源さん(仮)という60代だろうか。
この源さん、いろんな人生観をもっているひとで、今は、生活保護を受給している。
彼と話していると、自分の人生観を考えさせられることが多くある。
彼は、20代に鳶になり、30代で体を壊し、働けないからだに・・・
40代になって、ホームレスをしていたが、路上に倒れ、それからは生活保護になったという。
名古屋には、栄という歓楽街があるが、そこの公園に倒れていたという。
病院にはいっても、入院費も生活費もなく、どうしたらいいのか。
それはそれは、途中で逃げようとおもったこともあるらしい。
そんなときに、助けてくれたのは、病院にいる看護師さんだったらしい。
かのじょが役所まで助けを求めに、手伝ってくれ、そして、なんとか生活保護を
受給できたというのだ。
生活保護は確かにもらっている人は楽じゃない。
働くなくてもいいんだから。
そう思う人もいるだろう。
でも、実際には、結構、自分を追い詰めるひとも多いのが現実。
ただ生きているだけ。というひともいる。
パチンコ三昧というひとをわたしはみたことがない。
(もしかしたら、いるのかもしれないけど)
そんな源さんが、脳こうそくになったのが、3年前。
何とか助かったけど、麻痺になり、動くことままならない。
自分の今までの罰があったという。
そうなんだろうか。
そうなんだろうか。
なんて、わたしが言葉をかけてよいのか
わからない。
ただ、きくだけで、ただ話をきくだけしかなかった。
施術というと、痛みをとるというよりも、固くならないように
することしかやっていない。
彼がそれでいいといったからだ。
確かに、医療扶助で、申請をしたら、無料で施術はできる。
(申請などは簡単だが、私たち施術側はいろいろと書類を書くのが大変)
でも、かれはいう。
いかされたのだから、いきなきゃね。
そうおもいながら、施術は終了した。(だいた治る見込みがない場合3年で終了。)
こんな制度何故あるのか。
とおもったことがある。
税金だからしょうがないけど、3年て。
まあ、そんなことをいってもしょうがない。
彼が今、どうなっているのか。
生きているのか。亡くなっているのか。
知るすべを私は知らない・・・・。