・高齢期の入口に立ったとき、高齢期の収入が年金と貯蓄の取り崩しだけで暮らしていけるのかと不安になる方もおられると思います。
・「暮らしていけるのか」を考えるとき、高齢期の支出はどの程度あるのかを見積もる必要があります。
・高齢期の支出のうち、最低限必要なのが生活費です。目安として生活保護制度の生活扶助があります。この制度の目的の一つが「健康で文化的な最低限度の生活を保障」です。
・生活保護制度の中に生活扶助があります。食費や光熱水費などに充てられるもので、住宅、医療、介護の費用は含まれていません。
・この生活扶助は、年齢(11区分)、世帯人員(1から5人)、居住地(6区分)によって限度額が異なります。
・70~74歳で一番高い1級地‐1(東京23区など)で単身世帯の生活扶助の限度額は月額約7万5千円、2人世帯で約11万7千円となっています。
・これを目安とすれば、食費や光熱水費で年額約90万円、夫婦世帯で年額約140万円が必要といえます。