ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

来るのか

2010-10-03 21:50:04 | Weblog
Wiiを買おうかなあ、と考えている。
やりたいソフトは、マリオとスポーツ。

スーパーマリオブラザーズは、父がとても得意だった。
まだまだビデオカメラが業務用しかなくて貴重だったころ、
腕を磨いてクリアしているところ撮影し、
そのビデオが仲間内で大人気になったと、よく自慢された。

でも、母に「ゲーム禁止」と言われ、父はゲームごと退去を命じられたため、
私は自宅でマリオをやったことがない。
ソフトは、すべて従弟の家にゆき、彼らはすばらしいゲーマーになった。

約30年ぶりに、我が家にマリオがやってくるかもしれない。
これは、私にとって感慨無量な一大事件だ。

いま、両親の私に対する教育方針を思い返すとき、
よく思うことがある。

両親ともに、非常に私のことをよく理解してくれていた。
父は、私の好奇心を最大限にのばそうとしていた。
それがたとえ寝不足や近視を招こうと、子どもには少しはやいマセた事柄であろうと、
非常におおらかであった。
ゴルゴ13を「これ面白いぞ~」と、幼稚園生だった私に薦め、
その話をしたがっていた。

母は、のめりこみやすい私の性格を知っていたので、
たいへんな検閲があって、ゲームやマンガは基本的にNGだった。
だから、この検閲をかいくぐるという点で、非常にスリリングな毎日を過ごしていた。

まあ、どちらも、いい。
でも、私の性格をいま自分で見つめ直すと、
一回やってみたいと思ったことは、必ずやる。
こっそりとやることもあれば、先送りしてそのぶん自制できなくなることもしばしばだ。
そしてハマって、時間を見失い、だいたい誰か友人に連れ戻される。

一番私に仕込んでほしかったことは、
自分が好きなこと、ハマりたいことについて、
それをやりつつも、規則正しい生活が守れるような付き合い方をする方法だった。
興味のあることは何でもやっていい、でも、禁止してすべてがダメ、でもなく、
やるべきことはやりつつ好きなこともやるという、両立できる心のコントロール方法を学びたかった。

こんなことは、他人から教わることではなく、自分でやりなさい、
とも思うのだけど、
この「両立」というバランス感覚を甚だ欠いた家庭教育だったのではないか、
と、マリオを思うときに、いつも考える。


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