家の近くのむし探検 第78弾
4月4日に家の近くを散歩するついでにいつも行っている川の土手で虫探しもしてみました。探すとなんだかんだいるものです。
最初はアリグモの仲間です。アリグモ♂だろうと思って写したのですが、上顎がやや小さな感じなので、一応、「ハエトリグモハンドブック」の検索表で調べてみました。すると、♂→頭胸部の側面に白線がある→腹部は前方で一度くびれるか急に膨らむ。こんな条件でヤガタアリグモになりました。
これらは♀です。♀→腹部に光沢がない→頭胸部側面の白線は明瞭→腹部で最も広いのは中央付近→腹柄は長い。やはりヤガタアリグモになりました。
これはミツボシツチカメムシ。
これはシラホシコゲチャハエトリで、上は♂、下は♀。
これはフタホシメダカハネカクシだと思っているハネカクシです。いつもこの場所で見ます。
ドウガネサルハムシかなと思ったのですが、大きさや脚の色など何となく違います。サルハムシの仲間であることは間違いないのですが・・・。(追記2020/04/14:立西さんから、「ハムシはおそらくヒサゴトビハムシの仲間ではないかと思います。」というコメントを頂きました。確かに、後腿節が太いですね。全体の形に目を奪われて見逃していました。Kimoto氏の検索表を見ると、採集すればChaetocnema属であることはすぐに分かりそうです。仮にそうだとして、写真だけでいい加減に種の検索してみると、ヒメドウガネトビハムシ concinnicollisになりました。これはちょっと楽しみになりました。早速採集してきます。素晴らしいヒントをどうも有難うございました)
これはゴミムシの仲間。動き回るので、なかなかうまく撮れませんでした。虫はまだまだいたのですが、続きは次回です。
雑談1)緊急事態宣言が出ているので、あまり外出はせずに身の回りの整理をしています。古いノートパソコンや外付けハードディスクの壊れたのがたまってきたので、その中のハードディスクを取り出して壊そうと思って、先日分解をしてみました。だいたい機種名と「壊し方」というようなキーワードで探すと、分解方法が見つかるので、大変便利です。ハードディクスの最後の部分をばらすのに星型ドライバーが必要なので、注文しておいたら今日届きました。それで、早速、ばらして内部のディスクを取り出しました。紙袋に入れて金づちでたたいたら、ぐにゃっと曲がるディスクと粉々になるディスクがありました。前者はアルミ製、後者はセラミック製なのかなと思いました。とにかく、今日6つのハードディスクの全部で12枚のディスクを割ることができました。これで安心して捨てることができます。整理のついでにフィルム時代に撮っておいた写真も処分し始めました。まだ一部だけなのですが、たぶん、全部で数百枚以上はあるのではと思います。これはと思う写真だけは残しておき、後はとりあえずすべて廃棄です。この間から、資料の入ったファイルを捨て、コピーしておいた論文を捨て、冷凍庫に入れておいた虫の試料を捨て、それに壊れたHDDを捨て、プリントした写真を捨てて、だいぶ身軽になってきました。
雑談2)コロナウイルスが猛威を振るっています。厚労省、各自治体のホームページから情報を集めているのですが、それから正確な現状を読み取ることはなかなか困難です。山中伸弥氏のホームページはその点分かりやすく要を得た内容で大変勉強になります。私も少しは現状の理解をしようと思って、最近、感染症流行予測によく用いられるSIRモデル(susceptible-infected-recovered)という数理モデルの勉強を始めました。このモデルは基本的に3本の微分方程式で感受性保持者数、感染者数と免疫保持者数ないし隔離者数を表そうとするものです。これに出生・死亡率を加えたり、時間遅れを入れたり、変数やパラメータに確率過程を入れたりしたものも用いられていますが、いずれにしてもあまりに簡単なモデルなので、こんなモデルで果たして現状を正しく表現できるのか心配になってきました。