○日時 2012年2月11日(日)12時30分~13時30分(講演)
14時~15時45分(演奏)
○会場 松本市音楽文化ホール小ホール
○演奏 松本バッハ祝祭アンサンブル
指揮・チェンバロ 小林道夫
講演 磯山雅
○講演 わかれば楽しいフーガの技法
○曲目 J.S.バッハ フーガの技法BWV1080
自筆譜にもとづく松本バッハ祝祭アンサンブル版
○編成 ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、オーボエ、オーボエ・ダモーレ、オーボエ・ダカッチャ、ファゴット、チェンバロ
ここ音文で行われたブランデンブルク協奏曲、管弦楽組曲に続き、今回は第3弾としてフーガの技法が取り上げられた。フーガの技法・・・ちょっと難解な曲です。
冒頭行われた、磯山先生によるレクチャーから・・・
バッハ晩年の曲。作曲にフーガを多用したバッハの曲の集大成で、これを出版し、次代に伝えようという曲として作曲された。楽器の指定はない。コンサート用に書かれた曲ではない。最後の三重フーガは未完成に終わった。この最後の曲は、フーガの技法の主題を使っていない。3つ目のフーガは“b-a-c-h”。未完の部分のあとに、さらに元のフーガを重ねて四重フーガに発展させ曲を終結させることを見込んでいたのでは?という推測がある。(バッハすべての曲にあてはなるが)人間の耳を超えたところに照準を合わせているようだ。声楽曲の集大成は、ロ短調ミサ曲で、フーガの技法は器楽曲の集大成といえよう・・・
(講演のメモより)
曲ごと編成が変わり、変化があって面白かったです。オーボエ・ダカッチャは、楽器が湾曲した形で初めて間近でみました。オーボエとの音色の違いもハッキリ!
小ホールのデッドな響きが残念でしたが、講演を聴いて、演奏を聴いて、バッハの偉大さを改めて感じました。
やはり最後、3つ目のフーガが重なったあと曲が途切れ、バッハ晩年に口述で付け加えられたというコラール曲で感動的な場面となりました。
最後に、磯山先生、小林先生、コンサートマスターの桐山さんからサインをいただきました。(CDは、小林先生のチェンバロですが)