ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

湯たんぽ

2010-12-02 20:49:50 | Weblog
昨日から12月なので、湯たんぽを使い始めた。
足もとが温かいというだけで、ぐっすりと眠れる。
空調と違って乾燥もしないし、電気を使っていないから電磁波も浴びない。
最初「あちち」だけど、でも、すべてがやさしいと思った。

むかし「赤ひげ」という映画を観た。
監督は黒澤明、主演は三船敏郎、山本周五郎が原作だったと思う。
たしか、雪が降っている日、日本家屋の中で、医者である主人公が、
「東京の寒さくらい、たえられなければならない」というようなセリフを言った。

雪が降っていて、吹きさらしのような日本家屋で、
すごく薄手の着物を着ていて、泰然自若としていた主人公。
家具らしい家具もない貧しい家にもかかわらず、なにかが、ぎゅっと満ちていた。

もしかしたら記憶違いかもしれない。
小学生のときに、一度観たきりだから。

当時、同級生に冬でもランニングの男の子がいて、
彼のニックネームは「ガンジー」だった。
素晴らしい、うらやましいニックネームだ。
中学生になり、制服を着なければならなくなって、
彼も「普通の人」になってしまった。

正社員でなくなり、東京に住んではいるものの都市の生活から落伍して、
いろいろと、古い記憶がよみがえってきた。
血行がよくなり、お酒をのまなくても眠れるようになった。

そして、安心が広がってきた。
去年のいまごろ悩んでいたことが、なんとも滑稽で面白い。
今年の年の瀬は、なんだかわくわくする。

幼稚園のころ、母が湯たんぽを使って布団をあたためてくれた。
小学生になって、温度調節ができるという理由から電気カイロになった。

そして、いま、また湯たんぽに戻った。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
湯タンポ (ひな)
2010-12-06 15:40:50
湯タンポ… 大好きです 単純に 昔ながらのストーブを使っていることもあって 沸いた お湯が もったいないし… で はじめたことだったけど 私の 子供時代は 炭を焼いたのを入れる カイロのようなものでしたが… 子供ながらに お布団が ぬくぬくなのが 嬉しかったことを 思い出しました。 そうそう… 中学生になっても 好きなタイプの男性は 湯タンポみたいな人 とか 言ってたなぁ~ いまだに… サンタさんを信じていて クリスマス 大好きです… って 関係ない話になって すみません。 冷え症 改善されてよかったですね。 やはり 健康第一! です お身体には くれぐれも 気をつけてくださいね。
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