプレが人気を呼んだ。エストロジータとはエストレージャ（スター＝星）の女性バージョンと言えばいいだろうか。
　ファビー・アパッチェが彼女と親友ということで、よく噂を聞いていたが実際に再会したのは07年5月のことだった。15年ぶりに会ったビビアナは、すっかり女性っぽくなっていたが、人懐っこさは相変わらず。ファビーとアレナ・メヒコにほど近いVIPSで待ち合わせしたが、そこにはビビアナも居たから驚いたものだ。闘龍門MEXICOの記念大会を観戦したいと言われたが、ファビーだけだと思っていたのが、マリー、その下の妹ジェシカ、ビビアナ、そしてアパッチェ姉妹の子供たちと7人もいたから、アレナ・メヒコの駐車場の奥にあるバックステージ入り口から入れるのは結構大変だった。何しろアパッチェ姉妹もエストロジータもオポジションのAAA所属選手だけに、CMLLの定期会場に現れるなんてありえないこと。それでもTVで顔が知れられていたから、セキュリティーの人たちも一緒に記念撮影なんかしていた。エストロジータは日本で通用するかはわからないが、1度は来日させてもいいルチャドーラだ。