STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

ホームズ彗星はどこに見える

2007年11月01日 | 彗星
今まで紹介してきた写真では、彗星がどこに見えるか分かりにくいかと思うので、この図を紹介します。
カシオペヤ座のW字と、地平線側に見える明るい星、ぎょしゃ座のカペラを参考に探してみてください。

肉眼では恒星状。ペルセウス座の中では、アルファ星とデルタ星とホームズ彗星とが、小さな三角形を作っています。
双眼鏡では、丸い形が分かります。

ホームズ彗星(10月31日)

2007年11月01日 | 彗星
天候下り坂。とりあえず晴れていたので、当夜もいこいの森へ行ってきた。
到着後、ホームズ彗星は見えていたが、そのうち雲の覆われ全天曇りに・・・

それでも粘ってみたら、また晴れてきた。
この晴れ間、30分間しか続かなかったが、月の出ていない暗夜のもと、ホームズ彗星を見ることができた。
ペルセウス座アルファ星を含むきれいな三角形をつくる。
肉眼ではやはり恒星状だが、双眼鏡ではさらに大きくなったコマが見える。
明るいコマの周りに淡いコマがさらに大きく広がっている様子がわかる。
天体観測ドームの望遠鏡ではさらに迫力満点の様相。素晴らしい眺めだった。

ドームの中からカメラレンズにより撮影。
肉眼で見た印象はこれに近い。

すごい!ホームズ彗星(10月29日)

2007年10月30日 | 彗星
昨夜晴れてきたので、いこいの森天体観測ドームへ行ってきた。
24日以降アウトバーストして2等級まで明るくなった、ホームズ彗星を見る(撮影する)ためだ。
到着が21時過ぎ。月の出が遅くなってきたがこの時間には既に月が昇ってきていた。
ドームの31cm鏡では、以前に増して大きくなったホームズ彗星を観察することができた。月明かりの中、肉眼でも見えている。明るさは肉眼では以前と同じ2等級半ばに見積もれたが、実際は大きくなった分、単位面積当たりの明るさは落ちてきているので、望遠鏡では暗く感じる、
しかし、この大きさはすごい迫力!持参したNagler 13mm と2倍バローレンズで246倍、実視界0.3度となり、ちょうど彗星のコマが視野いっぱいに広がる。
壮観なながめ!
大きくなった分、いろいろな構造が見られる。中心部には鋭い核(彗星の核そのものではないと思うが)が見え、褐色の色調で柔らかくふっくらした感触のコマが大きく広がる。コマの明るさは均等ではなく南西方向に核からジェットが噴出しているような形が見える。コマの中間は同心円状に暗くなっている部分がある。コマの縁は薄く消えていくようではなく、エッジがはっきりしていた。さらにその周りにとても淡いコマが広がっているようだ。これ・・・写真では青緑色にハローのように広がっている様子が写った。
コマを通して背景の恒星が透き通って見えている。
素晴らしい!!

まだ明るさは保つようで、次回は月のない暗夜の中で見てみたい。
さらに大きくなっているのだろうか。

ホームズ彗星(10月28日)

2007年10月28日 | 彗星
28日にも、いこいの森天体観測ドームで、増光したホームズ彗星を見た。
まだ肉眼でもはっきりと見える。
月明かりは邪魔だが、明るい分それほど影響はない。
ドームの望遠鏡では、前回25日と比べて3倍ほどの大きさとなり、南東方向にジェット状の噴出しが見えた。これが増光の原因となっているのだろうか?
全体の光度はほとんど変わらないが、大きくなった分、単位面積当たりは暗くなって見える。色あいもあいかわらず褐色だが、色の濃さは淡くなってきているようだ。

星空の位置関係がわかる写真をアップします。
・・・夜半前は北北東の空に見えます。写真の真上にはカシオペヤ座があります。下方に見える明るい星、カペラを目印にして探しても良いでしょう。
まだしばらく肉眼で見えそうなので、月が昇るのが遅くなってくるこれからが観察好期かと思います。
ぜひ見てください。

ホームズ彗星、大増光!

