STARLIGHT NIGHTS

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♪ アンネ・ゾフィー・ムター ヴァイオリンリサイタル

2010年04月20日 | 音楽(コンサート)
待望のムター!松本へ登場

○ 日時 2010年4月20日 19時05分~20時45分
○ 会場 松本市音楽文化ホール
○ 演奏 アンネ・ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
     ランバート・オルキス(ピアノ)
○ プログラム
    ブラームス ヴァイオリンソナタ 第2番 イ長調 作品100
          ヴァイオリンソナタ 第1番 ト長調 作品78「雨の歌」
          ヴァイオリンソナタ 第3番 ニ短調 作品108
 アンコール
    ブラームス ハンガリー舞曲第2番
          子守歌(ララバイ)

 ムターの演奏は、ムターが16歳(だったか)にカラヤンと競演して録音したブラームスのヴァイオリン協奏曲が印象にあります。これが確かムターのレコーディングデビューだったかもしれません。以来注目していましたが、最近の録音では、モーツアルトのヴァイオリンソナタ集や協奏曲集がありました。
 今回の来日公演では、中規模ホールでは松本だけ、という貴重な機会に恵まれて聴くことができました。ムターの演奏は、線が太く大輪のひまわりのような形容詞で紹介されていることがあります。まさにそのとおりで、今夜のブラームスも、ちょうど音文周辺の公園が満開の桜に彩られていたように、鮮やかなものでした。もともと、このソナタ3曲は、晩年のブラームスの心境ごとく枯れた雰囲気のある曲ですが、ムターの演奏は、緩急交え、濃厚な雰囲気で演奏されました。冒頭の第1番、最も枯れた印象のある曲なのですが、実に濃い演奏です。後半の第3番ではもう満腹になってしまいました。アンコールでは、伴奏のオルキス氏と交互に曲紹介をして、なごやかな雰囲気をみせ、実に陶酔的なララバイでしめてくれました。客席はスタンディングオーベーション!