晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

晩年の志

2012-03-29 22:04:28 | Weblog
 この頃、高齢化した田舎のご近所のお付き合いは慶事より圧倒的に弔事が多い。今日も最期のお別れ、葬儀に参列でした。

 ご主人を亡くし半年にもならない90歳近いご婦人でした。この方の人生の最期に、他人事でなく深く思いを寄せたのでした。
 どこか自分の歩む道と似ていたり、自分もこうありたいと思える最期でしたから・・・。
ご主人の定年から、専業農家として二人で果樹栽培に励まれた老夫婦です。
 結構リード派の奥さんでありながら、会話の端々には”お父さんが・・・お父さんが・・・”とご主人を語ることの多い人でした。
そんな奥さんでしたから、ご主人に先立たれてからは目に見えて老いていかれたようでした。
それでも、気丈な方ですから、最期の最期まで果物作りをあきらめることなく働かれたようです。
 はたから見れば、そこまで・・・と思われそうですが、なんだかその気持ちがわかるような気がします。生涯現役。最期は畑で・・・と願う私ですから・・・。
 
 夫を先に送り、子どもたちのお世話にならないうち現役で人生の幕を引く・・・いい人生だったんだろうと思えたお別れでした。

  < 終焉の 心に秘めた 志 >