2007年10月25日 | 彗星
世紀の大増光となったホームズ彗星。
いこいの森の望遠鏡で見てきた。写真も撮ってきた。
ビックリ!こんな天体は初めて・・・!

この彗星、2日前までは17等という天文台級の望遠鏡でないと見えないような全く縁のない天体だった。しかし、一気に3等まで明るくなり、この日は2等台に達していた。
アルゴルの変光星図を元に明るさを目測してみると、2.6等となった。

双眼鏡では、光の点で星座の星々と同じように見えるが、それでもよく見ると面積を持った形が分かる。
いこいの森の望遠鏡(31センチ反射)で見てみると、褐色がかった色調で、鋭く輝く中心部のまわりに広がった部分がある様子が観察できる。
彗星は、もともと特有の青緑色の色調で見えることが多いのだが、こんな色の彗星は初めてみるものだ。また彗星状の淡く広がる感じではなくて、広がりの範囲がはっきりしている。
まるで惑星状星雲のようだ。M97通称ふくろう星雲によく似た形だ。

今回の増光の原因は分からないが、一時的なことであることは間違いない。
今後そのような姿に変わって暗くなってゆくのか興味あるところ。


マックノート彗星、南へ

2007年01月19日 | 彗星
近日点頃、昼間でも見えたマックノート彗星。
その後、南半球では大彗星として見えているようだ。ネット情報では、ぞくぞくと素晴らしい姿を写し出した写真が紹介されている。

そのような写真をみて、ふとこの彗星の画を思い出した。
これは、1744年に見られた大彗星。彗星頭部は地平線下にあって見えなくても、地平線から6本の尾が立ち昇る様子が描かれている。
まさにこの大彗星の再来か・・・と思う。

奇しくも、さきほどマックノート彗星の尾が日本からも見えている(!)という情報が入る。
本当か!!

マックノート彗星見えた(1月14日)

2007年01月14日 | 彗星
今日は透明度も良く、昨日のリベンジということで再びミラフード館へ。
位置推算表による座標を入力し導入すると、5cmファインダーでキラッと輝く彗星を確認。
40㎝反射の主鏡では、迷光が入るので、サブの15cm屈折に導入。白昼ながら、鋭く輝くコマに淡く広がる尾まで確認できる。
昼間の彗星・・・初めての経験。撮影のためカメラを付けたり観望のため外したりを繰り返し、しばし見入っていた。

マックノート彗星見えず

2007年01月10日 | 彗星
マックノート彗星が明るくなっているらしい。
今月12日、太陽に最も接近する。ここ数日が日本から見えるラストチャンス。太陽接近後は南半球でしか見えなくなってしまう。
すでに太陽に近く、夕方薄明がまだ明るい時間帯の低空に見えるようだ。南西には、宵の明星金星が・・・。彗星はこの金星より高度が低い予報。かなり難しい。仕事が終わってからではもう遅い。
17時25分頃、トライしてみたが、山の端に雲が残っていたこともあり、既に遅し。見えなかった。
見えるはずの方向の薄明空・・・。

いこいの森でSWAN彗星(10月17日)

2006年10月17日 | 彗星
好天が続き嬉しい毎日。
でも大気がよどんで、透明度は低下している。
再度、いこいの森天文台でSWAN彗星にカメラを向ける。今夜はうしかい座γ星のすぐ近く。導入はたやすいが、やはり先日より見にくい印象。写真では、γ星は写野の外。望遠鏡の接眼部が回転できることに気づき、尾の方向を右側にそろえた(・・・つもり)写りはいまひとつ。
今後さらに高度が高くなるので、透明度が良い日を待つことにしよう。

いこいの森でSWAN彗星

2006年10月15日 | 彗星
いこいの森天体観測ドームでの星野ショットはSWAN彗星。
日没後、少し高く見えるようになってきた。うしかい座γ星の少し西。ファインダーでもよく見える。
写真では青緑色のコマが印象的。尾は写真の左下方向に伸びているようだ。この方向に若干褐色の部分があるけどダストの尾か?