ある画家さんに、約40年前、アフガニスタンに訪れたときの写真を見せてもらった。
「写真の色はウソをつくから」ということで、ほとんどがモノクロの写真の記録だった。
バザールや馬に乗った男たちのお祭り。町の遠景。
荷物を運ぶラクダやロバ。
モスクでお祈りしているところの写真がなかったのは、
きっと彼らの祈りに対して敬意を表したからだろう。
すごく豊かでゆったりとした時間が流れていた。
確かに日本と比べたら、粗末な家かもしれない。
でも、とても美しい土地だった。
いい写真、好きな写真が多かった。
見ているうちに時間を忘れた。
なんでこんなに引き込まれるのか、と思って、ふと気がついた。
写真の中には、必ず人がいた。
現地の人が着ている服は、粗末なものが多い。
馬に乗っているうちに裾がほつれてしまった上着や、
砂ぼこりにまみれているようなターバン。
そして、抜けるような白目と大きな黒目で真っ正面から見つめる瞳。
本気で馬を駆り、お祭りに興じる人々。
小さくても、どこかに必ず人間がいた。
大地と一緒に生きる人々が写されていた。
この人は、人間が好きなんだな。
人間に興味があるんだな。
そう思ったときに、私もそうだ、同じだ、と思った。
外国に行ったら、バザールとか八百屋とか肉屋に行く。
日本では便宜上スーパーを利用しているけれど、
本来はもっと雑多なバザールが、市場が好きだ。
誰から何を買うのかがはっきりしている、そんな取引が好きだ。
まだ、デジカメがない時代、フィルムで撮る以上、
タイミングも構図も、しっかり狙っている。
その瞬間にこめられた躍動がダイレクトに伝わってきた。
その画家さんの絵画を見たことはないのだけど、
写真を見ているうちに、ぜひ絵画も見てみたいと思った。
「写真の色はウソをつくから」ということで、ほとんどがモノクロの写真の記録だった。
バザールや馬に乗った男たちのお祭り。町の遠景。
荷物を運ぶラクダやロバ。
モスクでお祈りしているところの写真がなかったのは、
きっと彼らの祈りに対して敬意を表したからだろう。
すごく豊かでゆったりとした時間が流れていた。
確かに日本と比べたら、粗末な家かもしれない。
でも、とても美しい土地だった。
いい写真、好きな写真が多かった。
見ているうちに時間を忘れた。
なんでこんなに引き込まれるのか、と思って、ふと気がついた。
写真の中には、必ず人がいた。
現地の人が着ている服は、粗末なものが多い。
馬に乗っているうちに裾がほつれてしまった上着や、
砂ぼこりにまみれているようなターバン。
そして、抜けるような白目と大きな黒目で真っ正面から見つめる瞳。
本気で馬を駆り、お祭りに興じる人々。
小さくても、どこかに必ず人間がいた。
大地と一緒に生きる人々が写されていた。
この人は、人間が好きなんだな。
人間に興味があるんだな。
そう思ったときに、私もそうだ、同じだ、と思った。
外国に行ったら、バザールとか八百屋とか肉屋に行く。
日本では便宜上スーパーを利用しているけれど、
本来はもっと雑多なバザールが、市場が好きだ。
誰から何を買うのかがはっきりしている、そんな取引が好きだ。
まだ、デジカメがない時代、フィルムで撮る以上、
タイミングも構図も、しっかり狙っている。
その瞬間にこめられた躍動がダイレクトに伝わってきた。
その画家さんの絵画を見たことはないのだけど、
写真を見ているうちに、ぜひ絵画も見てみたいと思った。