高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

定年に備える(年金で生活できるか3:まとめ)

2020年05月19日 | 高齢期の備え
・年金は、単身世帯130万円、夫婦世帯210万円あれば、食費や光熱水費、住居費、介護や医療の保険料、戸建て住まいの維持費が賄えると投稿者は考えています。

・もし、この年金よりも少ない場合は、年金の受給を遅らせたほうがよいとおもいます。現在65歳が基本的な受給開始年齢ですが、受給開始を70歳に先送りすると年金は42%増えます。

・年金は長生きしたときの保険ですから、長生きしないと受け取れません。しかし、年金が少ない場合、もし長生きすれば、そしてそれは神のみぞ知るところですが、生活できなくなる可能性があります。もちろん、その場合は生活保護などの公的な援助を受けることもできます。

・人によって考え方は様々ですが、もし年金を増やし少しでも高齢期の資金リスクを小さくしようとして70歳まで受給年齢を遅らせようとすると、定年前に65歳から70歳までの収入を決めておく必要があります。たとえば仕事を準備する必要があります。

・年金が少ない場合のもう一つの問題は、介護費用です。介護費用は平均的にみると歳を重ねるほど多く必要になります。ただし、介護費用が本当に必要になるか、どの程度必要になるかも神のみぞ知るとことです。

・投稿者は、介護費用は貯蓄で賄ったらよいと考えますが、定年間近で貯蓄を増やすことは難しいでしょう。

・定年になったら旅行や趣味にお金を使いたいということもあるでしょうが、将来介護費用が必要になる可能性もあります。貯蓄の額にもよりますが定年後の楽しみと将来の介護費用を天秤にかけて貯蓄を使いましょう。

・拙著「現役世代のための高齢期の備え読本」(アマゾン キンドル本 ¥500円)で高齢期資金リスクもう少し詳しく記載しています。