STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

タットル彗星(1月5日)

2008年01月06日 | 彗星
2日には、おひつじ座β星近くにいたタットル彗星だが、移動が早くおひつじ座とうお座の境界付近に移動していた。明るい星が乏しい星域だが、双眼鏡クラスの明るさで、すぐに見つけられた。
双眼鏡での目測では5.8等。
いこいの森公園天体観測ドームの31センチ鏡を使い写真撮影。
青緑色のコマが美しい。移動が早いため、3分間の露出では彗星の移動が目立ってしまう。
写野には、丸い形の系外銀河が写っているようだが、調べてみても星図には載っていず、NGC番号などは不明。

ホームズ彗星とタットル彗星(1月2日)

2008年01月03日 | 彗星
新年2日目、好天となったので、いこいの森公園へ行ってきた。
さすが山間なので、途中の道路には残雪(路面にも)があり、駐車場はまだ真っ白だった。
凍結でうまく動かないかも、と思ったが大丈夫。
ドーム内部の寒暖計は、マイナス9度だった!

ドームの31センチ鏡で、早速タットル彗星を導入した。
ファインダーでもよく見える。既におひつじ座β星の近くに移動している。
明るさは、付近にある6.3等星とほぼ同じと目測。
先日自宅で見た時は、かなり淡い印象だったが、それなりに集光していて見やすくなった感じ。でもコマは大きく広がって外周の方は分かりにくいほど淡い部分があるようだ。視直径は15分角程度もありそう。

写真では、彗星特有の青緑色の姿を捉えた。
移動が早く、2分露出のこの写真でも、コマの集光部がぶれている。
(写真自体も若干ブレとピンボケぎみだけど)

ホームズ彗星はアルゴルに近い位置に“モワッ”とした感じに見えている。
肉眼でもまだ分かる。
ドームの望遠鏡では、もう大きすぎなので撮影はせず。
視直径は、アルゴルとρ星の離角から、80分角(1度20分)と目測。

ホームズ彗星とタットル彗星(12月29日)

2007年12月30日 | 彗星
年末年始の天候は荒れてきそう。
29日から低気圧が通過して、冬型の気圧配置による寒気の流入。雪模様の天気予報が出されている。
29日夜は、低気圧の通過と冬型までの合間となり、22時台に一時的に晴れわたった。
急遽のため写真はナシ。
12倍60ミリの廉価版双眼鏡により、久しく見ていなかったホームズ彗星とタットル彗星を探してみた。
ホームズはペルセウス座αとアルゴルの間あたりに存在を確認。さらに淡くなって綿雲のよう。大きさも1度角以上がある。光度の目測はムリ。
タットル彗星はすでにアンドロメダ座に移動。M31導入に使うβ星の東寄り・・・と調べておいた通過図により位置を確めて探してみる。しばらく見つからなかったが、ふと淡い光芒が・・・。光度的には6~7等程度のようだが、意外と淡くこちらも目測はせず・・・。26年前に見た時は、ハッキリとした彗星状と記憶している。彗星の活動が弱いのか、光害による見えにくさなのか?

南東の空には、くじら座の変光星「ミラ」が増光中。
こちらは目測をしてみた。
4.5等。
毎年11月12月は「ミラ観測キャンペーン」が行なわれている。
なんとか期間中に間に合った。早速報告してみよう。

日が改まり今年もあと2日。
いよいよ冬型が強まり始めたようで、天候は悪化。霰(あられ)が舞っている。次第に雪にかわっていくのだろう。



ホームズ彗星とタットル彗星(11月30日)

2007年12月01日 | 彗星
昨夜は久しぶりに晴れたので、いこいの森に行ってみた。
急に冷え込んだ昨今に比べて比較的暖かい。その分、湿度が高い。
ドームの壁面が結露していた。

月明かりがなくなり、ホームズ彗星はまだ肉眼でも見える。
でも暗い夜空にしっかりと目を慣らしていないと見えにくい。
目が慣れてくると、以前にも増して大きくなった様子がよくわかる。肉眼でも明瞭な面積体に見える。薄雲の切れ端のようだ。
ドームの31cm鏡では、このとおり。いっそう巨大な姿となる。既に月(満月)の視直径の大きさを超え、月の1.5倍程度はあるだろうか。
見かけ上、月と太陽の大きさはほぼ同じ。ということは、実直径では太陽の大きさをはるかに超える大きさまで広がっていることになる!今太陽系最大の星・・・。


引きつづき、この年末年始に明るくなるタットル彗星を捉えた。
この彗星は、こぐま座流星群の母彗星で、流星群は12月23日頃に出現する。
今年はどうだろうか。
彗星自体は、周期13年で太陽の周りを回っている。前回13年前は接近の条件が悪くて観測できなかったが、さらに前の接近の時に見ているのだ。1980年の年末だった。その時はもうひとつ周期30年ほどのステファン・オテルマ彗星も接近しており、こちらが初めて見た彗星だったが、2番目に見た彗星として記憶している。
当時高校生の時。(年がバレる!)
昨夜は、北極星の南西、位置的には“りゅう座”にいたが、まだ31cm鏡でもかすかな光で、光度も10等級。
写真では、彗星特有の青緑色のコマが淡く広がっている姿を捉えられた。
これから明るくなる予想なので、楽しみ!


