新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 トゲナシケバエ、甲虫など

2020-08-22 21:01:53 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第257弾


8月19日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。







この日はこんなケバエ類の♂が3匹いました。前脚脛節末端に刺がないので、トゲナシケバエの仲間です。名前を調べるために、いつものHardy and Takahashi (1960)を見てみました。

E. Hardy and M. Takahashi, "Revision of the Japanese Bibionidae (Diptrera, Nematocera)", Pacific Insects 2, 383 (1960). (こちらからpdfを直接ダウンロードできます)



検索表の途中で翅脈を見なくてはいけないところがあるのですが、うっかり撮るのを忘れていました。上の写真で辛うじて見ることができます。矢印の翅脈があって、短く直線的というところから、Plecia membraniferaではないかと思いました。この種は「日本昆虫目録第8巻」ではヒメトゲナシケバエとなっています。これまでの記録を見てみると、5月と8月下旬から9月にかけて何度も見ていました。ただし、Hardy and Takahashiでは発生は5月と書かれています。



これはヒメグモの仲間だと思うのですが、何だかよく分かりません。





これはスジコガネの仲間です。似た種にオオスジコガネがいます。



「日本産コガネムシ上科標準図鑑」を見ると、オオスジコガネは、①頭楯前縁が非常に強く上反し、中央で湾入する、②頭部中央にくぼみがある、③前胸背板中央部は非常に細かい点刻、④前胸背板側部前部~中央部に明瞭な深い2~4つのくぼみがある、などの特徴があります。②ははっきりしませんが、そのほかの特徴はいずれも合っていそうなので、これはオオスジコガネの方ではないかと思いました。



これは腹部の写真です。



これはたぶん、ヨツボシオオアリの♀有翅アリ。



面白いトビケラなのですが、名前は分かりません。



こんな風に寸法を測っています。





これはヤドリバエ科のクチナガハリバエです。



これはシラヒゲハエトリ



最後はカタシロゴマフカミキリだと思います。


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