ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

日本の危機管理

2012-09-16 20:22:05 | Weblog
この週末で、中国で発生したデモの状況を一番把握できたのは、
やはり「ついったー」だった。
しかも上海はVPNがまったく繋がらず、
唯一「もばつい」だけが見られる状態だった。

日本のメディアは中国における反日デモの状況を、
何を自主規制してるんだ!というくらい流さず、
当然、中国メディアも報道しない。
Yahoo!も繋がったり、繋がらなかったりだった。

外務省に在留届を提出しているにもかかわらず、
領事館からはメールによる注意喚起もまったく行われず、
三連休を利用して無防備にも上海に旅行に来てしまった
日本人おじさんおばさんの旅行客が、地図を広げて上海の町中を歩くという、
非常に「危機管理なってないよ!」という状況が、上海では見られた。
いまは、渡航規制をかけるべきときでしょう!!!!!

過去最大規模の反日デモのわりに、
日本政府の対応はあまりにもお粗末だと思った。

確かに日本領事館のホームページには、デモの予定が出ている。
でも、何人の人がそれを確認しただろう。
在留届と一緒に、連絡先のメアドを登録しているのだから、
こういう非常時くらいは、メール等で注意喚起してほしい。

まったく、誰かが死なないと、何もやらないのだろうか。
たとえ誰かが死んでも「面倒なことが増えた」が官僚の論理なのかもしれないけど、
まったく、税金で雇われてるってこと、わかってるのか!と思う。

ということで、もしネットが繋がらなくなったら、
上海にいる日本人は、まったく情報収集の手段がなくなり、逃げることができなくなると思う。
ネット回線、中国の回線を使ってるわけだからさ、
日本の政府として、もっとやるべきことあるんじゃない?

戦争に負けた当時の混乱が、21世紀にも起きる可能性がある。
中国人も成長してないけど、日本政府もまったく成長してない。