地酒屋のロックンロール日記

酒好き・音楽好きの仕事がらみと個人事をつらづらと・・・

平成20年5月29日(木) 雨  澤の花

2008-05-29 19:33:47 | 日本酒


澤の花(長野)  伴野君登場

今期 杜氏なしの若手だけで酒造りを行った「澤の花」
その試練に見事打ち勝ち、新生「澤の花」として
新酒より皆様に好評頂いております。

まだまだやるべき事は残っていますが、
まずは合格点のお酒が出来ていると思います。

では今期の造りを振り返って・・・ とも君宜しく

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「今期若手のみの酒造りになった理由」

私が蔵に帰った6年前から少しづつ若返り始め、
18BYで自分を含め4人が20代の蔵になりました。

自分達で今後理想の酒に向かって酒を造っていく!
という強い気持ちが一つになり、
19BYより蔵人4人平均年齢27歳の再スタートを切ることになりました。

我々の合い言葉は「アイアンハート」
(何事にもくじけない強い気持ちを常に持って酒造りに励もう!)です。


「今年の造りを振り返って」

各々がそれぞれの仕事について良く考え、それを実行する。
若手のみになったことで責任感が生まれ作業もスムーズに行きました。
よくコミュニケーションをとり、
自己を高めようという気持ちが前面に出た充実した造りでした。

佐久本来の寒い冬で酒造りの環境が良かったことにも助けられました


「今年の澤の花のチャレンジ」

全てがチャレンジです(これは毎年のことですが)。
お米が溶けづらいということもあって麹にはより注意をして造りました。
味乗りもイメージしていた感じに仕上がっていると思います。

飲み口の後半の心地良い余韻を残しながらも
キレのある酒にしあげたい・・・ところから逆算して麹造りの作業をしたつもりです。
お米では初めて雄町を使ってみました(横に広がる旨みの酒が皆好きな為)。
これは若いメンバーの総意でのチャレンジタンクです。

※この雄町純米吟醸 生も残り30本となりました。 
  何故か生のみの出荷のようなのでお早めに!!

来期は主力商品で使っている“ひとごこち”が
佐久市内で造っていただいたものになります。
今まで以上に気合い入ります。


「若手の会 パート2」は?

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やらせていただきます!
今も開催内容を皆で話しを進めているところです。
9月予定で、皆の気持ちも高まってきていますので
昨年以上のパワーで望みます。ご期待ください。

今年造りを終え旧蔵をつぶし新蔵を立てたそうです。
決して余裕があっての事ではないらしいですが、老朽化と
これから新生「澤の花」を醸すための決断のようです。
来期より稼働です。 いろいろな試練をアイアンハートで乗り切ります!!

ただはりきり企画部に言わせればまだまだ「チキンハート」だね 
これから これから

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先日の長野の会で凍りついてしまったとも君・・・・