その後は時間が許すかぎり、ほかの天体も観察撮影。
スターパーティで見た、カシオペヤ座の散開星団NGC7789、オリオン座大星雲のM42など・・・。
しかしこれら写真、ピンボケでお見せできないものとなってしまった。
これはそのうち再トライ・・・。

ホームズ彗星(11月20日)

2007年11月20日 | 彗星
昨夜のホームズ彗星のこと、今夜はダメそうなことを書きながら空を確認すると晴れてきているではないか!

ぜひペルセウス座α星との接近をクローズアップで・・・ということで、急遽いこいの森へ行ってきた。
雲が行き来していて、月明かりもあって良い写真にはならなかったが、とりあえずこんな感じ。
広がった彗星コマの全てが写っているのか分からないが、以外と外周を掠めた感じに終わりそう。
それでも、α星の光芒とともに彗星とのツーショット。なかなか見られない光景。

ホームズ彗星(11月19日)

2007年11月20日 | 彗星
いよいよ、ホームズ彗星がペルセウス座α星(1.9等星)と重なり始めた。
彗星の一部がこのような明るい星の一部に重なることはめったにないこと。

19日はカメラレンズによる固定撮影。
月明かりも増してきて、肉眼ではほとんど彗星の様子は分からない。
でも手持ちできる、口径4センチ双眼鏡ではα星とだぶった彗星の広がりがハッキリ分かる。

20日はもう少し彗星の奥に入った様子が見られそうだが、雲が多く難しそう。
彗星とα星とが重なっているのは、ここ数日のみ。
月明かりが明るくなっているのが残念。

ホームズ彗星(11月16日)

2007年11月16日 | 彗星
撮影は11月7日以来になりますが、まだまだ肉眼でもよく見えます。
月明かりがありましたが、透明度良い夜空で、双眼鏡ではクラゲ状の形がよくわかります。

いこいの森天体観測ドーム、31cm反射望遠鏡では、APS-Cサイズのデジカメでは写野をはみ出してしまうほどの大きさになっていました。

ノートリミング、画像調整全くナシで掲載します。

気温が下がってきました。
ドームの中の寒暖計は氷点下2度を差しています。

ホームズ彗星(11月7日)

2007年11月08日 | 彗星
昨夜は久しぶりに晴れたので、いこいの森へ行ってきた。
撮影専門の仲間と合流。
彗星はさらに大きく広がっていた。これまで肉眼では、面積体である様子ははっきりしなかったのだが、当夜はハッキリ。
ドームのスリットからカメラレンズで撮影。
この写真でもほかの恒星と違うのがわかるでしょ。
それに、周囲の恒星に対して位置が変わっているのも・・・。

天体望遠鏡では、彗星本体が大きくなった分、拡散してように見え暗く感じる。実際増光直後に比べて光度は落ちてきていると思う。
当夜は3等台に入った感じの明るさだった。

ホームズ彗星(11月3日)

2007年11月04日 | 彗星
夜は遅めの時間に、いこいの森へ行ってきた。
透明度良い夜空。
ホームズ彗星はさらに、そのコマの大きさを広げていた。
31cm鏡では、南西側の流れた様子がよりハッキリしてきた。
形もまん丸ではなく、やや楕円形。クラゲかマンボウに似てきた。

肉眼でもまだはっきりと見える。
光度はやや下げてきて、3.0等のデルタ星(三角形の一角の星)と同じかやや明るい程度だろうか。

29日、2日と以前撮影した写真とスケールを合わせるため、トリミングしようと思ったが、そうすると写野いっぱいになってしまうため、撮影したものノートリミングで掲載します。

ホームズ彗星(11月2日)

2007年11月03日 | 彗星
2日の夜も、いこいの森に行ってきた。
天気は昼間前線の雲が南下中で、雲がなかなか抜けきらない状況。
薄雲の通過で良い写真は撮れなかったが、ドームを背景にした広角レンズによる星景と、31cm鏡による拡大した写真を紹介しよう。

当夜は食変光星アルゴルの光度極小となった日。ふだんはもっと明るいのだが、隣りのρ星の明るさとほぼ同じだった。ドーム傍らに、おうし座の1等星アルデバランを含むヒヤデス星団が見えていた。


拡大写真の方は、前回(29日)の同じスケールにしてある。さらにコマの大きさが広がってきているのが分かる。明るい恒星がコマの中を通して見える。