新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 ハエ目

2020-04-25 21:15:53 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第188弾


4月15日にマンションで見つけた虫の続きで、名前調べが大変なハエ目についてです。





最初はガガンボの仲間です。たぶん、ガガンボ科で前脚脛節棘があるので、Tipula属。







ケバエの仲間で、写真上2枚と下1枚は別個体です。これについては以前調べたことがありました。たぶん、キスネアシボソケバエ♂です。





これはヌカカの仲間♂です。「原色昆虫大図鑑III」にはヌカカの絵が載っているのですが、どれにも該当しないようです。





そして、これはクロバネキノコバエの仲間。







これはオドリバエの仲間です。上2枚と下1枚はやはり別の個体です。これについても以前調べたことがありました。その時はケズネイミャクオドリバエとしたのですが、どうでしょうね。とにかく、変わった翅脈であることは確かです。



最後もハエだと思って写真を残しておいたのですが、これはコマユバチの仲間みたいですね。これで15日の写真整理は終わりました。

廊下のむし探検 ハバチ、チャタテなど

2020-04-24 21:05:05 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第187弾


4月15日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。





最初はこの間もいたマダラナギナタハバチです。



これはセスジヒメナガカメムシ。これもよく見かけます。



それから、ブリッグスウスイロチャタテ





問題はこのチャタテムシです。一見、チャタテ科かなと思ったのですが、翅脈が違いました。



これが翅脈です。翅脈の名称は次の論文を参考にしました。

K. Yoshizawa, "MORPHOLOGY OF PSOCOMORPHA (PSOCODEA: 'PSOCOPTERA')", Insecta Matsumurana 62, 1 (2005). (ここからダウンロードできます)

チャタテ科は後小室とM脈が融合しているのですが、これは見た通り、遊離しています。このように遊離している種類は結構います。ケチャタテ、ヒメチャタテ、ニセケチャタテ、ケブカチャタテ、ケチャタテモドキの5科、それに、マルチャタテ、セマガリチャタテ、フトチャタテの3科です。前者は跗節2節、後者は跗節3節です。写真をよく見ると、跗節は3節ありそうです。後3者はそれぞれ特徴があるので、マルチャタテ科が一番可能性が高いと思われます。それで、いつものように上の論文の翅脈と比べてみました。すると、マルチャタテ科のMesopsocus dislobesと翅の斑紋、翅脈の形状がよく似ています。そこで、Mesopsocus属を論文で探してみました。

K. Yoshizawa, "Taxonomic Study of the Genus Mesopsocus Kolbe (Psocoptera: Mesopsocidae) of Japan", Entomol. Sci. 1, 265 (1998).(ここからダウンロードできます)

この論文にはMesopsocus属の種の検索表も載っています。試してみると、確かにdislobesになります。可能性は高いのですが、この種の分布は九州で、また、かなり稀な種で、分布が限定されているそうです。ただし、発生時期は早春から春にかけてなので合っています。さて、どうでしょうね。



これはマエアカスカシノメイガ



それに春キリガのアカバキリガでした。後は、ハエ目が残っているのですが、これが結構難しい。次回に回します。(追記2020/04/28:ささきさんから、「大阪で4月下旬にアカバキリガがいるとは異常ですね。暖かい冬のあとは寒い春、夏はどうなるんでしょうか?」というコメントを頂きました。今頃のアカバキリバというとそういう目で見ないといけないのですね。勉強になります。記録を見てみると、2014年と2015年にも4月25日前後に見ていました

廊下のむし探検 甲虫

2020-04-23 21:20:03 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第186弾


4月15日にマンションの廊下を歩いてみました。昨年秋、廊下の照明をLEDに変えたためか、蛾がえらく少なくなりました。昼白色でも紫外線が出ないなので、虫は少ないとは言っていたのですが、本当ですね。それで最近は小さなハエや甲虫ばかりを探しています。





キクイムシの仲間です。触角の球桿がやけに大きいので、コキクイムシ族ではないかと思いますが、よくは分かりません。



これはヒメスギカミキリ



ツノブトホタルモドキ



たぶん、アカタデハムシ



それから、ヒシモンナガタマムシ



そして、アオグロカミキリモドキ









上2枚と下2枚は別個体です。共に、ケブカクチブトゾウムシだと思います。



最後はユアサハナゾウムシ。甲虫はこんなところでした。残りはハエとチャタテがいたのですが、それは次回です。

散歩の途中で見た虫、鳥、木

2020-04-21 21:02:26 | 里山散策
最近、家族とときどき散歩に行っています。その途中で撮った写真です。



最初は4月9日に撮ったものです。これはカギモンキリガ。春キリガの仲間です。道の横にある塀に止まっていました。





これは住宅の庭に生えていた木です。たぶん、ベニバナトキワマンサク







これからは4月14日に撮ったものです。植木屋さんの庭に葉が真っ黄色の木がありました。望遠で撮ったのですが、ちょっとはっきりしません。





川に着くとチドリがいました。目の周りが黄色くないのでイカルチドリの方かな。







クヌギにいっぱい花が咲いていました。



今年は少し植物の写真も撮っておこうと思って幹も撮っておきました。

散歩のついでに撮った花

2020-04-20 21:03:03 | 里山散策
4月8日に散歩の途中で撮った花です。





最初は歩道の脇に咲き始めていたコバノガマズミです。



これも歩道脇にあったモクレンです。





公園にはソメイヨシノがまだ咲いていました。今年は本当に花期が長い。





これはミツバツツジです。この辺で咲くのはコバノミツバツツジなのかな。





道端に咲いていたスノードロップです。





これはツルニチニチソウ





街路樹の根元に咲いていたシロツメクサ





同じくハナニラ





これは道端に咲いていたユキヤナギ





最後は街路樹の根元に咲いていた花です。ネットで探すとフクロナデシコという花に似ています。