今週から、11年前に通っていた中国語教室に復帰した。
学校に足を踏み入れた途端、懐かしい匂いを感じた。
学校の匂い。多くの書物がある匂い。
教室に入ると、椅子がよくなっていた以外は、ほぼ当時のまま。
敬愛する中国人の先生は立ち上がって迎えてくれた。
そして11年前からずっと通い続けている同級生が1人。人生の大先輩だ。
授業の形式もむかしのまま。
先生と一緒に、自分のことを話したり、中国の最新ニュースを読む。
今回のニュースのテーマは、習近平が進める「腐敗の撲滅」についてだ。
中央の方針が、地方にはどのような具体的な指示として浸透していくのか。
その流れを追えるような内容だった。
11年前なら、中国語の文章を正確に読み解くことばかり考えていただろう。
でもいまは、どういう説明をしたら中国人は動けるのか、ということが気になる。
中国語の書き言葉は、古来より皇帝の命令を伝達するための言語だった。
それは、基本的にいまでも変わっていないと思う。
しかしいまは、これはおそらく文革後の潮流だと思うが、
非常に具体的でわかりやすく、これだけ守ればいい、という伝え方になっている。
公用車は帰省で使ってはいけない、地方政府の官僚に出迎えをさせてもいけない、
経費で落とせる食事代は、朝ごはんなら20元まで、宴席の場合は1人あたり120元まで、など。
そんなの常識の範囲、当たり前という判断が挟めないようになっている。
ただ、そんな通達があっても、逃げ道を探すのが中国人というもの。
でも今回は少し違う。
これまでは官僚の接待用の店として繁盛していた高級料理店も、倒産が相次いでいるという。
これは、中央で、習近平が各業界のドンたちを
汚職で断罪している影響が、やはり大きいのだろう。
中央と地方を一気に動かすのは、中国のような大きな国では特に、
本当にたいへんな改革だ。穏やかな革命と言ってもいいくらいだろう。
こうしたことができる習近平という人は、本当にすごい人だと改めて思った。
中国はこの先、どんな国になっていくのだろう。
学校に足を踏み入れた途端、懐かしい匂いを感じた。
学校の匂い。多くの書物がある匂い。
教室に入ると、椅子がよくなっていた以外は、ほぼ当時のまま。
敬愛する中国人の先生は立ち上がって迎えてくれた。
そして11年前からずっと通い続けている同級生が1人。人生の大先輩だ。
授業の形式もむかしのまま。
先生と一緒に、自分のことを話したり、中国の最新ニュースを読む。
今回のニュースのテーマは、習近平が進める「腐敗の撲滅」についてだ。
中央の方針が、地方にはどのような具体的な指示として浸透していくのか。
その流れを追えるような内容だった。
11年前なら、中国語の文章を正確に読み解くことばかり考えていただろう。
でもいまは、どういう説明をしたら中国人は動けるのか、ということが気になる。
中国語の書き言葉は、古来より皇帝の命令を伝達するための言語だった。
それは、基本的にいまでも変わっていないと思う。
しかしいまは、これはおそらく文革後の潮流だと思うが、
非常に具体的でわかりやすく、これだけ守ればいい、という伝え方になっている。
公用車は帰省で使ってはいけない、地方政府の官僚に出迎えをさせてもいけない、
経費で落とせる食事代は、朝ごはんなら20元まで、宴席の場合は1人あたり120元まで、など。
そんなの常識の範囲、当たり前という判断が挟めないようになっている。
ただ、そんな通達があっても、逃げ道を探すのが中国人というもの。
でも今回は少し違う。
これまでは官僚の接待用の店として繁盛していた高級料理店も、倒産が相次いでいるという。
これは、中央で、習近平が各業界のドンたちを
汚職で断罪している影響が、やはり大きいのだろう。
中央と地方を一気に動かすのは、中国のような大きな国では特に、
本当にたいへんな改革だ。穏やかな革命と言ってもいいくらいだろう。
こうしたことができる習近平という人は、本当にすごい人だと改めて思った。
中国はこの先、どんな国になっていくのだろう。