新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 ハネナガヒシバッタ?

2019-07-01 20:56:09 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第43弾


まだ新たな写真が撮れていないので、6月29日にマンションの廊下で撮った虫の続きになりました。





今日はこのバッタからです。雰囲気、翅の長いヒシバッタです。一応、検索をしてみようと思って、「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」に載っているヒシバッタ科の検索表で調べてみました。

①前胸背板末端は湾入しないか、きわめてわずかな窪みがある程度
②前胸背板の側葉には棘状の突起はない
③前胸背板の側葉先端は丸みを帯びる
④前胸背板の前域は横長か、ほぼ正方形
⑤長翅型であり、後翅末端は前胸背板末端から露出する
⑥頭頂は先端に向かつて狭くならないか、狭くなってもごくわずか
⑦複眼は大きく、頭頂は狭い。側面から見て、複眼は頭頂背面よりも上方へ突出する
⑧前胸背板の前縁は上反する
⑨触角基部は、複眼下縁とほぼ同じレベルに位置する;中腿節下縁の毛はまばら
⑩側面から見て、前胸背板は前方部分で明らかに凹凸する
⑪触角は相対的に太く、各節はやや扁平(側面から見るとわかりやすい) ハネナガヒシバッタ

もし私の検索が合っているのなら、上の11個の検索項目を調べることにより、このバッタはハネナガヒシバッタということになります。それを上の写真を使って確かめていきたいと思います。



最初は頭部と胸部です。この写真から②と③はすぐに分かります。また、⑦の複眼が飛び出していることもよく分かります。また、前胸背板の前縁は上反しているところや、⑨の触角基部と複眼との関係も分かります。という具合に、よく見るとこんな写真でもいろいろなことが分かってきます。



これは後翅の末端付近の写真です。ヒシバッタの前胸背板はこんなところまで伸びていて、その下から後翅が延びています。ということで、⑤もOKです。



最後は⑪の触角各節の形状に関してです。これが写真ではよく分からなかったのですが、よく見ると矢印で示したあたりはやや扁平な感じがします。それで、⑪もOKとしました。④と⑥は背面からの写真がなかったので確かめられなかったのですが、たぶん、これはハネナガヒシバッタでよいのではと思っています。


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