新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 雑談(エビグモ科の検索)

2019-04-07 17:51:08 | 日記
雑談)朝の続きでエビグモ科の属の検索です。「日本産クモ類」を見ると、エビグモ科にはエビグモ属、シャコグモ属、ヤドカリグモ属の3属があり、その検索表も載っていました。探してみると、この3属の写真があったので、勉強のつもりでちょっと調べてみました。「虫を調べる」で出すにはかなりいい加減な検索しかできなかったので、雑談として出すことにします。



これが、「日本産クモ類」に載っているエビグモ科の属への検索表です。赤字については後で触れます。





まず、エビグモ属です。たぶん、アサヒエビグモ Philodromus subaureolusあたりのクモだと思われます。検索表では①aでいきなりエビグモ属であることが分かります。主な識別点は後中眼間が後中側眼間より明らかに広いというところです。ただし、後中眼2個と後側眼の計3個の眼が平面上にあるように見ない限り、正確には測れません。従って、生態写真ではなかなか難しいです。この写真では何となく前者の方が広いという感じはします。歩脚が横行性というのは歩いているところを見れば分かると思いますが、写真でははっきりとはしません。





次はシャコグモ属です。これはシャコグモ Tibellus japonicusと思われる個体です。シャコグモ属に進むには①b→②aと進みます。主な識別点としては後中眼間より後中側眼間の方がかなり広いというのはこの写真でも分かります。ただし、検索表に載っている「後中眼は後方に離れ」は「後側眼は後方に離れ」というのが適当と思われます。背甲、腹部背面の正中条はかなり目立ちます。歩脚の横行性が弱いというのはこの写真を見ると何となく分かります。





最後はヤドカリグモ属です。このクモはたぶん、ヤドカリグモ Thanatus miniaceusだと思われます。検索表では①b→②bと進みます。主な識別点は腹部にある心臓斑です。上の写真では眼がはっきりしなかったので、この部分は以前の写真を使いました。暗くてよく分かりませんが、後中眼間と後中側眼間の距離がほぼ同じというのは何となく分かりますが、生態写真ではやはりはっきりとはわかりませんね。このクモの歩脚の横行性が弱いかどうかはこの写真ではよく分かりません。

何となくはっきりとはしない検索だったのですが、今後、クモを調べるきっかけくらいにはなるかなと思っています。


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