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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:103万円の壁の解決方法

2024年11月24日 10時59分32秒 | 社会
国民民主の玉木さんが103万円の壁を178万円に引き上げる政策を打出し、自公と調整に入った途端、財務省の息がかかったジャーナリストが挙って消極的な案を出してきた。限度額を引き上げる理由は2つあるのだが、その一つのみを議論しており、大変愚かである。

この”理由”の一つは、少しでも多く働きたいが、103万円の壁を気にしている人達の目線である。もう一つは雇い主の目線で、特に年末になると人の確保に苦慮している人達の目線である。

働きたい人達の考えは概ねこうだろう。
社会との接点を持ちたいから、または小遣い稼ぎや家計の足しでパートで働いている人達の労働パターンは、概ね4時間/日x週4日=週16時間、または6時間/日x週4日=週24時間、程度が多いのではないだろうか?年間50週働いたとしたら、年間の労働時間は800~1200時間となる。

仮に時給が1000円とした場合、最大で120万円になるので、103円の壁は120円程度で十分になる。しかしそもそも、時給が低い為、時給1200~1500円程度で考えるベキであろう。そうなると、時給1200円では96~144万円、時給1500円では120~180万円となる。

個人的な意見は、週20時間以内の労働が、控除の対象となるベキだと考えている。週20時間は年間約1000時間である。それで壁は150万円辺りでも十分と考える。178万円の方が有難いに決まっているが、150万円以上働く人達は、正社員から見ると逆に不公平感があるのではないだろうか。因みに学生には社会保険料の徴収は必要ないと考えている。

因みに、限度額を103万円に設定したウン十年前は、どの様な根拠、または想定で、この103万円を決めたのだろうか?その情報共有も殆どされていない。そして、税金の在り方を抜本的に見直す必要があるだろう。

もう一つの理由は雇い主の目線だが、それは労働力不足の解消であるが、これが殆ど議論されていない事に、ジャーナリストの愚かさが見えてくる。特に年末になるにつれて、年収の調整に入る人が多くなり、パートを制限する人が沢山居る事が、大きな社会問題になっているのに、それを考慮しない、似非ジャーナリストの案には、ガッカリさせられる。

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