ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ひまわりのタネ

2010-05-06 23:01:25 | Weblog
サマルカンドの街頭で、ガイドさんが買ってくれた
ひまわりのタネを、カリカリと食べている。
サマルカンドではすごく有名なおばあさんのひまわりのタネ。

ガイドさんが可笑しそうに、
「日本では、カラをとったひまわりのタネを売ってるよね」と言っていた。

ひまわりのタネを初めて食べたのは、20歳で中国に留学した時のこと。
お腹をこわしやすかったので、こきたない量り売りのひまわりのタネを
買ってみる気は起きなかった。
ある日、友人が買って来て、かじってみたらすごく美味しかった。
カラが少し塩辛いのが美味しい。
どうやったらうまくカラを割れるか、練習をした。

だから、カラをとったひまわりのタネなんて、まったく魅力がない。

最近は、魚の骨をとったものも売っている。
日本のお箸の先が細いのは、中国や韓国のお箸と違って細くなっているのは、
魚を食べやすくしたためだと思っている。
私は焼き魚や煮魚をほじるのが大好きなので、
外で誰かと一緒に食べていると、よく「きれいに食べるね~」と言われる。
単に、達成感と満腹感があるから、つい夢中になってしまうだけなんだけど。

少し前、中国人の若者と一緒に食事をしていたら、
その人はお箸をちゃんと持つことができなかった。
おうちでお箸を持つ躾を受けなかったらしい。
「日本人はちゃんと持てるんだね」と言われた。

介護が必要になったら、私も骨をとった後の魚が食べたいと思うかもしれない。
でもいまは、手間があって、知らず知らずに食べることに集中してしまうような、
そんな時間が楽しい。


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