○日時 2013年8月21日(水)19時00分~21時20分
○会場 松本市ザ・ハーモニーホール
○演奏 ミケランジェロ弦楽四重奏団
原田禎夫(チェロ)
○プログラム
ハイドン:弦楽四重奏曲第78番 変ロ長調作品78「日の出」
ショスタコーヴィチ:減額四重奏曲第3番 ヘ長調作品73
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956
充実のクァルテットでした。
サイトウ・キネン・オーケストラメンバーで、オフの方、何人か聴きにいらしていました。
今井信子さんの呼びかけで設立されたミケランジェロ弦楽四重奏団。とても柔らかい響きのアンサンブルを奏でます。今井さんはじめ、いずれも素晴らしい演奏家だと思いますが、個々の技量を発揮するのではなく、統一した響きを求めるよう演奏をされている、と感じました。
ハイドンでは、丸みを帯びた柔軟な響きが新鮮。
ショスタコーヴィチでは、作曲者らしい個性ある尖った音楽・・・楽章を追うにつれてシニカルさが増し、エンディングでは破局を迎えたような無常観が漂い、お客もすぐに拍手できないでいました。演奏もまさに迫真の状況。
休憩をはさんで、チェロの原田さんを迎えてシューベルトの五重奏曲。50分を超える大曲ですが、音楽的に充実した第1、第2楽章が聴きものでした。
演奏後、終演時間も押してきたせいか、すぐに席を立つ人も多かったですが、カーテンコールを繰り返すにつれスタンディングオーベーション。最後はお客さんの3分の1ほどが立ち上がって、素晴らしい演奏を祝福していました。
余談ですが、N列、O列のセンターブロック、スッポリと空席だったのはどうしたことでしょう。